大ママちゃんの一言

2000年秋の入院前まで,おしゃべりができた大ママちゃん.

知ってか知らずか面白いことを時々言っていました。

ちょっと笑ってしまった大ママちゃんの言葉を紹介します。

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早く出たいから 05.7.

 トイレ介助をしていたときのこと.便が出そうですが,大ママちゃんがやる気になってないせいか,なかなか出てくれません.トイレは蒸し暑くあまり長居すると却って気分が悪くなりそうです.大ママちゃんにも頑張ってもらおうと「大ママちゃん,頑張って!ほら,う〜んと言って!」と叫ぶと,大ママちゃんはそれに応えるかのように「う〜ん」と力強く言ったのです.もうここ何年もこちらの呼びかけに対する反応がよくわからないのですが,ちゃんとこっちの言うことが聞こえているのだなあと感心しました.

昔のはなし 04.5.

 大ママちゃんが退院して久し振りにひ孫が遊びに来ることになった日の朝。ベッドで横になっている大ママちゃんに「今日は赤ちゃんが来るよ」と伝えると、大ママちゃんは顔をゆがめて何だか嫌そうな顔をしました。昔は公園などに散歩に行くと、すれ違うすべての赤ちゃんに手を伸ばして興味を示していたので「どうしたの、大ママちゃんのひ孫だよ。大ママちゃんは昔赤ちゃんが大好きだったじゃない」と言うと、何だかばつが悪いように大ママちゃんは「へへへ・・」と力なく笑ったのでした。

夢の中で 04.1.

 大ママちゃんが本当に言った言葉ではありません。でも,夢の中で私と大ママちゃんは少し離れた場所に座っていて二人とも手をのばしてちょうど握ることができました。その時に,確かに,大ママちゃんは「しあわせなあくしゅ」と言ったのです。目が覚めて起きてからもこの部分はよく覚えていました。本当に大ママちゃんがそう思っていたらいいなと思います。

大ママちゃんの経済感覚 99春.

 ディッキーさんとゆっくり新聞を読んでいた大ママちゃん.株式のページになると「株は,わからない」と言ってすぐにめくってしまったそうです.元気なときの大ママちゃんは株をいくつか持っていたのですが,バブルがはじけて下がる前にぱーっと売ってしまったのだそうです.勝負師だった大ママちゃんをもってしても株はわからないのだなあ,とディッキーさんはしみじみ思ったということです.

身の上相談 99夏.

 ヘルパーさんが,だんなさんとのことを色々大ママちゃんに相談したそうです.お二人は,どうやらあまりうまくいってないよう.大ママちゃんはヘルパーさんのお話を真剣に聞いて,一言「離婚は,だめよ」と言ったそうです.どんな苦難も二人で越えるべきだというのが,大ママちゃんの信念のようです.

救われたディッキーさん 02.08.

 「北の国から・記憶」を見ていた夜のこと.蛍ちゃんの不倫が発覚したシーンを,大ママちゃんとディッキーさんと見ていました.「あらあら,不倫はよくないねえ.でも大ママちゃんが食べているのはプリンですよ」と駄洒落(か?)を飛ばすディッキーさん.ひえ〜と思っていたら,大ママちゃんは一言「ふっ」と笑ってくれました.ディッキーさん,よかったね.

明け方の叫び 02.08.

 実家に泊まった夜,ウワサの大ママちゃんの雄叫びを耳にしました.まだ眠い朝6時前から「ぅあ〜うわぁ〜うぃぅお〜」というように,絶え間なく大ママちゃんの声が聞こえるのです.いつもならディッキーさんに呆れられるぐらい寝起きの悪い私でも,これは行かねば,とさっと大ママちゃんの寝室に向かいました.私が顔を見せると大ママちゃんは大喜びの満面の笑み.「大ママちゃん,大きな声で呼んだでしょう」と声をかけると「よんだ!」と大声で返事をしてくれました(たぶん正確に表記すると「ぃおぅあ」という感じになると思います).

朝と夜 02.04.

 もう普通にわかる言葉をほとんど話せない大ママちゃんですが,何か言いたいときにはそれなりに声を出して騒ぎます.とても表記できない音声なのですが,朝は何となく「あさぁ〜ぅあさぁ〜」と聞こえ,夜暗くなると「ねむねむねむ...」とつぶやくのです(たとえ眠くなくとも).一応,一日の中で使い分けているのでしょうか.

おトイレ復活? 02.01.

 入院前まで一番よく言っていた言葉は「おトイレ〜」でした.きっと最後までおトイレと言い続けるのではと思っていたのですが,すっかり言葉が出なくなって,私の予想は大外れとなりました.でも最近,調子がよいのにベッドで休憩していると,大ママちゃんは何だか「おトイレ〜」と騒いでいるようなのです.こう言うと皆が心配して来てくれていることを,どこかで覚えているのかもしれません.

