<高松教区立国際宣教神学院(レデンプトーリス・マーテル)
この神学院は、1990年に高松教区司教が設立した神学院で、この10月に新しい神学院校舎の建設を着工しました。
しかし、その計画にはいろいろ問題が多く、神学院を卒業した司祭、神学生にも問題が多く感じられたので、私たちは司教に建設見直しを求め、バチカンに対しても嘆願をしてきました。
司教からは、「従順の名によって受け入れなさい」という言葉が返ってくるだけで、見直しを呼びかける信徒の行動を認めようとはしません。
また、教区の教会では、考えられないような出来事がおこっています。
詳しい経過や内容については、『高松教区立神学院を検証する』という冊子の中で報告していますので、ご覧ください。
私たちは、できるだけ多くのみなさんに現状を知ってもらい、イエズス様に問いかけながら、いっしょに考えてもらいたいと思っています。

建設地内にあるマリア像

1 なぜこの神学院ができたのか
高松教区司教は1990年12月の創設宣言書に、「1968年に創立されたレデンストーリス・マーテル神学院と同様の神学院を高松教区内に設立したいとの提案を、「新求道期間の道」共同体から受けた」と書いています。
この神学院の設立に対して、日本司教団は特別臨時司教総会において、 「高松教区内に設立された大神学院は、教区立のものであろうが、司教団の権限にある、という合意に抵触するものであったため、 教区司祭の養成のためではなく、新求道共同体の司祭養成のための神学院である」という公式見解を発表しました。
また、すでに共同体が活動していた大阪、福岡、広島教区では、1991年から95年にかけて、大司教、司教の指示徹底により、教区及び小教区内での活動を全面的に禁止し、1993年には、常任司教委員会から、その性格や問題点を明らかにしてた文書を送って注意を促しました。
この事実から、この神学院は、新求道共同体から頼まれて高松教区司教が設立したもので、日本司教団の教区立の要件に合わないことがわかります。
今、日本には教区司祭のための大神学院が東京と福岡にあるため、しいて多額の費用を使って、これ以上建てる必要はないのです。

2 神学院の建設、運営費用は?
第一期工事だけでも10億円必要と言っていましたが、寄付金は1億円にも満たなかったので、急きょ1億3000万円のプレハブ建てで建設することになりました。
そのうえ、現在3000万円の寄付を教区信徒に募っています。
司教は設立当初、教区には一切お金の負担はかけないと言っていたのに、神学生の里親を教区で募集したり、建設用地の購入に一粒会費3000万円をあてました。

3 共同体の神学生についての評判は?
日本の文化や伝統を尊重する教育がなされておらず、ミサの前後に、聖堂のまわりでタバコの吸い殻や空き缶を捨てたり、聖堂の入口や道路をふさいで大声でしゃべり合ったりなど礼儀が良くない神学生もいて、地域での評判も芳しくありません。
共同体の教育の内容は、新求道共同体だけを優先する独自のもので、日本のカトリック教会の典礼がしっかりと教育されておらず、叙階されてもすぐにミサを捧げられなかったり、一部を省いたり、典礼聖歌を唄えない司祭もいました。
外国人司祭の多くは、日本語がうまく話せず、信徒とコミュニケーションがとれない状態で教会に派遣された場合もありました。

4 共同体の司祭が派遣された教会では

共同体の司祭は、信徒に共同体への勧誘を行い、共同体への献金を呼びかけるので、共同体に入った人は教会維持費を減らしていくこともあります。
そのうえ、共同体の司祭は、修道会のように自立していないので、教区と小教区が全面的に生活費を負担しなければなりません。
そのため、小さな教会では信徒の負担が大きくなり、困っているところもあります。


建設中の国際宣教神学院(香川県大内町水主) 2000年12月

完成予想図看板