![]() |
お昼寝の天蓋 創刊号から編集に携わっていた雑誌の最終巻を校了した。正午過ぎ、編集部には皮脂で顔色の悪くなった編集部員が集合。紆余曲折もあったが、全13号を出して初めての月刊誌が事実上終了した。 責了後、桜に誘われ、ひとりビールを片手に井の頭公園へ。キオスクで買った新聞紙をひいて、桜の下に横になる。視界を埋める天蓋は7分咲きの花。拘束時間は長いし、給料も決して高くない仕事もタイミングが合えば、桜の天蓋に新聞のベッドで昼寝ができる。新しい編集部への移動も決まり、5日間の休養。何をするか、考えること以上に徹夜明けの身体に染みこむ恵比寿ビールが心地よい。紫の色の夕景に浮き上がる夜桜を嗜んで、一人花見の締めにしよう。 |
![]() |
真昼の立ち飲み 公園からの散歩の帰り、吉祥寺名所「いせや」に寄る。戦後のバラックのような建物の焼き鳥屋、多い日は一日に数千本を売るという。ひとりのときは、店内には入らず焼き場の前にあるカウンターで立ち飲み。これが気持ちいいのだ。お湯割りにレバ刺しを注文する。大振りのタンブラーにレモンスライスが浮かんだシンプルなお湯割りを啜って、レバ刺しを口の中に放り込む。周りはひとりで酒を飲む人々。春の暖かい風が心地よい。 大通りに面した喧噪の中、煙草を一本、お酒は一杯、つまみが一品で手早く会計を済ます。合計は500円ちょっと。喫茶店のコーヒーを飲む程度の金額でほろ酔い気分に。この環境を手放せないから、吉祥寺に住んでいるのかもしれない。 |
![]() |
ごちそうさま 食べてくれる人と時間があれば、台所に立つ。子供の頃から料理をすると、誰かに「おいしいね」とほめてもらったせいだろう。最初は両親、それが友達や彼女に変わってもやっぱり人にほめてもらうのはうれしい。 上手におだてられているうちに、チャーハンとパスタだけは、他のものに突出してうまくなった。できたてアツアツを大皿に山盛りにしてパスタやチャーハンを争うようにして食べる。最初からふたりのときは3人前、3人なら5人前と多めに作っておくのだが、ものの20分で完食。お腹をさすりながら、コーヒーを片手に「ごちそうさま、おいしかったね」と言われると、また作りたくなる。単純だけど「おいしかった」って口にしない人には二度と作らんのだ! |
| TOPに戻る | NO.1 NO.2 NO.3 NO.4 NO.5 NO.6 NO.7 NO.8 |