99年08月18日

おじいちゃんの きせき



   
ようこそ おこし下さいました
ドリーム ファンタジー・ライフナゥ
ごゆるりと おくつろぎ ください


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だいおうじ かつし 
ライフ・セレクション・ナゥ


奇跡のお話


独占 オリジナル



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  かっちゃん リリック・ファンタジー

     おじいちゃん の おうた


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おじいちゃんは このごろ よく うたを うたう

わからない うたを うなって いる

まるで おきょうの ようだ

「おおおー おうおうおー」

ほ゛くは その おうたを きくと ねむくなる

「おじいちゃん それは なんという うたですか」

「これは むかしの うた ようきょく と いうのだよ」

「へー おてらの おぼうさん の ようだ」

「むかしの おさむらいさんが うたったんだよ」

「うーん そうろ そうろうって いうのだね」

「いくさに いくとき たいしょうが うたい まう のさ」

おじいちゃんは とても たのしそうです

ぼくは うとうとと ねて しまいます

そして ゆめを みました

さいさな こどもが まっかな  ながい かみを ふりたて おどります

おさけを のんでいます

おにが きて こどもが たたかい ます

おおおには まけて きえます

つつみが なり ふえが ひびきました

とうくで きれいな こえの がっしょうが して います

「さけのめば のむほどに ここちよき たわむれよ」

ぼくは その しゅてんどうじに なっていました

おどりは はげしく いきも つけません

ぼくは おかおに つけた おめんの ちいさな あなから げかいを みて います

おそろしい あかおに あおおに が たくさん いるのです

そして ぼくを よぶのです

おおつつみが 「ぼーん」と なりました

ふしぎな ことに まいにち きいて いる 

おてらの かねがしています

「あー かみさま なんだね」

「かみさま きて くれたの ですね」

ぼくは うれしくて なみだが でました

そして めが さめました

 おじいちゃんの りっぱな おうたは ふしぎな おうた です

 どうぞ いつまでも うたって いて ください

ぼく とても だいすき だから

 おじいちゃんは いつも げんき です


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  かっちゃん リリック・ファンタジー

     おじいちゃん と  ゆうれい と

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おじいちゃんは このごろ よく ゆうれいが てでくる といいます

ぼくは こわいので その はなしは あまり ききたく ありません

このまえの あさ はやくに おじいちゃんの ねている おへやの かもい から おおきな へびが おちてきました

おじいちゃんの おかおの うえに おちたのです

それから ずーと ゆめを みるように なったのです

よなかに おおきなこえで さけびます

きっと こわい おそろしい ゆめなのです

「この いえに すみついて いていた へびが  どうして おちたのか」

へびは うらの ふるいどの わきのみぞ で しんで いました

「まもりがみが かわったのだ」

おじいちゃんは どんな ゆめを みているのだろう

そこは ひろい ひろい くさはら でした

いっしょうけんめい あるいて いる ひとが いました

おそらを みて いいました 「あめが ふりそうだ」

そのうち ぽつり ぽつりと あめが おちて きました

ちかくに あった ふるい いえの のきに あまやどり して いた ときでした

かみなりが なり そのいえから  ちいさな こどもが でてきました

「おじさん なかに はいって やすんで ください」

こどもの かおは おじいさんの おかおでした

「ありがとう」

おじいさんは め の まえの  もうひとりの おじいさんに いいました

「あなたは どなたですか」

  「わたしは わたし です」

「それなら わたしは だれだろう」

くさが ぼうぼうと ゆれうごき まっくろくなった おそらから

おおきな あめが ふりおち おじいさんこどもは けらけら とわらった

「なかに おはいりよ」

「いやだ いやだ たすけて くれー」

きようも おいえの そとで かぜが なっています

やまの なかにある ぼくの おうちは よるは とてもしずかです

やばとが なきます

「どでっぽー どでっぽー」

おじいちゃんは もう やすんで います

ぼくは おじいちゃんと いっしょに ねたいと おもいました

とうくの かみさまが こう いいました

「とても さびしくなったら おうたを うたって ごらん」 と ぼくは かみさま に いいました

「しんせつに どうも ありがう」

 おじいちゃんは いつも げんき です



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  かっちゃん リリック・ファンタジー

     おじいちゃん の ねんきん

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おじいちゃんは おかねが はいるの  いつも たのしみして います

