赤ちゃんがいっぱい  青井夏海 創元推理文庫




アルバイト先の助産院を解雇された陽奈は、急場を凌ぐために<ハローベビー研究所>に就職するが、そこでは価値の無いものばかりが消えうせる目的不明の盗難が続き、さらには十八年前を再現したかのような赤ちゃん置き去り事件が起きた。
いったい研究所で何が進行しているのか?
「伝説の助産婦」にして安楽椅子探偵・明楽先生の推理が冴える!





<作者紹介>

千葉県生まれ 「スタジアム 虹の事件簿」を自費出版
他の著書に「赤ちゃんをさがせ」がある

<感想>
何年か前、確かに「自費出版で芽が出た作家がいる!」と珍しい話を聞いて、さっそく「スタジアム 虹の事件簿」を読んだ記憶がある
今となっては内容も忘れているが(おい!)とても好ましい面白いお話だった記憶だけはある

で、二作目「赤ちゃんをさがせ」も家の本棚にさがせばあるはずだ
面白い短編集だった(と記憶している)<またまた おい!

この本は助産婦シリーズの初長編となる
きれいさっぱりお話を忘れる天才なので、ちょっとこまかくストーリーを

胎内育児で注目される<ハローベビー研究所>は、超天才児を生み出すための妊婦さんの教育の施設だった
十八年前、生まれた子供が天才児ではなかった……と、置き去りにされた事件から「超天才児」という看板は表立って語られないが、パンフレットなどにはまだ名残がある
胡散臭さ全開で就職した陽奈だが、そこで「出産するならゴージャズ産院よね」とか「連続盗難事件」とか、またまた赤ちゃん置き去り事件があったにも関わらず「これ秘密ね」という社長とか……パンフレットに紹介されていた超天才児のなれの果て「奥園時夫」君に会うにしたがって胡散臭さはますます拍車がかかる

青井独特の飄々とした表現がとてもすき
事件も日常の謎であるにも関わらず、興味を引く
同じ「日常の謎」でも、犯罪性のあるものとそうでない、単なるパズル的なものとあるのかな?
人が死ななければ「日常の謎」なんだろうか?
……いや、今はそんな事考えなくてもいいか

とにかく全体的に、突飛な話が出てくるわけでもなく(ある作品が頭をよぎる)、無理無理な推理がある訳でもなく(ある作品が以下略)……
本当にこの作家さんの作品は好きだ

感想?あ……面白かった<最低