大ママちゃんの入院

2000.10.14 〜 2000.11.23

  それは突然のことでした。

  大ママちゃんは、少なくともつかまり立ちが出来たのに、

  足を伸ばして立つことが全く出来なくなってしまったのです。

  熱も38度弱あります。痛い、痛いと言っています。

  トイレにいってもほとんど半日、何も出ません。

  心配して病院につれていくと、そのまま入院と言われてしまいました。。。

  それは2000年の秋のことでした。

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10月14日

 朝6時半、パパさんが病院に電話をして大ママちゃんの容態を説明します。すぐに診察してくれるとのこと、ベッドにいる大ママちゃんをパジャマのまま病院へ運びました。診察を受けた大ママちゃんは、点滴、酸素、カテーテルと3本の管を身体に入れられて、弱々しくベッドに横たわっていました、どこから見ても立派な病人です。わけもわからずこんなところに連れてこられて、大ママちゃんはさぞかしびっくりしたことでしょう。お医者さんの話では、しばらく入院して色々な検査をする必要があるとのこと。放心状態の私たちでした。

10月20日

 夕方お見舞いに行くと、大ママちゃんはベッドでぐったりと寝ていました。今日は飲み込みを調べる検査があって、カメラを飲み込んだとのこと。かなり大変で苦しかったようです。やはり、飲み込むのに必要な筋肉の力が弱っていて、食べ物が入ってはいけないところに入って、炎症を起こした可能性が高いとのこと。でも、大ママちゃんから食べる楽しみを奪ってしまうなんて、あまりにも可哀相です。大ママちゃんは病院では全てがどろどろになった、おかゆ食を毎日毎食食べています。

10月27日

 週に3回15分ほど、大ママちゃんの運動機能を復活させるために、リハビリの先生が来てくれることになりました。間接はよく曲がったり伸びたりするようですが、「はい、バンザイしてくださーい」「足で蹴ってみてくださーい」と先生に言われても、「はい」とよいお返事をする大ママちゃんの身体はびくともしません。それでも先生が「ほらいい男でしょう」と言うと身体をぴくんとさせてくっくっと笑う大ママちゃんでした。

10月29日

 それはやっぱりニオイから始まりました。むむむ、このニオイはやばいのでは、、と思ったときにはもう既に遅く、大ママちゃんはパットに大を少々してしまっていました。看護婦さんに言って着替えをお願いしましたが、その大胆なこと。大ママちゃんはすっかり立てないので、着替えは全てベッドに寝たままです。お尻も持ち上がらないので右に左に転がされ、その間パジャマのズボンはもちろん、上着にもバスタオルにも大が付着して、新しくした紙パンツやパットなども、ちょっとでも大がかすったら勢いよく捨てられてしまいます。家では洗濯物を増やさないよう、パンツやパットは汚さないように使っていたのに、病院では全てが大量消費です。ここは、病気を治すところであって、生活の場ではないことを強く実感しました。それにしても、寝たきりの方は大をどのようにされているのでしょう。

11月3日

 大ママちゃんの退院はまだ未定です。薬も最近種類が変わりましたが、まだ微熱が下がらず、炎症反応も正常値にはならないようです。一体どうなるのでしょう。それにしても、入院してから一度もお風呂に入れてもらえないなんて、どういうことかしら。看護婦さんに聞くと「先生の許可が下りないから」とのころ。巡回にきた先生に直接お願いすると「あら、まだ入っていなかったんですか」という感じでお風呂の許可がするりと下りました。一体どういうことなのかしら。

11月10日

 最近の大ママちゃんは左手の硬直がひどく、肘から先が曲がったまま全く動きません。言葉もすっかり出なくなって、とうとう「はい」しか言えなくなってしまいました。ううん、これから果たして回復するのでしょうか。そして立てないまま退院して、一体家族介護はどうなるのでしょうか。ママさんはもう錯乱気味です。

11月17日

 大ママちゃんのご飯はミキサー食といって,お粥をさらにミキサーにかけたものが出るほど,念入りにどろどろ化されたものが出されます.お吸い物もとろみがついてゆるいゼリーのよう,魚やオムレツのどろどろ,フルーツのどろどろ,ヨーグルトなどが出てきます.私はたいてい小指で味見をしてみるのですが,パンプキンムース以外美味しいと思ったものはありませんでした.ところが食いしん坊の大ママちゃんは,まずいと評判のミキサー食をぺろりと全部平らげてしまいます.残すのが普通のミキサー食が空っぽになる大ママちゃんのお皿は病院内でも珍しいそうです.

11月19日

 いよいよ大ママちゃんの退院の日が決まりました.23日の休日です.大ママちゃんにそのことを告げると「か..かぇ..」と一応わかっている模様.やっぱり嬉しいのでしょう.立てなくなった大ママちゃんのために,室内用の車椅子と前屈防止用に車椅子に乗せるテーブル,刻み食がだめになったので赤ちゃん食用のミキサーが必要になりました.食べられるものがどんどん後退していく大ママちゃん.もう1歳児用のご飯も無理です.昔読んだ「アルジャーノンに花束を」を思い出しました.

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