世界の終わり、あるいは始まり 歌野晶午 角川書店


東京近郊で発生した小学生誘拐事件。
父親の勤務先に身代金要求を告げるメールが届けられた。不可解なことに、要求金額はわずかに200万円でしかなかった。
そんな中、事件が起こった町内に住む富樫修は、ある疑惑に取り付かれる。
小学6年生の息子・雄介が事件に何らかの関わりを持っているのではないかと。その時、父のとった行動は……。


<作者紹介>

1961年千葉県生まれ
99年「長い家の殺人」でデビュー 著書に「白い家の殺人」「死体を買う男」「ブードゥー・チャイルド」など

<感想>

これは感想が難しい
なにを書いてもネタバレになってしまう……ような気がする

うーんうーん

好き嫌いで言うなら、この本は嫌いです
初めはそれはそれは一生懸命読んだんですよ、なんせ一日で読みきっちゃいましたから
でも、何回も同じパターンを繰り返し、その結末を読めるようになると、ついつい読み飛ばしてしまったんです

実はこの本はそのパターンを楽しむ本だという事は判っているんですが、白黒はっきりさせないと納得出来ない性格が災いしたのか ……あ、これ以上書くと絶対ネタバレする




死体を買う男 歌野晶午 光文社文庫


『白骨鬼』と題する江戸川乱歩の未発表小説が発見された?

南紀・白浜で奇行を重ねていた学生・塚本直が異様な首吊り自殺を遂げた。だが、本当に自殺なのか?真相を追い、乱歩と詩人・萩原朔太郎が推理を展開する……。

雑誌に掲載され、好評を博す『白骨鬼』。
しかし、そこには恐るべきカラクリが!
本格推理の傑作と絶賛された奇想の長編


<感想>

再読ですが、いつも通り結末(あえて犯人とは書かない)は忘れてました
でも、乱歩調の文体ははっきり覚えていました(^^;<それすら忘れてたら問題だろ!

『白骨鬼』のストーリーそのものは、こんなに単純だったんですね。いえ、充分面白かったんですが、この部分だけ考えれば、たぶん簡単に犯人の見当はつくんじゃないかな?それを邪魔してるのが、この乱歩調の文体であり、現在との二部構成にあるんだと思う。
作中作だという事もあって、ほとんど推理しない……という事もあるかな?

この作品の面白さっていうのは、現在との交差部分にあるんだから(ネタバレ?ドキドキ)

で、どうだったか?というと、めちゃくちゃ面白い!
作家・細見の文章、現在がものすごく生きていて、二重三重に騙された感じです。
ちょっと贅沢な本読んじゃったな……幸せ……