天ピ日誌     2002年2月1日〜



2月1日(金)
いよいよ二月に入ってしまった。今日はキャストが三人しかそろわない日のため、台詞のチェック。
円になって台詞を読んでいると台詞が入ってる人は相手の顔を見ながら話してて自信のない人は思い出しながらしゃべってる。昨日付けで台詞は必ず入れてくる宣言だったんだけど…?
この一週間でほとんどを仕上げていかなくちゃラスト一週はきっとばたばたしてしまう。
大丈夫かなあ・・・・不安です。

2月2日(土)
今日は土曜なので体育館で稽古。極寒、である。立っていると足元からどんどん冷えてくる。
今日もキャストの二人が体調を崩して休みのため、しぶきとゆうじのシーンを中心に稽古する。
ゆうじの台詞と動きのテンポ、スピードがぎこちない。しぶきも台詞が完全に入っていないため、動きが止まってしまったり素に戻ってしまったりがたびたび・・・。二人のシーンは大部分を占めるため関係性の変わり方、個々の性格をもっと早く役の二人に理解してもらいたい。今日は二人に「今日自分で台詞や動きでつまって自分で流れを止めてしまったとこは本番でお客さんの前で大汗かくよ。」って話した。二人は頷いてた。もう、緊張感を持ってないと本番で困るのはキャスト自身。だから。
制作ではDMの葉書が刷りあがる。今までのアンケート記入のお客さんや、関係各団体に送るため宛名を書かなきゃならない。本チラシにもここのアドレスを入れて月曜に刷り上るようにするつもり。


2月3日(日)
今日も体育館で稽古。 キャストが久々に全員そろう。昨日やったしぶきとゆうじの所を返してみると、昨日に比べて
スムーズになってた。 緊張感を持ってくれてるのがわかる。はじめの所から順に返していく。
みかが役を普段から意識してくれていろいろと工夫してくれていた。ヒールを履いたりするのも慣れてないと歩き方に出たりするから気をつけてやってくれてるといいなあって思う。意気込みが伝わってくる。
女の子同士の個性的なことがだんだんはっきりとしてきている。でも気をつけてないと相手にのせられてしまうことも。 (たとえばのんびりした人が一人だとそうでもないのにバタバタした人が登場するとつられてバタバタしてしまうとか) ずっと続けて舞台に出ている人は自分の個性をはっきりともってほかの登場人物と対していかなきゃならない。 なおみはとっても裏表のある女の子だけど今、どっちの自分かを考えなきゃだめだし、対する人によっての中でも色が変わらなきゃいけない。  私はキャスト決めの始め、なおみは別の人を考えてた。けどえりちゃんは結構面白い。イメージが全然変わっていい感じ。  セイコは今日は少し暗い感じがしてた。一番目のとこは確かに心の内にいろんな事があるからそれでいいんだけど、体調が完全ではないからかな?小道具の人形を「私の子供よ」なんて言ってた。(^^;。  しぶきはなんとなく舞台上でなんとなく居心地悪そうにしていたのが気になる。後ろを向くシーンが多いことが気になる。声が通りにくいから声はらないといけないなあ・・・・。 でも、みかとのシーンは楽しそうだった。みかは私の思ってるようになってきてくれてて、観ていてすごいムードを感じる。際どい事を言うことが多いみか。思いきりよくやってくれてしぶきもやりやすそうだった。 続いてのところもセイコとの息がだんだん合ってきてよかった。なおみの動きを変えてみた。私が「こうやって!」なんてふざけたポーズをとっても頑張ってやってくれる。
口で説明するのが難しくてつい、自分で動く。今日は田中○衛や、島田○代の真似までしてまた稽古を中断させた。こうやって私が切羽詰らないからいけないのかもしれない。(汗)
   稽古の帰りに音響で使う予定のCDを購入。もうすぐにでも音を作らないとキャストが大変になる。もちろん音響もそれでタイミングをとる照明も。  することが山積み。ほんとに「私が演出です。」なんてえらそうに言ってて大丈夫かなあ…

