潤苑 秋の号

 

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「天使のピアノ」  佐藤岩雄牧師

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  牧師室から見える桜の葉が赤黄に色づき始めました。

空気が澄み、空も高くなり、気持ちの良い季節です。

先日、国立市の滝乃川学園という施設で中会婦人会研修会が行なわれました。

ここは、日本で最初に建てられた知的障害を持たれる方のための施設だそうです。

お昼に広大な敷地を見せて頂く予定でしたが、

秋雨が降っておりましたので聖公会の礼拝堂だけを見学することとなりました。

傘をさして学園内を横切る矢川にかかる橋を渡ると、

十字架の形をした礼拝堂がひっそりと姿を現しました。

その礼拝堂の中に「天使のピアノ」と言われる一台のピアノがありました。

日本に現存する最古のピアノと言われています。

  このピアノには多くのエピソードがありました。

ふとしたことから滝乃川学園の施設の片隅にあるのを発見された時には

子どもの足跡がついている程ひどい状態でしたが、

有志の協力で演奏できるまでに修復することが出来ました。

このピアノは、石井筆子という女性の嫁入り道具であったそうです。

石井筆子は、士族の娘として生まれ、皇后の命によりフランス、

オランダに約三年間留学しました。

帰国後は、今の女子学習院でフランス語の教師となり、

小鹿島果と結婚して三女をもうけます。

その三人の娘がいずれも知的障害を持ち病弱であったことが契機となり、

聖公会の洗礼を受けます。

その後、夫が結核で死亡するいう不幸にありながら東京に静修女学校を設立し

校長に就任しました。

しばらくして同僚の津田梅子に学校を譲ります。

それからは士族としての表舞台を去り、娘たちを石井亮一が設立した

滝乃川学園へ預けたことから、後に亮一と再婚し、

その死後、八十三才で天に召されるまで第二代園長として学園運営の指揮をとりました。

  このピアノが、波乱万丈の生涯を辿った石井筆子の傍らにあったピアノかと思うと、

いっそう感慨が深くなりました。

天使のピアノの伴奏で讃美をしたのはつかの間の時間でしたが、

秋雨の日に、最高の音色を味わうことが出来て嬉しくなりました。

石井筆子の墓には、本人の遺志により

「鳩、足をとめるところなければ船に帰る」という言葉が記してあるそうです。

人生で多くの痛みを経験された方が残された言葉です。

さがみ野教会が、鳩の足をやすめるところとなるように祈らされます。

 

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〜各会紹介〜

少年キャンプ隊      キャンプ隊リーダーたち

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 少年キャンプ隊は、教会員子弟の育成を目的として

1998年にさがみ野教会に設立されました。

特に、教会員子弟の男の子たちが教会の中で自分たちの居場所を持って欲しいと願って、

活動を続けてきました。

 野外活動を主体にして、隊員である子供たちとリーダーが生活を共にする中で

隊員同士、隊員とリーダー、またリーダー同士の連帯を強めてきました。

ある時は山へ、ある時は海へ・・・。

野外キャンプ、登山、スケート、カヌー、サイクリング、またお餅つき、料理、

クラフトなどさまざまな活動を毎月、行ってきました。

 活動も5年目を迎え、当初はハイキング程度が精一杯だった隊員も、

今では文句を言いながらも丹沢の山々を苦もなく昇るようになりました。

リーダーもまた、キャンプインストラクターの資格(日本キャンプ協会公認資格)を

取得したり、リーダー研修会を開催して丹沢登山を幾度も重ね、

研鑽を積んでいます。

 しかし、隊員が成長する中での課題も生まれてきました。

隊員たちが中学生、高校生になりはじめ、部活動との両立が困難になってきました。

また、地域のスポーツ活動や青少年育成活動もキャンプ隊との両立を難しくしています。

ここ何ヶ月は定例のキャンプ隊の活動の参加者が減ってきています。

そのような中、リーダーたちは地域に働きを広げるべきか、

あるいは中会内に働きを広げるべきかなど、さまざまな議論をぶつけ合っているところです。

今ひとつの方向性としては、対象を男の子に限らず広げていこうとしていることです。

このような混沌とした中での一つの希望は、新年度4月に新しい隊員

(ピカピカの小学1年生)の加入が期待されていることです。

活動としてはまた一からになるかもしれませんが,

教会員の子弟育成のためには必要なことと信じて取り組んでいきたいと願っています。

どうぞ、お祈りください。

 前回11月9日の活動は、箱根・金時山登山でした。

天候に恵まれ、山頂からの富士山の眺めは格別でした。

金時山には昨年の夏キャンプで一度登っていますが、そのときはもやがかかって

景色は今ひとつでした。

このような景色に出会うと登山の疲れも吹き飛んでしまいます。下山後は、

箱根の温泉に浸かって、ゆっくりとつかれをとりました。

風呂上がりのアイスクリームは隊員たちの何よりの楽しみです。

このように、ただきついだけの活動だけではなく、随所にお楽しみも盛り込んでいます。

人数が少ないだけにかえって自由にやれるという面もあるのです。

小さなお子さまをお持ちの方はぜひ、お子さまが小学生になりましたら、

少年キャンプ隊に参加させてください。

 昨今は年輩の方を中心に登山ブームということで、箱根や丹沢の山々でも

多くの登山者に出会います。キャンプ隊も年輩の方々に負けずに頑張りたいと思います。

そこで一つの提案。山に登りたいけれどなかなか機会がないと考えているあなた!

よろしかったら、キャンプ隊と一緒に、登山やカヌーを楽しんでみませんか?

 いつでも歓迎します。

そんな気持ちのある方は、いつでもキャンプ隊リーダーにお声をおかけください(^^)

 

 

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