
リノから帰ってきた僕は、自宅に荷物を置くとすぐさまスパルタンスタジアムへ行った。
スパルタンスタジアムはサンノゼのダウンタウンの端にあるスタジアムで、1ヶ月前に女子サッカーのワールドカップで日本女子代表がカナダ代表と第1戦を行ったところだ。ここはMLS(メジャーリーグサッカー)のサンノゼ・クラッシュのホームスタジアムになっていて、だいたい2週間に1度MLSのサッカーの試合が見られるのだ。
もともとサッカーを見るのがなにより好きな僕なので、MLSは他のプロスポーツほど人気がないとか、アメリカのサッカーのレベルはさほど高くないってことは百も承知の上で、やっぱり生でサッカーが見たかった。
ドキドキしながらブースでチケットを買うと、プレミアムという一番高い席でも$20だった。日本じゃ自由席にすら座れない値段だ。場所はメインスタンド中央の非常に見やすい席。これならとても安い。
キックオフ10分前くらいからメインスタンドはだいぶお客さんが入ってきた。ゴール裏はがらがらだ。
お客さんはクラッシュのTシャツを着たりしてる人が多い。ちゃんと固定客がいるということだ。親子連れも多くてみんな楽しそう。
MLBを見に行った時にも感じたけど、アメリカはみんな楽しむためにスポーツを見に来ているっていう感じがすごくする。プレーをする側も、それを意識したプレーをする。
さていよいよキックオフ。
やはりレベルはそんなに高くない。日本のJリーグの方が上だろう。ボールを持ってからの展開があまりに単調すぎるし、ゴール前での工夫ってものがない。「なんでサイドの選手が前線に飛び出して行かないんだ?」「なんでそこでパスしないでシュートしちゃうんだ?」といろいろ文句が口をつく。
でもやっぱり生観戦は楽しい。フィールド全体の選手の動きを見られるし、スタジアム全体の盛り上がりが体感できる。クラッシュが得点すると花火が上がり、観客はスタンディングオベーションをおくる。この雰囲気がいい。
サッカー自体に話を戻すと、おもしろいのは、アメリカのサッカーにはロスタイムがないこと。
バスケットボールのように、電光掲示板の残り時間がゼロになった時点で試合終了になるのだ。だから試合終了間際になると、試合は突然大味になる。僕自身はこのルールは良くないと思うんだけど、観客は大喜びみたいだった。
試合は2−1でクラッシュの逆転勝ち。実は相手のニューイングランド・レボリューションの方が近代的な良いサッカーをしてたのだが、実力通りの結果にならないところがサッカーのおもしろいところ。満足した気分で帰路についた。また見にこようっと。