2月4日(月)
最初と最後のシーンの所を音に合わせてみた。本番の時の音響さんにタイミングを計ってもらうために。
重ねて出す音が何回かあるため本番ではCD、MD両方をいっぺんに使うことになりそう。
照明のプランも私がまだ明確でないからきちんと説明ができないままだ。
早く決めてしまわないと…。衣装もまだはっきりしてないままだし…。
最初と最後のシーンのあとはゆうじとしぶきのシーンを稽古。食べ物を食べながらしゃべる、というのは難しいみたい。実際には食べないけれどゆうじはどうも○○をしながら喋る、というのが苦手らしく、手をつい止めてしまう。
あと、なんだか二人のシーンがまだまだ重い。気にかかる。     台詞が気になるのかなあ…いつも表情が硬くてうつむく。   ゆうじはもっと軽くしたい。かわいいとこがあるようなのがいいんだけど、いっぱいいっぱいな感じが出てしまっててそれがよくない方向に向いてる。  テンポ・・・動き・・・・どうすればよくなるだろう。

2月5日(火)
今日の稽古はツボにはまってしまって笑いすぎた。とよってばときどき面白すぎる動きをする。しかも狙ってないあたりが天然。  あとはミカのケーキを食べるシーン。食べかたを変えてっていったらその通りにやってくれたんだけど、それがまたおかしくて笑ってしまった。  もうすぐ本番なのに笑ってるのは余裕だから?・・・・とんでもないね。(^^;  けっこう煮詰まってるけど。  以前の公演でキャストが本番前に真っ暗な顔してる時があった。練習中には私は行ってなかったんだけど、「切羽詰ってるんだなあ・…」って印象を受けた。  確かに演劇って稽古で追い込まれてくるし、アマチュアの私たちはいろんなことを犠牲にして公演に臨んでるから本番前はナーバスになる。派手な公演の前には地味できつい稽古がある。 でも、今回私の演出についてやってくれるって言ってくれたキャストには本番前、絶対に暗い顔、してほしくない。だから切羽詰っても明るい稽古場にしたい。 ・・・・なんかえらいかっこいいこと書いてる?みたいだけど単に私が物事を深く考えてないだけだったりして(^^;。 とにかく今日はえらい爆笑した稽古でした。  探していたCDがやっぱり見つからない。けどそれに代わるものがあった。お手伝いにきてくれてる音響さんはすすんでいろんなことをやってくれる。心強い。

2月6日(水)
今日は「ぼくにやさしい四人の女」を書かれた内田春菊さんから上演許可証が届いた。  それは本当に内田春菊さんの漫画でみた、あの文字で署名されていて、封筒の裏に直筆の「がんばってね」の文字と内田さんの妊婦さんが描かれていた。  通常の手続きよりもかなり遅れての上演許可願提出だったので私はどうしよう・・・と思っていた。  夜中、自宅でその封筒を見つけた私は嬉しくて一人でいつまでもニヤニヤしていた。メッセージにも感激した。  「すごいっ!」って舞い上がってしまった。これは本当に頑張らなければならない。

2月7日(木)
届いた封筒を見せるとみんなとっても喜んでた。私と同じように感激していたみたい。がんばらなきゃ、と噛み締める天ピ達、だった。
ところで今日はテレビの取材が稽古場へ。すっかりあがってしまったのは、役者だけでなく、私もだ。(照)
小返しをやっていたんだけど、テンションがあがってるものだからとちる率があがってた。
途中で止めて駄目出しを始めると私の顔にカメラが向く。 意識してしまっていけない。放送当日は15日。夕方5時半から6時で、生放送には私がインタビューを受けるみたい。 私が今回たまたま演出なのにえらいことになってしまった・・・・。  でもお客さんに観られるって感覚があったからか緊張感はあったかなあ?  進む予定だったとこまでいけなかったけど・・。今回は宣伝がすごいから集客効果はあるんだろうかなあ・・?

