ウエディング・ドレス 黒田研二 講談社


純愛か裏切りか。結婚式当日の凌辱から、わたしとユウ君の物語は始まった
そして<十三番目の生け贄>という壮絶なAV作品に関わる猟奇殺人。ユウ君と再会したとき、不可解なジグソーパズルは完成した!


<作者紹介>

1969年三重県生まれ 本作品で第16回メフィスト賞受賞

<感想>

ヒーローとヒロイン、二人の視点で交互に語られるお話は、矛盾だらけでどちらの言い分も不可思議なもの
どちらかが嘘を語っているとも思えない だとしたら、絶対叙述トリックが仕掛けられている!!<誰でもわかるか

面白く読みました
レイプを扱っているわりにはエロくなく、グロを表現していても不愉快さは少なく、さらっと流してあるのは好感が持てます
人物がそれぞれの視点で交差するけれど、さほど複雑でもないし、不自然さも気がつきませんでした

新人作家のデビュー作を読むのは大好きです。まず外れがないから
この作家さんの他の作品も読んでみようと思いました





今日を忘れた明日の僕へ 黒田研二 原書房


あの嵐の夜、僕は事故にあったらしい
それ以来記憶を蓄積できないからだになってしまった 
僕は失われていく記憶を少しでも補うために、退院以来、かかさず日記をつけてきたのだ、と妻は説明してくれた
さらに事故に遭ってから半年の間に一番の親友が失踪したのだとも
しかし、親友は実は殺されていた事を知る
その一瞬、血塗れで死んでいる親友の姿がフラッシュ・バックしてきた
「どうして僕は見ているんだ?」
……僕の事故と同じ日に死んだ妻の友人、親友の失踪直前に「自殺」した女子高生、さまざまな謎に取り巻かれていく僕
もしかしたら「僕が殺してしまったのか?」


<感想>

ミステリの為にあるような、気の毒な病気におかされた主人公
記憶の蓄積が出来ない 
一日かかって推理しても翌日には忘れてしまっているのだから、これは大変
そのあたり、どう処理するんだろう?と思っていたら、一日で全部解決しちゃいました びっくり

主人公の戸惑いが全面に打ち出された前半、謎が次々に現れます
事件解決に向けた後半、協力者が現れあれよあれよと解いていきます
……いいのか?ちょっと安易で強引かも……

この面白い設定をもっと生かして欲しかったような気がします

記憶が無くても、親友の性格は信じれるような関係が本当の親友じゃないかなぁ
ちょっとこの展開は哀しいぞ!
自分ももっと信じて疑問もたなきゃ!なんせ記憶蓄積不能になって半年、そんなに劇的に性格かわるもんじゃないって<と、主人公に教えてあげたい

なんか全員の行動に不自然さが残るような気がしますが、トータルでは面白かったんですよ本当