遅刻厳禁 

 実家近くに住んでいる私と妹は,大ママちゃんの起きる朝8時前後に到着するよう実家に向かいます.朝はなかなか起きられないものの,頑張って行かないと大ママちゃんの1日が始まらないので必死です.それでも予定より遅く着くと,パパさんにこう言うように指導された大ママちゃんから一喝されてしまいます.「おそい〜」

お誕生日 01.09.

 大ママちゃんの通っているデイサービスで,9月生まれの大ママちゃんはお誕生日会をしてもらったそうです.みんなに「おめでとう!」と言われた大ママちゃんはすっかりご機嫌で帰ってきました.「大ママちゃん,お祝いしてもらって,いいね〜」と声をかけると,大ママちゃんは満面の笑みを浮かべて「いいね〜」と答えてくれました.大ママちゃんがいいねと最後まできちんと発音できたのは,とても久しぶりですごく感激しました.

恐ろしいこと 01.09.

 アメリカの同時多発テロ事件のテレビをずっと見ています.あまりの悲惨さに思わず「こんな恐ろしいことがあるかしら!」と大声で叫ぶと,大ママちゃんも大声で「ない!」と叫んでくれました.

眠り姫の大ママちゃん

 薬のせいか,睡眠時間がずれてしまったのか,日中たいへん眠たがる大ママちゃん.朝ご飯を食べている途中に目をつむってしまうこともあります.「大ママちゃん,眠いの?起きて〜!」と叫ぶと大ママちゃんは「ねぇむねむねむ..」とつぶやくのでした.

鋭い大ママちゃん

 ディッキーさんの前で大あくびをした私を見ていた大ママちゃんに言われた一言.「ひゃくねんの,こいも,冷めるわよ」

一喝した大ママちゃん

 大ママちゃんが通っているデイサービスに新しく参加し始めたおばあさんは,ちょっと口が悪いそうです.乱暴な言葉や振る舞いが目立つので,周りの方々はかなり困っている様子.楽しいはずのお茶の時間も,問題のおばあさんの「バカ」などの暴言が続いて何だかいや〜な雰囲気になってきたところ,大ママちゃんは「うるしゃい!」と大声で叫んだそうです.みなさん,一瞬びっくりしてから拍手喝采.大ママちゃん,やるときはやるのね.

誉められすぎの大ママちゃん

 家族中から「可愛い!」と褒めちぎられてる大ママちゃん.デイケアの方からも「姫!」と呼ばれているそうです.「大ママちゃん,皆から可愛いって言われるでしょう」と尋ねると「はい!」と自信を持って答えてくれました.

ブラックカレンダー

 入院前のある日のこと.ディッキーさんが大ママちゃんに「今日は何曜日でしょうか」と質問しました.すると大ママちゃんはこう答えたのです.「大ママちゃんは,毎日が,日曜日...」

痛い!

 大ママちゃんは飲み込む力が弱くなってよく食事中むせてしまいます.そんな時は背中をぽんぽんと叩きます.ある日,いつものように背中を叩き続けていたら,妹に「そんなにずっとやってたら大ママちゃん痛いよ」と言われ,それは大変と大ママちゃんに「痛い?」と聞きました.すると,大ママちゃんははっきりした声で「いたいー」と答えました.普段,何もしゃべれずうなっていることがほとんどの,大ママちゃんのびっくりした一言でした.

お顔2

 すっぴんで鏡をのぞく大ママちゃんに「大ママちゃんのお顔,これでいいの?」と聞くと「わるいー」と答えて,お化粧が始まります.そしてある日,メイクした後でヘルパーさんと一緒に鏡をのぞいて「きれい!」とのたまったそうです.ヘルパーさんに「私とどっちがきれいですか?」と聞かれて大ママちゃんは元気よく答たそうです.「わたし!」

お顔

 大ママちゃんは最近,背中が丸くなってきちんと正面を向いて座ることができません.いつも下ばかり向いているのでご飯を食べるのも一苦労.お化粧しようにも顔が上がらないことには始められません.そこで鏡をテーブルの上において「ほら大ママちゃん,どんな顔?」とまず聞きます.すると大ママちゃんは「こんなかおー」と言って顔を上げてくれます.

安心

 大ママちゃんは,その日の調子にもよりますが,しょっちゅうトイレに行きたがります.まるで赤ちゃんがむずがゆってるみたいです.何を言っても「おトイレー,行きたいー」を繰り返すばかり.でも前にもかきましたが,実際にトイレにつれて行っても出ないこともしばしば.それでも大ママちゃんは何とかトイレに運んでもらおうと最近ではこんな言葉を付け加えます.「おトイレー,行くとー,あんしーん」

明日

 ある夜,大ママちゃんが私に「あした,ピアノ,弾いて!」と話してくれました.前の日曜日に服部良一全集をピアノで弾いたので,もう一度聞きたいと思ったのでしょう.大ママちゃんは私のピアノが気に入ってくれたのだと喜んで「今日は,もう遅いから,明日ね!」と言いました.そして次の日の朝,大ママちゃんにお早うと言うと,大ママちゃんは私にこう言ったのです.「あした,ピアノ,弾いて!」

