「宇宙人を信じる人」
PSOで最近知り合った人に、
まったくラグオルに降りない人がいました。
ロビーでチャットをするばかりで、決して部屋に入って潜ろうとはしないんです。
何度か誘いましたが、「私はいいです」と断られます。
そして先日、その理由を聞くことができました。
今年の6月の或る日、その人の父親が突然行方不明になりました。
父親の書斎からは
「コノ イエ ノ オヤジ ハ
ワレワレ ガ ユウカイ シタ.
byウチュウジン」
という書き置きと、月の砂が入った小ビンが見つかったたそうです。
なんとその人の父親が、宇宙人によって誘拐されたんです。
その日を堺に、その人の生活も一変したそうです。
父親の誘拐を警察に届け出たけどまったく相手にされず
警察への不信感を募らせ、警察学校に通う彼氏とも別れてしまい、
母親も持病の思い出し笑いが悪化して、
5分に一度は何かを思い出しては笑う日々が続き、
中学に通う弟も、半年かけて描いてた学園モノの漫画「ヤンキー応援団」の
後半でいきなり宇宙人を登場させわけわかんなくなって寝込むし、
それはもう大変だったそうです。
そしてその人は、大好きだったPSOも遊べなくなってしまいました。
PSOは、言ってみりゃ惑星侵略の物語です。
先住民の生物達を殺して、
ラグオルという惑星に移り住もうとしているわけでうす。
地球にやってきて、研究のため人間を誘拐する宇宙人と
やってることは対して変わらないわけです。
だから、父親を宇宙人に誘拐されたその人は、PSOを遊べなくなりました。
誘拐事件が起きて以後は、
PSOも、PSOを遊ぶ人達も、そしてPSOを作ったソニチもセガも、
PSOのすべてが嫌いになったそうです。
しかし我々人間は、生きていくために人間よりも下等な動物達を殺し、それを食べる。
将来は地球を飛び出し、他の星を侵略するかもしれない。
そして逆に、人間より遥かに優れた宇宙人に地球が侵略されるかもしれない。
それは宇宙という単位での摂理なのかもしれない。
そう思えるようになったそうです。
父親を誘拐した宇宙人を憎むのではなく、
理解するという考えに少しずつではあるけど変わり始め、
PSOにも繋げるようにその人はなりました。
まだラグオルに降り立ち、惑星侵略行動をすることはできないけど、
でもそれも、時間が解決してくれるでしょう。
「私ね、最近、もしかしたらお父さん、
ラグオル開拓の人員補強のために誘拐されたんじゃないかなって、
思えてきたんだ」
「ふむふむ」
「だからある日、ロビーでばったりお父さんに会うんじゃないかなって^^」
「もしラグオルでお父さんらしき人を見かけたら、メールするよ」
「うん!」
PSOには、本当にいろんな人がいるもんです。
ていうか、宇宙人は実在するらしいです。
そう思わないと、やってられません。彼女が不びんすぎます。