2月8日(金)
今日はどうあっても小返しを最後までと決めていた。  一番の盛り上がるシーンがいまいち盛り上がらない。  それでも少しずつ動きを変えたりして今までつまっていたところがスムーズになってきた。  心の動きについて考える。ひとりひとりの役はその中の時間で心がどんどん動いていく。小返しではシーンごとでは動くけれどぷつぷつ切れてしまう。明日からの通し稽古、話の流れの中でどういう風に感情が、関係性が動いていくか早くそれぞれにつかんでほしい。いい感じで本番に臨めるように。  ミカの衣装に笑った。かなり色っぽいです。うふふ。  なんとか本チラシ、DMも刷り上り、発送した。  他の劇団からみて天ピはどんな劇団なのかな?チラシを折りながらそんなことを考えた。  知らない人もいるだろうなあ・・・。  大道具を色塗りのため稽古場から外へ。男の子の団員は少ないけどやっぱりいてくれると心強い。    明日はネットで知り合った神奈川の劇団が公演初日。観に行けないのが残念だけどいい舞台になりますように。さて、一週間後の私たち。気をひきしめて。

2月9日(土)
今日は極寒体育館稽古。しかし初めての通し稽古。音と、光のタイミングは私が出して一時間二十分。上演は一時間半くらいになりそう。  今日は出入や流れをつかむのに精一杯、って感じだった。でも思ったよりもスムーズだったかな? 通しができたことに嬉しくなった。ここから一週間どんどんいいものにしていかなくては。  衣装の着替え、セット移動などチェックしなくてはいけないことがたくさんあるから演技を観ているのは片手間になってしまいそうで怖いけど。  必死すぎてクライマックスがない感じになってしまった。  動きや台詞にない声を出すことに演出を変更する。 あまりの寒さと時間切れで駄目出しは明日ってことにしたらキャストのみんなが今日じゃないとって・・・。みんながいい舞台にしなきゃって思いが伝わってきてすごく嬉しかった。場所を変えて駄目出ししたんだけど他の話も楽しく話せてよかった。  楽しくやりたいってこと、スタッフはキャストが舞台で輝けるために支えるからって話した。  あと、ほんとに少し。 みんなでいい舞台にしたい。

2月10日(日)
今日はスタッフと会場を見に行く。以前に使ったことはあったけどその時は私はキャストでどこで袖幕を動かしているのかも知らなかった。  今日も照明、音響の二人に機材の使い方を覚えてもらう横で私はうろうろしてただけ・・・。  照明プランを覚えさせることもできるのだそうでホリゾントなんかをいじったりしながら説明をきいていたが、今回は覚えさせるのはやめた。間違ったときにとっても困るらしい。 覚えさせるときはその照明以外は触れないので稽古を並行させることはできないし、タイミングを一個ずらしただけでもまったく的外れな照明が本番についてしまったりで、失敗も多いらしいから。  それに複雑で操作の大変なものは今回は使わないし…。 ところで当日は私も照明を手伝うことになりそう。 人手がたりない・・・・。受付も。走り回る演出、だ。  音響はCDの方が台数も多く重ねて出せたりするのでMDではなくCDに音を入れる。なんだか複雑そうだったけど、音響さんは「オッケー」なんて言ってた。頼りになりそう。  舞台監督、大道具の二人は後ろの色に合わせたセットの色を考えてた。  そのまま大道具を塗りにかかってくれていたみたいだ。  衣装の打ち合わせをファーストフード店でする。
思ったとおり しぶきの着替えが多く、しかも暗転の短い間に済ませなければならないので衣装担当と悩む。
はっきりとは決定していない衣装。イメージだけだけど、私のセンスではとんでもないかもしれない。  しかしおしゃれな衣装さんはなかなか稽古にこれないので、決めてしまってから手直しをしてもらうことにする。 なかなか話す時間が持てない二人だけど今日はいろんなことが話せてよかった。 稽古のことや今の自分のこと(仕事や恋愛)これからの天ピのことなど。 この本を稽古中、私の周りでも妊娠、中絶、できちゃった婚、があった。  なんだかとっても近い本。  女の今ごろって人生の分岐点みたいなことってある。  恋人とか結婚とか女の子同士で必ず話題にのぼる。同年代の女の子に観てほしい。私たちはやっぱり女の子が主のお芝居をやってきた「天ピ」。  今しかできない本を選んできた気がする。  自分たちで脚本を書くのもいいかもしれないなあ・・・。
今日は通し稽古を観にお客さんがきていた。情けないことに私は体調を崩してしまってリタイア。  こんなことではいないとわかっていたけど、休養させてもらった。  キャストに「裏は本番でキャストが素敵でいられるように頑張る」なんて言っておいて・・・。  自分のやらなきゃいけないことが多くて自分の容量を越えてしまっていっぱいいっぱいになってしまった。  負けちゃった気がして悔しい。  そう考えてたらなんでもないことをだらだらと話して電話相手になってくれた人がいた。  演劇なんて観たこともない人だけど関係ないことを話してたら癒された気がした。  力が入りすぎてたのかなあ・・。

