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「ポンチ」

Lhasa−apso.(ラサ・アプソ)      1985年10月...アメリカ生まれ。

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 ★1986年2月14日 聖バレンタインズデー...

 ワシントン州シアトルの郊外、ベルビュースクエアというショッピングモールのペットショップで、

 彼と出会いました。1つのケージの中に、5〜6匹 居たでしょうか...みんな、兄弟でした。

 そのペットショップでは、小犬と一緒に遊べるスペースが儲けてあって そこに小犬を放して、しばらく

 一緒に時間を過ごせる様になっていました。もちろん、冷やかしのお客さんは一応、お断りなんですけど。


   以前から、ラサ・アプソという犬が欲しかった私は、この子だ!と思うラサに出会ったら、

   買っちゃうぞぉ〜!なんて、思ってましたから 兄弟で暴れまわってる、そのラサの小犬たちから

   目が放せませんでした。私が本当に欲しがっているって、店員さんは見抜いたのでしょうか?

   「どの子と遊びたい?」と言って、そのケージを指差します。う〜んと、うなってると

   「じゃ、全員 出しちゃおう!」って、全部のラサの兄弟達をそのスペースに、

   私と一緒に放りこんで、ドアを閉めちゃいました。^^; 

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目がキラキラで、わぁーい!とかはしゃいでる私にとっては、みんなが可愛くて 

決め手がなくて、ただただ 騒ぐばかりでした。同じ兄弟でも、毛色が違うんですね。

で、きつね色のような おいしそうな茶色の犬に決めようと、それ以外の毛色の小犬を返そうと思った時...

私のつま先に、チョロチョロチョロ...「!」 きゃあ、おしっこぉ〜!?...
   『ど、どいつだぁ〜!』 すると、そそくさと私の足元から離れて行くやつが一匹...

   この毛色は やだなって、最初に目に付いた まるで、どぶに はまったような毛先が黒い小犬でした。

   「こらぁ!」とか何とか言いつつ、その子を抱き上げようとしたら そこにうずくまってしまったのです...

   『どうしたんだろう...恐怖を感じたかな?』って、思った瞬間でした。

   う.....おっきい方でした。出るわ出るわ...^^; コロコロきれいな ウ○チが。

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pon-5.jpg (14509 バイト) あまりに健康的な ウ○チに、感心してしまった私が 彼を選んだのは言うまでも無く...^^;

一番汚い、ドブネズミのような小犬を選んだ私に 苦笑いしていた店員さんでした。

と、ところが.....

う。お金が足らない.....当時、ワシントン州の収税は13%くらいだったと思います。

日本で言う、消費税にあたります。その分は、まるで 頭に無かったので ぜんぜん足りませんでした。

店員さんは、せっせと当分のえさや水のみ器、えさ入れと 並べて選ばせようと していました。

ピューピュー鳴る、おもちゃまで...^^;

元値は650ドルくらいだったのです。だから、プラスタックスで 約735ドル...

当時は、現金生活をしていてチェックと呼ばれる、銀行の小切手もクレジットカードも、

持っていませんでしたし、帰りのバス代を差し引くと 600ドル位しかなかったんですね。^^;

   
   あらら...と、口をぽかんとあける店員さん。でへへと、笑ってごまかす私...気まずい空気が...^^;

   「また、来ますぅ...」と言って、財布を閉じようとした私に 「ちょ、ちょ、ちょっと待って」と声がかかります。

   「今、いくら持ってるの?」と、財布を覗きこむ彼女に「んじゃ、見せるね。」と言って カウンターの上に

   ある限りのお金を並べた私。周りのお客さんは、きっと異様な目で見てたんじゃないでしょうか...?^^;

   向こうも商売ですしね。売れ残りそうな毛色の小犬を選んだ私を、ここで逃しちゃいけないって思ったのかな。

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約600ドルを並べた私を待たせて、彼女は店の奥から 年配の女性を連れてきました。

きっと、オーナーです。目を丸くして笑い出した年配の女性は、私を見て 笑いが止まらない...

なんで、そんなに笑うんだぁ...って、思っていたら、並べたお金の中から50ドル紙幣を一枚抜いて

「これは、帰りのバス代ね。」と、私に渡しました。そして、残りの550ドルあまりを 手に収めて、

「これで、この子は あなたのものね。」って、言ってくれたのでした...

   大阪の商店街にある地元密着型の小さな商店じゃあるまいし、こんなことが起こるなんて

   本当に、思っていませんでした。 おまけに、試供品であるエサを 何袋もくれて、

   ピュ-ピュ-鳴るおもちゃまで、くれたんですよ。^^ 結局、私は735ドルの買い物を、ささやかなおまけと

   一緒に、550ドルポッキリで 手に入れてしまったんです。^^

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pon-9.jpg (10531 バイト) 素敵な出会いでした...。 運命だと、思いませんか...?

ちなみに、バス代はたかが 2ドルほどだったと思います。

年配の彼女も、それは承知のはずでした。でも、彼女にはきっと 日本人の私は、

子供にしか、見えてなかったでしょうね。^^;

店を、出る私に彼女が私にくれた言葉は、「素敵な、ヴァレンタインを...」だったと、

記憶しています..。

 

 ポンチは、フルーツポンチのポンチから取りました。^^ ドブネズミの様だった彼も、成長するに連れ アイボリーに変わっていきました。

ラサ・アプソの被毛の美しさを見事に表現するほどの、素晴らしい長毛でした...元気なウ○チで、私のハートを射止めた彼も 99年10月で、14歳...

 人間でいうところの、80歳にあたります...もう、輝く被毛は失いました。目は両方とも、白内障にかかっており ぼんやりしか見えてないみたいですね...

歯も、申し訳程度に グラグラの状態で2本残っているだけで、ジャーキーすら噛めません...観察すると、耳もほとんど、聞こえていないみたいです...

ドスンという振動など身体で感じる音以外は、よくわかっていないようです...。彼は、本当に 今までいっぱい いろんなものをくれたと思います...

いつまでも、元気で居て欲しいけど 寿命は必ずやってきます...残る時間を、なるべく快適に過ごさせてやりたいと思っています...ありがとうね。ポンチ♪

1999年9月  みかぴ 

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