「新求道の道」共同体(ネオカテクメナーテ)とは?
1964年に、 スペインでキコ・アルグエイオによってこの運動が始まりました。
最初はヨーロッパの神から離れたカトリック信者、とくにジプシーなど社会から疎外された人々を対象に宣教を開始しました。
しかし、非常に個性的な性格を持ちながら、小教区の中に自分たちの共同体を作ろうとするので世界各地で問題を起こしています。

愛媛宇和島教会の御聖堂
建物が新求道共同体形式に新築され、御聖堂の中央には正方形の祭壇が置かれています。

1 聖書の原理主義的な解釈
この共同体は聖書のことばを厳しく実践するように勧めるので、指導者たちから「共同体の養成を受けなければ救われない」など、一般の信徒の信仰生活を軽視するような言動が聞かれます。
そして、「人は神とマムモンとに仕えることはできない」とか、金持ちの青年の箇所などを例に出して、何かにつけて献金を求めます。
年間所得の10分の1から、最高は、全財産をささげるように勧められた信徒もいます。

2 共同体固有の信仰形態
かれらは、土曜日に独自のミサを行います。
その典礼も独特のもので、聖歌も日本の典礼聖歌ではありません。
聖土曜日も小教区のメインの祭儀とは別に、独自の徹夜祭を行います。
共同体の司祭が小教区に赴任すると、共同体の典礼を重視しようとします。
信徒に無断で、聖堂の前にかけられていた十字架をはずしたり、祭壇や聖櫃を共同体方式の形のものに作りかえたりもしました。
この独自の典礼を認めてしまうならば、小教区の教会共同体のなかに、「もうひとつの教会の存在」を認めてしまうことになりかねない、と司教協議会は憂慮しています。

3 養成ステップ
共同体は、信仰の教育を原始キリスト教会の洗礼までの養成ステップに沿って行うので、養成ステップによって信徒を段階別に分けていきます。
そのため、共同体内部でも階層ができ、ミサも階層別にささげられます。
段階の途中で、儀式を受けたりもします。

4 創始者、共同体の方針
何事につけても、創始者キコ氏や共同体の方針を優先するので、地域の教会の宣教司牧の方針に耳を傾け、心から協力しようとする姿勢が感じられません。

以上は、1993年の常任司教委員会から出された文書をもとに、高松教区で確認したことをまとめたもので、委員会は新求道共同体に要望を出して、注意を促しましたが、司教自らが共同体を優遇している私たちの教区では、何の効力も持ちませんでした。