2月11日(月)
今日は充電日。余裕があるわけじゃないけど稽古を休みに。  各自でもう一度台本チェックしてくれてると思う。
明日からは本番に向けて突っ走るしかない! 今日の内にパンフレットや照明、音響のはっきりとしたプランを作り直す私でした。;^_^A  泣いても笑ってもあと四日!!頑張ります!

2月12日(火)
今日は大道具が色塗り完了して稽古場に運ばれた。完全にできた形。ほとんどお任せ状態でしてもらったんだけど素敵に出来上がっていた。  大道具なんてまったく知らない私だからお任せして正解だったかも。
今日もぱぱっと打ち合わせも早々に通し稽古。 今日でやっと三回目。  この前当日こられないお客さんに観ていただいた時の感想が届いていたんだけどどれも的を得ていてとっても参考になった。  キャストも参考になっただろうから良くしていかなきゃならないなあ・・・  1日私は観てなかったんだけどスタッフとの調整もできてきて本番に少づつ近くなってきた。  キャストも暗転中の動きなど頭に入ってきたからちょっと安心した。  でもそのぶんあせっているような気もする。 台詞がよくとんでいたのが気になった。  せっかくいいテンポで話が進んでいってもそこでストッときれてしまう。小道具はほとんど使わないでマイムでものを表すんだけど、いいかげんになってたりしてそこをかっちりしないとホントに何やってるのかわからなくなってしまう・・。  そして話の後半の部分がなんとなくテンポが良くなくて盛り上がりたいところがいまいち。  台詞にない声や表情が大切かも。  
これから通し稽古をしていく上でもっと細かいところに注目していかなくては・・・

2月13日(水)
今日は衣装を着替えながらの通し稽古。やっぱりうまくいかないところが多く、着替えを減らすとか処理が必要になってきた。  音も拾い出してみるとまだまだ足りなくて「どうしよう」と頭を抱えた。
昨日のダメ出しを通しの前にしたけど、キャストのみんながとっても真剣で熱気を感じた。
表情も硬い…。

2月14日(木)
バレンタイン。   表情を中心に見ているとはっきりと個性を出せている人、今ひとつ表情が表れていない人がいる。  余裕の差だろうか。 暗転中の着替えでどうしても時間がかかるところがある。稽古しても直らないからなんとかいい方法を考えなければならない。  今日はなんか集中できてなかったなあ。
細かいところが気になる。  いつもはできていることができてなかったり。 気持ちが入ってなかったり。 目線もばらばら・・・・。今になってどうしてなんだろう。  ちょっとだれた印象。  疲れてきているのかなあ・・  

2月15日(金)
今日はスタッフの動きに集中してみた。  でもキャストも稽古の合間こそ厳しい表情だったけど稽古に入ったら、昨日よりもずっとよくなっていた。  とよはポーズを決めるとこで迷っているらしく私が何か言うとプレッシャーになっているみたい。  でもなんだかいつも決まらない・・・。  明日は照明、音響のことにかかりっきりになる。
本番だ。  1日目。

2月16日(土)
本番1日目。

2月17日(日)
本番二日目。

ご来場いただいたお客様、またお力添えくださった多数の方々本当にありがとうございました。

2月18日(月)
稽古場片付け。  掃除をして皆で話をする。 これからのことは何も話さなかった。  これから・・・・
なんだか、気が抜けてしまってぼんやりとしている。  考えることはたくさんあるのに。  今回の公演はとっても勉強になった。  みんなはどうだっただろうか。