「勇者狩りその2」

今日はパイオニアに降り立つと、まず昨日のフォニュエール2人を
検索してみました。
しかし、2人ともまだ来ていなかったので、
ロビーで待つ間にシンボルチャットを制作することにしました。
まず、以前ロビーで一度見て、私も作ってみようと思っていた
ラーメンマンを作ってみることにしました。
わりとすぐ、イメージ通りのラーメンマンが出来上がり、
うれしくなったのでさっそく披露してみました。
そこのロビーでだべっていたある人に、
「ありがちですね>ラメンマン」
という手厳しい批評を受け、しかし反論はできず、
「次はモンゴルマンを作りマス」
と言うと、「はは、作ってみそ」と言われたので作ることにしました。
しかし、モンゴルマンの顔の模様を再現するには
どうしたってパーツが足りず、制作は断念せざるえませんでした。
「無理でシタ>モンゴルマン」
「w」
次に、ウォーズマンを作るか、禿げのバッファローマンを作るか迷っていると、
昨日の2人のフォニュがやってきました。
「おまた>雀斑」
「小俣雅子>雀斑」
さっそく「ゆでたまご先生」というVHの部屋をつくり、
目的は勇者探しなので乱入者が来ないようパス付きにしました。

「待ってイル間、こんなのヲ作っていまシタ」
と、私はラーメンマンと、制作放棄のモンゴルマンとは似ても似つかない、
シュールなオブジェを2人に見せました。
「ラーメンマンと・・・2つ目はなに?」
「モンゴルマンでス」
「わかるかいw」
それがきっかけで、今日の冒険はキン肉マン談義で盛り上がりました。
一番好きな超人はネプチューンマン、と3人の意見が一致したところで、
ボス前に到着しました。
「それでは、探しましょうか、正義超人をw」
「勇者ね、勇者w」
「探しまショウ」
3人はシティに戻りました。

今日は私がチョイスサーチをすることになりました。
さっそくレベル100〜120で検索をかけ、
レベル103のレイマーにメールを送ってみました。
「「チョイスサーチしまシタ。DFが倒せず困ってマス。どうか、ワタシたちヲ助けてくだサイ」」
すると、ものの数秒で返事がきました。
「「よっしゃ、まかしとき」」

「簡単に見つかりマシタ」
「はやっw」
パスをメールで伝えると、すぐ勇者は入室してきました。
「待たせたな」
いや、ぜんぜん待ってません、少しは待たせてください、
私たちもワクワク感を味わいたいのです、
と言おうとしましたが、さすがに言えませんでした。
「俺が助けたる!」
「おおぉ〜、頼もしい勇者様だあ」
「勇者か、いい響きだな」
すでにかなりなりきっている様でした。
私たちは、ボスの間へ向かいました。

「この銃でDFなんぞイチコロだぜ」
勇者様は、赤いガンを持っていました。
「その赤いハンドガンは、何トいう武器ですカ?」
「赤のハンドガンだ」
「まんまじゃんw」
「・・・帰る」
お気に入りのガンをバカにされて機嫌を損ねる勇者様。
「そ、そ、そのストレートな響きが、これ、かか、カッコいいですねw」
「うんうん、カッコいいw」
「カッコいいデス!」
「そうだろう、そうだろう」
なんとか勇者様の機嫌を快復させ、
4人はボス転送装置へダイヴしました。


お花畑に付き、勇者様の後ろ姿を見てあることに気づきました。
「勇者サマ、マグは、つけないのデスカ?」
「あ」
どうやら、倉庫に忘れてきたようでした。
「マグの力など頼らない、それが勇者というものだ」
「わ、わ、忘れてきたわけではないよね?」
「そんな間抜けな俺ではない。キサマ、疑っているのか?」
「いいいい、いや、とんでもない・・・」
また、帰る、と言い出しかねないので、3人ともそれ以上追求しませんでした。
しかし、最初の「あ」という言葉からも、忘れたことは明らかでした。

おらあああ、という怒声とともに、勇者様は祭壇へ突進していきました。
「お前達の血で、この銃を赤く染めてくれ!」
勇者様が言いました。どうやらショートカットの台詞のようです。
しかしその台詞をはくとほぼ同時に、勇者様は第一形態の駒に殺されました。
ガンを赤く染めるどころか、自分の名前を赤くする勇者。
これはネタなのか?それともマジなのか?
微妙なところでしたが、第一形態で3度も死んだところをみると
マジのようでした。
「この赤い弾丸でお前の心臓にキスしてやる!」
「深紅に染まれ、俺の子供達!」
「俺は今、レッドゾーンの中心にいる!」
第二形態になってからも、勇者様のカッコよさげだけど
意味不明な台詞は止まりませんでした。
しかし、勇者様の撃つ弾は、明後日の方向に飛んでいました。
こいつ、下手クソだ!私は心の中で叫びました。
他の2人もきっと同じことを叫んでこといたでしょう。
とんでもない勇者を釣ってしまった、しかしもう後戻りはできず、
目の前のDFを倒すことに専念しました。

