<作者紹介>
1964年新潟県生まれ
98年「殉教カテリナ車輪」で第9回鮎川哲也賞を受賞しデビュー
自ら描いた絵画を内容に取り入れる斬新な作風で話題となる
<感想>
本格を書きたい気持ちはわかる
読後感は……三津田信三?
つまり、論理に破綻はないだろうし(微妙な個所もある)、ミステリ的にはとても魅力的な謎なのに、どうにも面白くないのだ
「これは本格だぞ!」と、煽る煽る そして文中にはご丁寧に≪探偵小説作法十三箇条≫なるものまで挿入されているのだ
しかし、私は本格中の本格は方向転換せねばならない……と、思っている
美しく解決されるミステリは、それは大好き でも、そこにもう一つプラスαがなくては満足出来なくなっている
ましてや、この本、少しわらっちゃうようなトリックが使われていて脱力
雰囲気を盛り上げるはずの霊媒師は、まるで道化
その話し方も、格好も……一頁のなかに警察を愚弄する単語がいくつ使われているやら
「お前は馬鹿か?」とか「お前のボンクラ頭は……」とか、設定上警察は大嫌い、という霊媒師なんですが、これじゃまるでコミックですよ(いえ、単なる好き嫌いですが)
まあ、粗筋で紹介されていた第一の事件のほうが、おもいっきり脱力でしたが
芸術家というのは理解しがたい人種である……という事でしょう
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