スイカ
 出た当初は、500円もデポジットが必要なので敬遠していたSUICA。使い始めると、乗り越し精算は必要ないし、定期を財布に入れたまま自動改札を通過できるので手放せないアイテムに。JRはイオカードにしても、SUICAもまったく割引がない。天下のNTTですら、テレフォンカードには割引があった。最近、テレフォンカード自体、あまり目にしないが。
 そんなSUICAを利用するようになって、日常会話ではじめて耳にした言葉がある。「チャージしていく?」のひとこと。有楽町で残金をチャージしていないSUICAで乗り越しをして窓口で生まれてはじめていわれた。なんかチャージするって、変身とかしそうな単語だ。「SUICAをチャージする」。文章にすると違和感がないのだが、日常会話に登場すると「!」となってしまう。

 小学生のころ、飼育係だった私はよく墓を造った。とくにセキセイインコは意外と凶暴で、自分の子供を巣のなかで殺してしまうなんてことも。そのたびに、巣箱からヒナの死体を引きずり出して校庭の隅に埋める。アイスの棒なんかに「●●のはか」と書いて差しておくのだが、数日後には「●●のばか」に変わっていた。学校で死んだ動物は、校庭に片隅に埋められるが、自宅で死んだペットは処理に困った。マンションのまわりに墓を作れる場所がないのだ。
 先日、公園で見かけた写真の墓も、そんな苦肉の策から造られたものなのだろう。しかし、ハムスターやインコになってくると、簡単にその辺に埋めるわけにもいかないので問題が多い。まさか、子供の手前燃えるゴミというわけにもいかないだろうし……。
すいか
 道にすいかが落ちてた。5月である。ゴミ捨て場でも、なんでもないただの道にスイカが落ちている。季節感もモラルもあったモノではない。しかし、きっとドラマはあったんだろうな。夜中に道端で初モノのスイカを割るほどのドラマがあったわけだ。割れたすいかからそれを推測することはできない。
 でも、知りたいよな。一個、数千円のすいかを割らなくてはならないドラマ。すいかの割れ具合は決して「落としたら、割れちゃった」ではなく、「目玉ひんむいて見とけや、おまえ」という勢いのあるのもだった。毎朝通る駅までの通勤コースにもそんなドラマチックな夜があるわけだ。割れた傷口が乾き始めたすいかは、急ぎ足で通勤する人にそういっている気がしたのだ。
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写真雑文