
北海道の畑作は、稲作や畜産・酪農と並んで、北海道農業の三本柱の一つです。
ある日、客の大多数が大学生という札幌の本屋で、文部省検定済とある農業高校の教科書「作物」(農文協発行)を見る機会がありました。
その教科書は355頁でしたが、北海道で一般畑作物と呼ばれている四作物の掲載頁は
「じゃがいも」が9頁
でサツマイモの10頁より少なく、「大豆・小豆」は17頁
だが、落花生が3頁なのにインゲンは0、「麦類」14頁
と多いが、内容は播種期が11月上旬で、収穫期が6月上旬と関東のそれである。「工芸作物」に至っては33頁中
「てん菜」がたった1頁
で、残りは茶・たばこ・こんにゃくで占められている。
茶・たばこ・こんにゃくは北海道にはないが、他の各作物とも面積的には北海道が圧倒しており、茶・たばこ・こんにゃくを合わせても
「てん菜」の作付面積の足許にも及ばないなど、全国畑作の太宗を占めている北海道が蔑ろにされているような気がしてならない。北海道の畑作を承知して貰うために、若干照会しよう。
全国に占める北海道農業の地位(1998)
| 項 目 |
単 位 |
北 海 道 |
全 国 |
シェア(%) |
メ モ |
|
農家数 |
千戸 |
76 |
3,291 |
2.3 |
|
|
うち販売農家数 |
千戸 |
69 |
2,522 |
2.7 |
販売農家シェアは全国の2.7だが、専業農家シェアは7.6と多い。 |
|
うち専業農家 |
千戸 |
33 |
434 |
7.6 |
|
|
うち第1種兼業農家 |
千戸 |
23 |
382 |
6.0 |
兼業でも、農業主体の第一種兼業が多く、農業が従の二種兼業は少ない |
|
うち第2種兼業農家 |
千戸 |
12 |
1,706 |
0.7 |
|
|
主業農家率(販売農家) |
% |
71.8 |
21.4 |
- |
農業主業が全国の三倍、専従者がいる率は二倍と、農家の農業依存割合は高い。 |
|
農業専従者保有率(同上) |
% |
81.2 |
40.6 |
- |
|
|
農家人口( 販売農家) |
千人 |
277 |
11,308 |
2.4 |
農家人口は農家数と同比率だが、農業就業者の割合は多く、老齢者比率が低いのは、全国に比べ若い世代が多いといえる。 |
|
うち農業就業人口 |
千人 |
157 |
3,892 |
4.0 |
|
|
うち65才以上の比率 |
% |
29.5 |
50.5 |
- |
|
|
耕地面積 |
千ha |
1,192 |
4,905 |
24.3 |
日本の耕地の1/4は北海道にあるが、田は全国の1割にも満たない。しかし、 畑は全国の1/3以上を占め、牧草地は8割を超えている。 |
|
うち 田 |
千ha |
223 |
2,519 |
8.9 |
|
|
うち普通畑 |
千ha |
416 |
1,206 |
34.5 |
|
|
うち牧草地 |
千ha |
535 |
650 |
82.3 |