
グランドキャニオン(Grand Canyon)国立公園は、コロラド川が大地を削ってできた渓谷だが、普通「グランドキャニオン」と言ったら、それは南側の「サウスリム(South Rim)」からの風景を言うことが多い。サウスリムは空港も近く、宿泊施設も整っているので、観光客は普通こちらを訪れるからだ。
そしてその対岸、北側の「ノースリム(North Rim)」は、車で行くしか方法がない。宿も一つしかなく、観光客も少ない。
ブライズキャニオンから車で南下すること4時間、僕はこのグランドキャニオン ノースリムに到着した。

ノースリムから見るグランドキャニオンは、サウスリムとはまた違った顔をしていた。サウスリムでは眼前にで〜んと迫る岩山達が強烈な自己主張をしていてその迫力に圧倒されたが、ノースリムにはあのような岩山は少ない。むしろ数は少ないが存在する大きな岩山達が、静かになにかを訴えかけてくるような落ちつきを感じた。
また、ノースリムは緑が多いことでも有名だ。サウスリムは針葉樹林が広がっていたが、ノースリムには広葉樹もあり、車から見ると、風に揺れる広葉樹の葉に太陽の光が反射して、キラキラ輝いてるように見えて美しかった。
ノースリムにたった一つだけある宿「グランドキャニオンロッジ」の展望台には、ノースリムからの壮大な風景を見ながらのんびり読書やおしゃべりを楽しむ人達がいた。こういう時間の使い方こそ、本当の「贅沢」なんだろうな、と感じた。