「おかねが きたら かっくんに げーむきを かってやろう」

いつも いってくれますが まだ かっては もらえません

それは おばあさんが おかねを ぜんぶ とるからです

「おじいさんは おかねは いらないから」

ぼくは おばあさんに いいました

「おじいちゃんが たのしみに しいているのに

どうして おかねををぜんぶとるの」

おばあさんは いつも こういいます

「おじいさんは おかねも かみも いつしょに なったのよ」

ぼくには それが わかりません

ぼくは おじいちゃんが おかねを だいじに

ぶつだんの なかにしまって いるのを みました

おじいちゃんは おかねを なぜて こう いいます

「おまえも ながたびで たいへんだね」

「どうぞ ここでは ゆっくり して おくれ」

おばあさんは こう いいます

「わずかの ねんきんでは とっても たべては いけないのよ」

おじいちやんは にこにことして おかねと おはなしを します

ぼくは おかねも かみさま なんだ と おもいました

いつも おかねは ゆうびんの はいたつの おじさんが もってきて くれます

「どうも ごくろうさま てした」

「おちゃを いっぱい のんで いってください」

ぼくは ぽつとから おゆを きゆうす に いれて おちゃわんに つぎます

「おじいさん いつも げんきで よかったね」

  「ありがとう あなたさまも げんきで なによりだ」

ねんきんが きたひは おばあさんが ごちそうを して くれます

まちの おさかなやさんが おじいちゃんの こうぶつを

はこんで きて くれる のです

それは おつくり です

いぬのげんちゃんも いただけます

おじいちゃんは びーるを のみます

まちでは たらいている おかあさんから でんわが あります 

  いえの なかが あかるく なります

やまばとが ほーほー と なきます

ねこの じろうが うろうろと うごき まわり ます

ぼくは とても しあわせ です

「かみさま きようも ありがとう」

おじいちゃん どうぞ きらくに して ください

             かならず あさが きて

             あさひが さします

 おじいちゃんは いつも げんき です

  ぼく おじいちゃんが だいすきだからね

  いつまでも ぼくと いっしょに いて ちょうだい 

  おねがいします おじいちゃん

ぼくは かみさま を みた

                     だいおおじ かつし


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おじいちゃんと おかあさんと

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ぼくには おとうさんがいない

おかあさんは はたらきに でている

ぼくは いつも ひとりだ

ほいくしよの せんせいが いつもいう

「かつしくん がんばってね」

おかあさんが むかえにきてくれるのが いつもおそい

ちいさな おへやで ごはんをたべる

それから おかあさんは また おしごとにいく

ぼくは いつも ひとり 

おじいちゃんのかってくれた てれびげーむで

あそんで ねてしまう

はやく おじいちゃんに あいたい

おかあさんは いつも おじいちゃんにいう

「いなかの おばあちゃんが よろしくって いってたよ」

おじいちゃんは かならず それで なみだをこぼす

「おまえには めいわくかけるね」

おかあさんは おおきなこえで いう

「もうじき いなかに かえれるよ」

「そうなら うれしいね」

「おばあちやん まってるから かえれるよ」

「とみこ しぬときは ばあさんの そばがいい」

「そんなこと いわない やくそくだよ」

 おじいちゃんの おかおが まえにたをれて

もう ねてしまった

ぼくは おじいちゃんの つめたい おててを

もつてあげる

とても かなしい おててに なっている

ぶるっと ふるえ ぶるぶる になる

 「おじいちゃん !」 

「ぼく はやく おおきくなって おばあちゃんの

ところに つれていくよ」

 「おじいちゃん !」

「もう ちょっと まってね」

 こころのなかで ぼくは かみさまに いいます

「おじいちゃんの おねがい かなえてね」

やまの むこうのうみから つめたいかぜが ふく

ほくは おててを いっぱい あげて かぜさんにいう

「いなかの おばあちゃんに つたえてね」

「おじいちゃんと かえるから」

 ぼくの おめめから つめたい なみだが ながれた 
「ぼく ほんとうは とっても さびしい」


  おじいちゃん さようなら

 また くるから


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