もう何年前になるのだろう・・・・僕の廃人としてのはじまりは・・・

ある雨が降る日曜の午後、彼女もいない僕は街をあてもなく車で走っていた。

当たり前のように信号が青から黄色に色を変化させる。

今日は早めに停まろう・・・ブレーキを踏む。

その刹那、激しいタイヤのスキール音と共に身体に衝撃が走る。

そう、追突された(^^;。びっくりした・・・が素直な気持ち。

相手のフロント部分はぐちゃぐちゃ、多分廃車だろうな。

僕のプリメーラ号といえば表面上はバンパーが壊れたぐらい。

相手は・・・女性だった。彼女も怪我はないようだ。

警察に実況検分してもらった後、とりあえず病院へ(プリ号で)

彼女はショックのあまり泣いている。

相手の両親も駈け付けて謝ってくれた。

その日の夜、お菓子を持って再度謝りに・・・もういいのに(^^;

過失割合が0の僕は近くの修理工場(なぜかトヨタへ)に

修理を依頼、一月は代車で過ごした。

事故の後も相手の彼女から何度かTELがあり話すようになる。

それから、なんとなく付き合い始めた・・・そう地獄への第1歩。

 


あの時は、一人でいることが好きな自分が、珍しく人恋しかったのだろう・・・

彼女はそれから僕に執着するようになった。僕が会社から帰ると良く玄関の

前で待っていた。一人になりたいときも・・・いた。

可哀想になり合鍵を渡してしまう・・・第2歩・・・。

それからは言いもしないのにアパートで料理などつくって待っていた。

会社にも「今日は外食しないで帰ってきて」よくTELがあった。

まるで奥さん気分・・・。僕の郵便物も見るようになる。

僕は結婚願望がない。それは多分本当の自分をさらけ出せるような

女性と出会ったことがないからなのだろう・・・本当の恋愛をしたことが

ないんだ・・・きっと。胸が締めつけられるような恋愛をしたことがない。

以前付き合っていた女性にふられた時に職場の同僚(女性)に

「ふられちゃったよ」って笑いながら言ったことがあった・・・

同僚は「本当にその人のことが好きならば連れ戻しに行くはず

じゃないんですか?本当に人を好きになった事ありますか?」

「彼女もそれを待っているかもしれませんよ」

返す言葉がなかった・・・・。目が覚めた。本当の恋愛をしたい。

片思いでもいい。「こいつしかいないんだ」って想いをしてみたい。

 


今の彼女には、胸が締めつけられることがない、僕は飢えている。

思いきって今の気持ちを彼女に打明ける・・・・これでも結構悩んで。

僕への執着があまりにも強すぎること、人の手紙を勝手に読むこと

留守番電話を聞くこと、リダイヤルすること、価値観が違うこと・・・

 

彼女は・・・「死んでお詫びします」飛び出して行った。

激しい動揺が襲ってきた、狼狽した・・・追いかけた。

追いつくと彼女の手には剃刀・・・恐怖・・・・・・・・・・・・

もう一度やり直してみよう。

それから、僕と彼女の間は数ヶ月間平穏な日々が続いた。

しかし、彼女に対する気持ちは一向に盛り上がらない。

SEXもしなくなった。

 

そんなある日の偶然。

一人でPCショップに行った。そこで昔会社にいた女性とばったり

出会う。会社にいたときから、いいな(^^)って思ってた女性!

少し立ち話してバイバイ。けど楽しかった。

その日からその彼女のことが頭の大部分を占めるようになった。

ひょっとしてこれは本当の恋?(^^;まだわからない。

けど僕には彼女がいる。どうすればいい?

このことを彼女に言うべきか・・・以前のこともあるし・・・言い出せない。

眠れない日々が続く。別れたい、結論は出ている、けど言えない。


決心する。もうあんなことはしないだろう・・・気持ちに素直になろう。

夜、彼女の家へ電話。

「気になる女性がいる」彼女の声が震える・・・「わかった・・・」って言った

 

次の日の昼、会社に電話がある、彼女からだ。いやな予感・・・

「あなたのアパートで手首きった」凍りついた・・・・

会社を飛び出し車を飛ばしてアパートへ・・・鍵は掛かってなかった。

手首を押さえた彼女がそこにいた。手首をとって見る・・・。

切れてる、血が滴り落ちる。腕をタオルで縛る。暴れる彼女。

救急車を呼んだ。まだ暴れている。

幸い傷は大きな血管までは届いてなかった。

彼女の両親にも電話する、僕の手が震えている。

大変な事をしてしまった。どうすればいいのだろう。

「すみません・・・」これしか言えなかった。

 

彼女の手首の縫合がおわり両親と彼女と僕でアパートへ・・・

彼女の両親が頭を下げて「娘をおねがいします」・・・・・

返事ができなかった。「しばらく時間をください・・・」

それを聞いた彼女は「もういい。」暴れはじめる。

両親は、娘は「置いて帰ります」と言い残して帰った。

 

それから同棲をはじめる・・・好きでもない女性と。

けど彼女と両親にとってはこれが幸せなんだろう・・・

もう逃れられない。方法がない。

僕さえ我慢したらみんな幸せになれるのなら・・・仕方ないね。

それから約半年後、籍をいれる。

僕と言う名の廃人の出来上がり・・・


そして今まで、苦悩の日々を送ってる。愛のない結婚生活。

苦痛のSEX。つくり笑い。幸せのふり。精神状態の異常。

精神バランスをとるためにインターネットのチャットにはまる。

結構楽しい(^^)

そこである女性とチャット友達になる。擬似恋愛にまで発展(^^)

そしてとうとう本当にあってしまう。楽しいひとときだった。

2回あったかな。けど、やっぱり違う。本当の恋じゃない。

そうしてるうちに、突然の転勤辞令・・・東京だ・・・