カサのビニール
 雨が降るとデパートやスーパーの入り口に置かれる濡れたカサを入れるビニール。休日にウィンドウショッピングを楽しんでいると、短時間に数枚は使うことになる。濡れたカサでそのままに店内に客が入ると、床が濡れて滑るので危険。そこで床が濡れるのを、手早く清掃する人件費に比べれば、一日に何千枚も消費されるビニールの方がコストが安い点で、ほとんどの大型店で採用されたと推測される。環境保護やリサイクルが声高に叫ばれても、自分から雨の日に一枚のビニールを繰り返し使っている人はいないと思っていた。しかし、彼女の母親が、このビニールを再利用しているという。文句もいわず、人に強制することなく、正しいと思うことを実行する。そんな人の声は、小さくて世の中に聞こえない。残念である。
万引き
 防犯タグを引き剥がしたCDの外装が道端に捨ててあった。万引きしてきた商品を整理したのだろう。清廉潔白なわけではないが、意図的に万引きをした経験はない。スーパーでお菓子を手にしたまま店内で、両親とはぐれ必死に探した。その帰り道に、持っていたお菓子が未会計のままポケットに入っていたことがある。罪悪感で両親に言えなかったのか、報告したのか、すでに覚えていないが返しのいった記憶はない。
 考えてみると、万引きはもちろん、自転車やビニール傘を盗んだこともない。私の人間として面白味に欠ける部分は、こんなところにも現れているのだ。まあ、それをしたから面白味のある人間になれるとは思わないが……。チキンハートなのは持ち味、いまさら無理はできないでしょ。
まわる、まわる
 せまい部屋に長時間居て、無意味に同じところをグルグルを歩きまわった経験のある人は多いだろう。同じ理由からか、動物園の動物は一定のコースをふらふらと動き回るヤツが少なくない。しかし、上野動物園にいるドール(犬の仲間)の行動は常軌を逸している。
 同じスペースに複数で飼育されている彼らは、狭い檻の中をハイスピードで走りまわる。そして、その周遊コースの最後は、1頭が池に飛び込んでまわり始める。しかも、自分のしっぽをクチでくわえてグルグルと、まわるのだ。数回転まわると、また仲間を一緒に走り回って、1頭が池に飛び込む。どのドールも、自分のしっぽをくわえてまわり始めるのだ。いったい、なんの意味があるのだ。罰ゲームか。でも、部屋のなかを歩き回る自分の行動も意味がわからん……。
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写真雑文