「勇者狩り」
その日は「西村理香の部屋」というVHの部屋を作り、
ひとりで森を潜っていました。
森2へ入ったところで、ふたりのフォニュエールが乱入してきました。
「こんばんわ〜」
「コンバンワ」
「部屋名にひかれましたw」
「西村理香ヲご存じナノですカ?」
「知りませんw」
「ミートゥー。きゃはは」
私は2人に、西村理香について説明しようとしましたが、
確実にひくと思ったのでしませんでした。
3人とも、レベルを上げたかったので遺跡を潜ることにしました。
冒険中、私がが何気なく発した「ワタシを死刑にしてくだサイ」という
セリフがなぜか2人のツボをつき、ショートカットに登録したり、
「下見はしてません」「おれはエリートだ」「俺はなにやっても罪にならんのや」
などのセリフが数々生まれたり、
とても賑やかな冒険でした。
ボス前へ着き、しかしDF戦にのぞむには3人のレベルでは微妙でした。
「チョイスサーチで助けよんでみない?」
フォニュのひとりが言いました。
私は昨夜のこともあり、チョイスサーチにはあまりよい印象がなかったのですが、
「呼ぼう呼ぼう予防」
ともう一人が言ったので、私は昨夜のことは話さず、
今日はいい人が見つかるかもしれないとも思ったので、
「ソウしまショウ」
と言い、いったんシティへ戻りました。
「ああ・・・また断られた」
チョイスサーチを始めて20分ほど経過しましたが、
DF倒しを手伝ってくれる人は、なかなか見つかりませんでした。
「勇者様は現れないのか・・・」
「勇者様w」
「ワタシたちの、勇者サマ・・・」
3人ともすがるような思いでした。
「なんか、あきらめるのもイヤだね。ここまでくると」
「ぜったい勇者様を探し当てたるw」
チョイスサーチ担当を代え、勇者が来るのを待ちました。
さらに5分ほど経過した時です。
「お」
「!!」
「みつかったーーーーーーーーー!!」
「しょっしゃああー」
「やりマシたネ!!!」
感動の瞬間でした。
「勇者様〜勇者様〜(ハァハァ)」
「どんな人かな?」
「ドキドキしマスネ」
「(ドキドキ)」
待つこと1分。ついに勇者様が入室してきました。
「どもー」
「きたああああああーーーーー」
「勇者様ぁぁぁ〜」
「ヨウコソ勇者サマ!」
私達の興奮は頂点に達しました。
「すごい歓迎ですね・・・w」
「30分くらい探しマシたカラ」
「そしてすごい部屋名・・・w」
「西村理香ヲご存じデスか?」
「いや・・・知らない・・・w」
私は西村理香について説明しようとしましたが、
確実にひくと思ったのでやめました。
私たちの勇者様は赤いハンターでした。
「勇者様ぁ・・・(ポ)」
「サインいいですか?w」
「カッコいいデス」
本当に、とてもカッコよく見えました。
今までこんなにカッコいいと思った人は初めてかもしれません。
私たちは、尊敬の眼差しで、勇者様を歓迎しました。
「とりあえず、DFを倒しましょうか」
勇者様はいいました。
「いきましょう!」
「いざ!!」
「ワタシを死刑にしてくだサイ」
「w」
私たちは、ボス前に繋がっているゲートにかけていきました。
無事DFを倒しシティへ戻ってきた4人。
「今日は本当にありがとございました!」
「いえいえ、いつでも呼んでくださいね」
それぞれカード交換をして、
「友達またせてるんで、そろそろ行きますね」
と勇者様はいい、転送装置へと走っていきました。
私たち3人も、お見送りするため転送装置へ向かいました。
「ありがとう、勇者様・・・」
「さようなら、勇者様・・・」
「ワタシたちは、今日のコトは一生忘れまセン・・・」
「それでは」
勇者様の姿は消えました。
「行ってしまわれた・・・」
私たちは、しばらくその場を動くことができませんでした。
「たのしかったね、勇者狩りw」
「狩りて・・・w」
私たちは、チョイスサーチの楽しさを見つけたような気分でした。
「明日もしようよ、勇者狩りw」
「ハイ、やりまショウ」
「だから狩りて・・・w」
「ところで西村理香って誰?w」
私は西村理香について説明しようとしましたが、確実にひくと思ったので、
「伝説のアイドルでス」
とだけ言い、明日また会う約束をして、その日は寝ました。