上海日記
なぜ上海に行ったのか
仕事である。仕事以外で海外には行きたくない。故に今回もまた仕事なのである。ある日系企業の上海マーケット戦略の
プランのためである。
うちの会社の北京と上海ブランチと合同作業なのだ。
彼らは中国人だがものすごく日本語がうまい。これは仕事が楽だ♪こういう出張は積極的に受けることにする。
なぜかUA便
しかし、なんと担当者がUAのエコノミーチケットをとってしまった。しかも格安チケットである。レギュラーのエコノミーなら一
万円くらい払えばビジネスと交換できるのだが、格安チケットではそうはいかない。
しかもUAのエコノミーは家畜以下の扱いで有名である。スタートから縁起が悪い。
さらに、会社の出張関係を扱っている旅行社が一回のみのビザを取ってしまった。これではなんの役にも立たない。
けっこう怒りまくりながら成田に向かう。成田は12月5日、日曜日の18:00発。日曜日のせいか出国審査はいやに空いて
いた。
いきなり上海空港
UAは思ったとおりなので割愛するが、UAのエコノミーだけは利用するものではない。
空港は新しい上海空港である。ANAとかJALは市内に近い旧空港に到着するので楽なのだが、UAは新しい空港着らしい。
一緒に行ったスタッフは旧空港しか知らないから、ここがどこだか検討もつかない。真新しいことは真新しい空港だが、もう
すでに壁の上の方とかがへこんでる。聞けば、国営の建物とかは建築段階でかなり雑になるらしい。
入国は簡単だが、うちのクリエーティブディレクターのモヒカン頭のおやぢが荷物チェックで連れていかれた。たぶん日本で
もにらまれる頭ではある。
さて、市内に向かう。高速道路らしい。すごいのは日本より間隔が短く照明を設置しているところだ。とにかく明るい道であ
る。明るい道ではあるが、辺りは真っ暗だ。闇をすかしてみると、住宅などが見えるが、明かりがついているのは延々とこの
高速道路だけである。
国威のためか?しかしおい、なかなか市街に着かないぞ。財布には部下から脅しとってきた165元しかない。「まあ、ホテ
ルで両替しよう」などと言ってはみたが、内心冷や汗である。
中国の元は基本的に日本では両替ができない。5千円くらいは空港で両替することをお勧めする。
東京から茅ヶ崎ぐらい(に感じた)距離を走って、やっとホテルに着く。155元。足りたぁ。
センターホテル
ホテルは南京路に近いセンターホテルである。民営の真新しい大きなホテルで部屋もなかなか広い。到着したのは22:00
を過ぎているがチェックインしてさっそくカフェで会議。
「荷物を運んでおいてね(英語)」とかいうとベルボーイは「イェッサー」とか調子よく言ってるが、どの荷物だかわかるのかし
らん。ということで「僕の荷物わかる?」と聞いてみたら「どれですか?」だと。あぶないあぶない。
このホテルはカフェが24時間あいている。二階にはビジネス施設があるビジネスマンホテルで、民営だけあってサービスも
いい。国営(特に北京飯店)はそうはいかないらしい。
24:00過ぎまで打ち合わせをやり、やっと眠れることに。いやあ、初日から飛ばす飛ばす。
上海料理
なんせ出張だから朝から労働に決まってる。上海の陳さん、北京事務所の楊さん。東京の黄君とスタッフで初めての上海を
行く。うちの会社のワールドワイドの上海事務所で打ち合わせだ。
昨夜と違って人が多い。クルマ、バス、自転車。ものすごい数だ。クルマはタクシーも自家用車もみんなサンタナ。みごとにサ
ンタナである。上海にワーゲンと合弁の工場があるらしいが、しかしこうもサンタナばかりだと壮観である。ちなみにサンタナは
日本ではとっくの昔になくなっている。
上海の通行人は信号を守らない。平気で行き交うクルマの間を渡っていく。陳さんと行動するとこっちまでそれをやらなければ
ならないので命懸けだ。
この日は上海側と打ち合わせて、昼には近くのレストランに行く。上海は古い洋館が多い。ここもそういった洋館を改装して建
てたというかそのまま使ってる。二階の一室に通されたのだが、驚いたことにウェーターやウェートレスが7人ほど我らのテーブ
ルについている。客より数が多い。楊さんに言わせれば上海は人が異様に余っているそうだ。だから半分はさぼっているとい
う。そうかもしれない。このやたら従業員が多い現象はあちこちで見かけることになる。
上海料理である。正直言ってこれは甘かった。味付けがである。甘酸っぱい。私の常日頃食っている中華とは非なるものである。
しかも広東料理のようにてんこ盛りになってこない。小皿に盛り付けてあるのをなんとなくみんなでつまむ。海が近いせいか魚
のスープはうまかった。陳さんは「ここはまずい。今晩はもっとうまい店にいきましょう」と言った。
その夜は先の中国人3人と私だけで食事に行った。外国人などが来ない店らしい。上海蟹を食べようという。
なにやら日本の生簀料理屋みたいに水槽に魚が泳いでいるレストランである。実は蟹以外はなんという料理なのか見当もつか
ない。日本では中華通で通しているものの、広東料理のみで上海料理はまったく初体験である。素材さえわからない場合がある。
上海蟹だけはわかった。ハサミに黒い毛を巻いて出てくる。大きさは日本の毛がにくらいである。
足を折って、中身をほじってたら中国人達から笑われた。身を二つに折って、タレにザンブと浸けてガリガリ殻ごと食べるのだ
そうだ。言っておくが、殻は固い普通の蟹である。彼らの皿には甲羅以外ほとんどかけらも残っていない。中国人おそるべし。
蟹以外には野菜と魚と豚と鶏とあと材料不明なものを4品ほど平らげた。ここで私は生まれてはじめてバドワイザーの大瓶を見
ルについている。客より数が多い。楊さんに言わせれば上海は人が異様に余っているそうだ。だから半分はさぼっているとい
た。青島の大瓶もある。大瓶でないと売れないそうだ。どちらかというと上海料理よりバドの大瓶に感心して帰ってきたようで
である。
続く・・・・・