オペ

前日、看護婦から売店にてオペグッズを購入するよう言い渡される。
それはオムツとT字帯。術後・術中の失禁対策らしいオムツ、しかしT字帯の理由は未だに謎である。
どう考えてもあんなもの、へたな越中フンドシと同じである。
便所で引きずるわ、下手すると寝間着からのぞいてしまうという失態を招きかねない、 とんでもなくこっ恥ずかしいモノである。
術日は朝から無慈悲な浣腸で始まる。これも術中の失禁対策。あんなムカツク腹痛は初めてである。残糞感をたっぷり残し、術を待つ。
これもまた流れ作業的に数人のオペ患が306号室に移動。
まっぱで毛布に包れ、いざオペ室へ。
その前に麻酔のかかりをよくする注射、というものを一発。
しかし、不覚にもそんなもので既に意識を失い、気が付いた時はオペ終了間際。
暑苦しい顔のM医師と助手たち数名。こっそり隠して持ち込んだダーリンの写真とカエルの人形がまんまと見つかっており笑われる。(無菌室への雑菌所持という罪名)
意識朦朧のまま病室へ運ばれ、麻酔がきれるのを待つ。
麻酔のきれないうちに胃にものが入ると吐くそうな。
しかし、私の場合、麻酔はなかなかきれず結局丸一日食事ぬきとなった。
それよりも痛みがひどく食事どころの話じゃない。痛み止めのボルタレンを尻から挿入されること数回。翌日は用意された車椅子に乗り便所を目指すが案の定、T字帯を引きずるという失態をおかす。足に装着された巨大イリザーノフが意外にも重くでかく、足を下にすることもできずに泣く。

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その後1週間は高熱が続き、夏の暑さとあいまってくじける。
生まれて初めて9日間も入浴しない、という不名誉な記録をつくる。
蝿が必ずと言っていいほど私目指して飛んで来る、というのはとても不快だ。
風呂好き日本人、いや、嫌いな奴でも参るに違いない。
身体拭きタオルというものが毎朝熱々で配られる。白2枚にピンク一枚。
説明によるとピンクはアソコ用らしい。
しかし向かいのベットの婆さんはお構いなしに顔をぬぐっていたのを目撃したことはあるが。
拭いたぐらいでは気が済まないが、仕方なし、気を紛らわす程度に拭いてやった。
今後、このようなオペなるものを数回経験するとは思ってもいなかった初回オペ後、である。

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