「オフ会」

私はPSOで、あるチームに所属していました。
そしてチームのある女性に恋をしました。
チームのみんなも、私の恋を応援してくれ、彼女も私の愛に答えてくれました。
そしてラグオル結婚式を開き、PSO内での夫婦関係になりました。
ここまでは、なりきりのノリです。
チームのみんなも、彼女も、ネタとして楽しんでいる感じでした。

しかし私はなりきりを越え、
「彼女」のキャラを操る、本当の彼女に恋をしていました。
しかしそのことは言えず、そして、チームのみんなでオフ会をすることになりました。

ゴールデンウイーク。
東京にチームのみんなは集合しました。
私も、そして彼女も。
彼女は女子高生でした。部活の帰りらしく、制服を着ていました。
私は激しくトキメキました。
私の恋は、確信のものに昇華しました。
私の心臓は激しく鼓動しました。

「雀斑さんはどなたですか?」
彼女は言いました。「私です、はじめまして」私は答えました。
私の姿を見て、彼女の顔はみるみるひきつっていきました。
それもそのはずです。
私は32のオヤジであり、デブであり、若ハゲであり、眼鏡であり、
ワキガであり、油ぎっしゅな男だからです。

オフ会では、誰ひとり私に声をかけるものはありませんでした。
私はひたすら、ウーロン茶を飲み続けました。
私と彼女の、PSO内での夫婦関係の話も誰も触れませんでした。
私は、ウーロン茶を飲み続けました。
私を残して、みんなは2次会へ行きました。
私は帰路につきました。

その日の夜、いつものロビーにチームのみんなはいませんでした。
カードで検索して、チームの3人が部屋を作っていたので入ろうとしましたが、
いつものパスとは別のパスがかかっていて入ることができませんでした。
メールでパスを聞いても、返事はありませんでした。
1時間くらいメールを待ち、諦めてその日は寝ました。

チームのみんなとは、あの日以来遊ぶことはありません。
チームのみんなのカードは、自ら削除しました。
でも、彼女のカードだけは、削除することができないでいます。
オンラインに入ると、まず彼女のカード検索をします。
彼女への未練をたちきるには、もうすこし時間が必要のようです。