パチンコは基本的に1人の孤独な戦いです。平打ちで凌いでいるパチプロの方々は、基本的に単独行動です。3、4年前の新装開店に行けば相当おいしい状況に恵まれていたのに比べ、現状は新装でもかなり厳しいものがあります。ということは、単に新装開店に行けば稼げるというわけではありません。よって、自分の足で店回りをし、自分の目でシマ選びをし、台選びをすることがとても重要になってきています。このような状況下で単独で行動するのが当たり前になりつつあるのではないでしょうか。
自分もパチプロになってからの最初の1年間は1人で黙々と打っていました。それが当たり前だと思っていましたし・・・・・。1日パチンコ台に向っているとほとんど口を開くことはありません。それが1週間も続くと何か言葉を忘れてしまった状況になってしまいます。そのような時に感じたのはなんとも言えない孤立感、孤独感でした。
自分は基本的にさみしがりやでも、人恋しくなるようなことはありません。ただ、この時は同業の知り合いが欲しいと心底思いました。
パチプロとしての孤独感に直面した自分は、徐々に他のパチプロに話しかけ知り合いがてきました。知り合って食事をして酒を飲みに行くようになれば、当然親密感が生まれてきます。親密感が生まれれば、同じパチプロ同士優秀台の情報交換をしようというのはごく自然な流れだったと思います。
ただ、情報交換をしたり、されたりしてもらううちに、自分がだんだん苦しくなっていくのに気がつきました。情報をもらえば当然お返しをしなければならないのは当然です。その借りを返さなければならないという気持ちが重みになってきたのです。また、逆に自分が努力して得た情報を何も努力をしてないように見える人に対して教えることが、はたして良いことなんだろうかと考えるようになりました。
友人関係とパチプロ同士という一種の仕事仲間がちょうど、ごちゃごちゃになってしまったのです。「友達なんだから・・・」という言葉に随分と悩んだものです。精神的に自由なはずのパチプロという仕事で、人間関係で悩むとは思ってもみませんでした。精神的な重みのせいで、「パチプロは個人でやっていかなければならない仕事なのだから、助け合う必要はそんなにないのではないか」と考えるようになりました。今考えると何て独り善がりの考えなんだろうと思いますが・・・。
パチプロ同士で優秀台の情報を交換し、みんなでしっかりと稼ぐということは一見すばらしいことのように思います。自分も以前はそう思っていました。その日の生活を考えればしっかりと収入が伴ってくるわけですし・・・。
ただ、冷静に考えてみると自分の技術(立ち回り、釘読みなど)向上を妨げるのではないでしょうか。極端なことを言えば、人から情報をもらってパチンコを打ったとして儲かったとしても、その情報は自分が見つけたわけではなく、他の人が見つけたわけですから。自分にとってはまさに「イージーマネー」以外の何物でもないのです。ということは、もし良い情報がなければ、たちまち自分が行き詰まるのは明らかです。そのためにも自分の技量を磨かなければ成らないのです。
パチプロにおける情報交換の基本は「GIVE&TAKE」と言われています。ただ、今のパチンコ状況の厳しさがこの当たり前の原則を難しくしているように思います。
全体的な傾向として、パチプロが打ちたいなと考えるレベルの台が減ってきています。例としてあげると、シマの数台に優秀台をつくるのではなく、シマ全体をソコソコのレベルの優秀台のコーナーにし、そしてすぐに釘を閉めることが多くなってきています。これでは、パチプロが他のお客さんより回る台を確保し長時間打つことという持ち味を発揮することができません。
このように、優秀台が少なくなっている状況では、自分が打つ分を確保するのがやっとの状態です。たとえ他にも優秀台があったとしても、明日以降の自分に対する保険として温存していきたいと考えるのは、ごく自然の考えではないでしょうか。
このような状況を知り合いのパチプロが知った場合、「なんで教えてくれないだろう、冷たいヤツだ」と考えるのと、「そういう状況なら、その考え方は当然だ」と考えるのに別れると思います。ここでどう考えるかはそれこそ、相手の人間性でしょう。ただ、自分が逆の立場になった場合を考えれば、少なくとも「冷たいヤツ」だとは考えないのでしょうか。
現在のパチプロの情報交換は、自分を中心に考えるべきだと考えます。自分が生活していく為には、自分が打てる台を確保するのはごく当たり前のことです。自分が苦しくなるのがわかっているのに、教えることは逆に自殺行為に等しいでしょう。自分中心に考えて、自分のできる範囲で情報提供をするのがベストでしょう。そして、情報提供をしてもすぐ見返りを求めてはいけません。長い目でとらえるべきでしょう。
パチプロ同士の付き合い方、人間関係はどのような形がベストなんでしょうか。
パチンコに関しては、お互いに自分自身で優秀台を見つけるというのが、大原則です。そして、お互いにその行動が当然のことだと考えることが重要です。要は、この厳しい状態で優秀台を見つけることは、並大抵のことではないということをお互いに理解してあげることが大事だと考えます。
パチプロの情報交換というと、優秀店・優秀台の情報と思いがちです。ただ、それ意外にも釘読みの技術論、期待値計算なども充分、情報交換する価値のある情報ではないでしょうか。この分野で協力しあうことは充分可能ではないでしょうか。
結局、当たり前ですがパチプロにおける人間関係は、一般社会におけるそれと何ら変わりません。ただ、違う点をあげるとするなら、ひとりひとりが日々生活をかけて戦っているわけですから、よりシビアかつピュアな関係ではないかということです。
きれいごとかもしれませんが、パチプロ同士お互いに切磋琢磨し、技量を高めていき、お互いに尊重ができるように努力していった上で、友人関係を築いていければ良いのではないでしょうか。