第三形態に入り、
「お前にはこの魔法がお似合いだぜ!」
と、メキドを連射する勇者様を無視して、
私たちはひたすらDFに攻撃しつづけました。
なんとか倒し、いよいよ第四形態に突入しました。
第三形態での闘いで人形はほぼ使いきり、
3人ともグランツに耐えられなければ、
あとは勇者様のミラクルに賭けるしかありませんでした。
目覚めてくれ、真の勇者に目覚めてくれ、
私は心の中で神に祈りました。

DFが最初に放ったビームを避けられず、死ぬ勇者様。
みごとなミラクルでした。
終わった・・・諦めかけたその時、しかし神は私たちを見捨ててはいませんでした。
私とフォニュの一人が、グランツに耐えることができたのです。
今日遺跡で拾ったセイクリットのおかげかもしれません。
いける、あの馬鹿勇者がいなくても、DFを倒せる!
希望の光が見えました。
しかし、殴り攻撃には一撃死でした。
レイキャストの私は、薬の数も限られているので、
長期化は避けたいところでしたが、
あいかわらずビームで死にまくり、
死んでいる仲間にリバーサーをかけることなく素通りしていくバカ勇者のおかげで、
回復にまわらざるえませんでした。
やがてメイトがきれ、そしてムーンも底をつきました。
生き残っているのは私とバカ勇者の2人。
「ムーンきれタ」
「げげ、これでジエンドか・・・」
自分がサーチされているのにもかかわらず攻撃して自殺する勇者。
「くっ、油断した・・・」
「油断ていうか、ただの馬鹿w」
「とんだ馬鹿勇者だ」
「・・・」
残るは私ひとり。天からふりそそぐグランツの雨。
HPは残り8になり、私は死を覚悟しました。
しかし、そこで奇跡は起きました。
グランツの攻撃でPBがまんたんになり、私のヴァラーハが
羽根を広げ、無敵になったのです。
「無敵デス!!」
「奇跡だぁ、奇跡が起きたぁぁ」
「どうしまショウ?」
「なに言ってんの、倒すっきゃないでしょー」
「経験値なんかいらないよ」
「ワカリましタ!」
私はひたすらヴァリスタを撃ち続けました。
「がんばれ雀斑ロボ!」
「今日の勇者は君だ!」
そしてついに、DFを倒すことができました。


宝箱から出たムーンで、フォニュの一人を生き返らせました。
「ありがとう、勇者様w」
「まさに、死闘でシタネ」
もう一人のフォニュも生き返り、3人で健闘を称えあいました。
「新たな勇者伝説の誕生だw」
「きゃははw」
「テレまス」
「それにくらべて・・・」
私たちは、はるは向こう岸にいるバカ勇者の、バカっぽい魂に目をやりました。
「馬鹿勇者ぁ、まだいるかー?」
「はい・・・」
「とんだハッタリ野郎だったなw」
「ご、ごみんなさい・・・」
私たちはバカ勇者の魂の元へ向かいました。

「マグを忘れたのが、最大の敗因でした、はい・・・」
「いや、腕の問題wあと脳味噌」
「つうかやっぱり忘れたんかいw」
「ごみんなさいです・・・」
キャラが完全にヘタレに変わっていました。
「とりあえず、これ没収〜」
フォニュの一人が、赤のハンドガンと50万メセタを拾いました。
「そそ、それだけは、勘弁ちて・・・」
「あんたにはもったいなさすぎw」
「ごもっともです、はい・・・差し上げますです・・・」
これは、今日のMVPの雀斑さんに、と、赤ガンを置きました。
なにか悪い気もしたし、なによりこの馬鹿勇者が使っていたガン、
というところにひっかかるところもありましたが、
その桁外れの攻撃力の高さはとても魅力的だったので、
ありがたくいただきました。
「この馬鹿どうする?」
「リバかけるのめんどいねw」
「TPの無駄でスネ」
「自分で町に帰ってね。それぐらいはできるでしょ?w」
「は、はい、そうしますですます・・・」
私たちもシティに戻りました。


シティへ着くと、ちょうど病院から馬鹿勇者があらわれました。
「で、ではこれで、失礼しますです・・・」
勇者はロビーへ走っていきました。
その後ろ姿は、なんともマヌケに見えました。
「世ノ中には、イロイロな勇者がイルのでスネ・・・」
「つうかありゃ勇者じゃないだろw」
「おもしろかったけどねw」
「うん、おもろかったw」
「さて、明日はどうしようか、勇者狩りw」
「ウーン。どうでショウか」
私たち3人だけでDFを倒せるようになった今では、
もう、勇者の必要性はありませんでした。
「確かに、そうかもね」
「今日をもちまして、チーム「勇者狩り」は解散します!てかw」
「いや、次はアルティメットでw」
「じゃア、活動一次休止ってコトデ・・・」
私たち3人は、レベル80になったらまた集まって、
新たな勇者を探すことを約束し、その日は寝ました。