潰れる場所に「火の車」
 どこの町にも一カ所くらい、どんな店舗が入っても潰れる魔の場所があるはずだ。吉祥寺にもそんな場所がある。そこは何件もの店舗が短い期間で入れ替わって、ある日ラーメン屋に変わった、その名も「火の車」。縁起の悪い名前に惹かれ、潰れる前に入ってみた。「うーん、普通、ダメだね」と思っていると、数カ月で店舗を作り替えていた。
 今度は「しおや」、これもラーメン屋。「いい根性してるな」とまたチャレンジ。「うまい、これならいけるかも」とカウンターの中を見渡すと、「火の車」の親父さんが。なんと店舗とメニューのみのリニューアルだったよう。ラーメンのメニューは塩味のみで二種類、写真はこってりタイプだ。
シバオーって知ってる?
 週間モーニングで連載している『柴王』に出てくる旅する子犬だ。彼が通った後には、小さな幸せがまき散らされる。そんなシバオーを会社の近くで目撃、吹きすさぶ風を避けてお店の軒先で昼寝していた。
 日は照っているけど寒い日で、背中を丸めて歩いてた私もカメラを取り出し背筋が伸びた。お店の中から私の様子を見ていた老夫婦と目が合い私も彼らも笑顔になった。
 ガラス越しの目線だけの会話だったが、次の機会には挨拶をしてみよう。気持ちよく寝ている子犬のいる風景は、都会の真ん中でもそんな気持ちにさせてくれる。ありがとうシバオー。でも写真の子は毎日、店先で寝ている。
はじめての一眼レフ
 時計にクルマにカメラ、道楽男の三大趣味。最近ではこれにパソコンも入りそうだが。写真のポラロイド「SX70」は私が初めて買った一眼レフカメラだ。ちなみにポラロイド社初の一眼レフカメラでもある。発売当時確か1974年で6,9800円という非常に高価なカメラだった。折り畳み構造を採用しており、デザイナーはチャールズ・イームズという自慢度の高さが売り。しかし、米ポラロイドも倒産した今、なんに使うのかはまったくわからん。
 思い出したかのように、パシャパシャと折り畳んでは、戻して一人喜んでいる。昔のカメラは触っていることに喜びを見いだせるのが、いいところだ。
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写真雑文