お薬のお片づけ

 大ママちゃんは薬を飲んだ後に,カプセルの入っていた包みなどを紙で作った小さなゴミ箱に入れるのが仕事です.あまり自由に動かない右手を使ってゆっくりゆっくり一つずつ,薬の包みをゴミ箱に運んでいきます.「さあ大ママちゃん,ゴミを片づけて下さい」とディッキーさんに言われた大ママちゃん.なぜか,薬の包みなどが散らかってる上に紙のゴミ箱をぽんとおいてすましてこう言ったのです.「終わり!」

我が儘な大ママちゃん

 大ママちゃんは一人でトイレに行けないので盛んに「おトイレ!」と叫びます。でも、いつも当たりというわけではなく、何の音沙汰もなくトイレを後にすることもしばしばです。先日も大ママちゃんはおトイレをお願いしてトイレに座ったとたんママさんにこう言ったそうです「うそ!」

誕生日

 今日はパパさんの誕生日.皆でケーキを食べてプレゼントを上げました.包みを開けると緑色のお洋服が出てきました.緑はパパさんの大好きな色です.皆で似合うね,似合うねえと言っていると,大ママちゃんが一言,言いました.「大ママちゃんは紺が好きよ」.

鼻をかもうよ

 大ママちゃんが鼻水をたらしているときは,ティッシュで鼻を押さえてあげます.そうすると大ママちゃんは「しゅん,しゅん」と言います.でも声に出してるだけで,肝心の鼻はちっとも出てきません.「はい,大ママちゃんしゅん,しゅんよ」と繰り返していたのが,まずかったのでしょうか.

お休みタイム

 大ママちゃんは夜中ほぼ1時間おきにトイレに行きたくなるので,一緒に寝ている父はかなり睡眠不足になります.そんな父に大ママちゃんは「おつとめご苦労様です」と言って父を苦笑させています.たまに,私や妹が一緒に寝るときには,心配そうに「あんまり迷惑かけないようにするから」と何度も言います.それなら,大ママちゃん,ぐっすり眠ることに集中してね.

いろはがるた

 ヘルパーさんが大ママちゃんにクリスマスプレゼントを持ってきてくれました。開けてみると、いろはがるたでした。「さっそく一緒に遊びましょう」と言うヘルパーさんに大ママちゃんをお願いして出かけようとすると、大ママちゃんは「行っちゃだめ」と言います。ヘルパーさんが悲しそうな顔をして、「私じゃだめですか?私のこと嫌いですか?」と言うと、大ママちゃんは「好き」と言いました。「本当ですか?」と念押ししたヘルパーさんに、大ママちゃんは困った顔をして「う・・う・・・」と詰まりながら、こう答えたのです。「嘘から出たまこと」

ディッキーさん

 大ママちゃんはうちのだんなのことを「ディッキーさん」と呼びます。もともと「セッキー」というあだ名だったのですが、うちの家族はもじって「ゼッキー」と呼んでいて、それを聞いた大ママちゃんは「ディッキーだ!」と思ったようです。初めは訂正していましたが、なかなか直らないのでとうとう彼は「ディッキーさん」になりました。

投げキッス

 ディッキーさんが私の実家によって帰るとき、大ママちゃんはいつも口に右手をあててぽんぽんとします(本人投げキッスのつもり)。「あら、大ママちゃんそんなことしていいの?」と妹に言われて大ママちゃんはいつもこう答えます「大安売りよ」。

ディッキーさんに病院に連れて行ってもらった大ママちゃん

「ディッキーさんがきたら今日のお礼を言うの」とはりきっていた大ママちゃん。でも、昨日もお礼を言ったしディッキーさんにお世話になったのは一昨日なのです。結局3日連続で大ママちゃんはディッキーさんにお礼を言いました。

ディッキーさんのお土産

 アメリカの学会帰りのディッキーさんが大ママちゃんにお土産を持ってきました。可愛らしい犬の置物です。大ママちゃんは食卓の上において時々、いい子いい子をしています。名前はラッキーと名付けられました。

ラッキーのお友達

 ヘルパーさんと一緒に大ママちゃんは折り紙で犬を作りました。帰ったら「これはラッキーのお友達よ」と紹介してくれました。「名前はアンラッキーよ」

ディッキーさんを英語で言うと

 ディッキーさんが大ママちゃんに「ディッキーは英語でどうかくの? DIKKY ですか」と尋ねたところ、「違う、DICKY よ」という返事がかえってきました。

大ママちゃんの口癖(by Dicky)

大ママちゃんは最近「そうよ」が口癖です。なにを言っても「そうよ」と返事します。私が妹と口げんかをしていたとき、妹 「大ママちゃんもそう思うでしょ?」大ママちゃん「そうよー」妹よ、大ママちゃんを利用して味方に付けるのはやめなさーい。

大ママちゃんが死んだら

大ママちゃんに「大ママちゃんが死んだら泣く?」と質問されました。「もちろんよ」と答えると「嬉し泣き?」と聞かれてしまいました。かなりブラックです。

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