「ボスのいるチーム」
最近入ったチームは、とてもアットホームな居心地のよいチームでした。
リーダーは出張のため長期不在、ということでした。
前に所属していたチームでは辛い離脱を経験した私は
心に深い傷を負っていました。
そんな傷も、このチームで癒されるかな、
と私は思いました。
ある日のことです。
私はチームのみんなが集まるロビーへ行きました。
いつものように、みんなはそこに集まっていました。
「こんばんわ」
しかしその日は、私の挨拶に誰も答えませんでした。
そしてチームの一人が
「誰っすか?」
と言いました。私は「雀斑です」と答えました。
「?」「誰?」「はじめまして、かな?」
みんなからはそう返事が返ってきました。
「昨日もいっしょに潜りました雀斑です」
私はそう言うと、「あ、それ弟だわ」と一人が答えました。
「姉ですね」「嫁だな」「校長のようですな」
みんなはそう言いました。
キャラ名も同じだし、ふざけているのかな?
と思っていると、あるひとりがロビーに入ってきました。
「おいーっす」
それは、以前所属していたチームのひとりでした。
彼はこのチームにも所属していたのです。
「お帰りなさい、ボス」「お勤めご苦労さまです」
彼はこのチームのリーダーのようでした。
私は、事の全容がわかりました。
私はそのチームにはいてはいけない存在だったのです。
彼は私を無視して、出張先での武勇伝を話しはじめました。
彼は、前のチームで私が好きだった彼女とつき合っているそうでした。
彼は彼女との関係を赤裸々に話しました。
「いいっすねー、いいっすねー」「さすがボスー」
女子高生の彼女とは、彼は現実でもつき合い始めたそうです。
「いいっすねー、いいっすねー」「ちゅうかボス、お縄っすよー」
私は彼の話を聞いて、不覚にも興奮してしまいました。
憎しみという感情は、不思議と涌きませんでした。
「淫行条例違反」という部屋を作り、
彼とチームのみんなは冒険に出かけました。
私は、「後藤まみ最高!」という部屋を作り、
乱入を待っていたのですが誰も来ず、その日は寝ました。