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★ 奇跡は二度起きる

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芙蓉 雅 作
■──第]V章
──■




 次の日の朝早くに、両親が見舞いにではなく、あたしを連れ戻しに病院へやってきた。
 何が大変といって母を宥めすかして帰らせようとするのほど、骨の折れることはなかった。
「どれだけ周囲の人に迷惑と心配をかけたか」に始まって、あたしが事情を説明する合間にもなんだかんだと小言を挟み、そして最後には「二股をかけて男とつきあうような、そんな娘に育てた覚えはない」と人目も憚らずにあたしの左の頬を打ち据えたのだった。
 あたしはそれ以上何も言えずに黙っていた。斜め向かいの席に座っている人がじっとこちらのほうを見ていたけれど、恥かしいと感じるような余裕はあたしにはなかったし、母もおそらくは同じだったろうと思う。それから暫く沈黙が続いたあとに、お父さんが助け舟をだしてくれた。
「まずは真理子が無事で何よりだったよ。今度のことはなんて言ったらいいのかわからないけど、真理子が彼の望んでいると思うとおりにするのが一番いいんじゃないかな。父さんも若かった頃に一度、死んでしまおうと思ってーーもちろん、佐京君の場合は事故だったんだろうけどーー服毒自殺を図ったことがあったけど、今は生き残ることができて良かったって本当にそう思ってるよ。そのあとも何度か『ああ、やっぱりあの時死んでいたら……』ってつらいことのあるたんびに考えたもんだったけど、半分死にかかりながらでもね、それでもやっぱり生きてるほうがいいもんだって父さんは思うよ。彼の小説を一冊だけ前に読んだことがあったけど、魂の懊悩の深い人なんだろうなっていうことが感じられたし、その、なんていうのかな……真理子と彼の間のことを父さんは何も知らないわけだけど、多分今度のことは真理子のせいではなくて、彼自身の問題だったんじゃないかな。決着を着けるためにはこうする以外にないくらい彼は追いつめられてて、それでも真理子には知られたくなかったんだろう。さっき、一分の隙間もないくらい幸福だったって真理子が母さんに言い返したみたいに、本当にそうだったのなら、きっと宗一郎君はそのままにしておきたかったんだよ。うまく言えないけど、つまり……そういうことだったんじゃないかって父さんはそんな気がするな」
 母さんは父さんが若い頃に死のうとしたことがあるだなんて、初めて聞かされたのかもしれない。口も聞けないくらい驚いたような様子で、父さんの横顔を見入っている。
 父は大学で哲学の教鞭をとっている人なのだけれど、家ではそういう蘊蓄を垂れたことのない人でーー母があまり哲学的な人ではないこともあってーーもともと寡黙な性格をしているし、娘のあたしにとって普段は空気よりも軽いような存在でしかなかった。
 あたしはこの時、何故か突然、父の言葉によって重い何かが背中からのしかかってくるような感じがして、言葉を失っていた。
 それまでは宗一郎さんがこれから目を覚まして、怪我の病状が恢復に向かって、また元のように暮らせる時が一日でも早く訪れるようにと、そう望んでばかりいた。でも宗一郎さんがもし深い懊脳のために一時的な錯乱を起こしたのではなく、あたしとのことが引き金になって、長い間引きずってきた問題に決着を着けようとしたのだとしたらーーある意味、今回のことはあたしの存在が引き起こしてしまったことなのではないだろうか?
 精神の縦糸と横糸とが、複雑な模様を脳裏に張り巡らし、その抽象的な模様の意味をあたしに解き明かすよう、求めてくる。
 母はあたしにも父にも何も意見しようとはせずに、珍しく落ちこんだような表情で、心労が一気に押し寄せてきたかのような、気落ちした顔をしている。あたしはそんな様子の母を見ると、初めて心配をかけてしまったことを申し訳ないように感じた。
「余計なことを言ってしまったかもしれないけど、父さんの言ったことが的外れでも佐京君にはきっと間違いなく真理子が必要だと思うから、一緒にいてあげるのが一番いいだろうし……彼が生きる意欲をかきたてられるためにもね」
 最後にそう言い残して、父は母を連れて帰っていった。
 母さんにとってあたしはまだ子供でも、父さんにとってはもうひとりの歴とした大人なのだと、そんな気がした。
 来た時には、気の進まない父さんを母さんが無理矢理引っ張ってきたような印象を受けたのに、帰る時には父さんが黙って母さんを従わせていた。
 あたしはエレベーターのところまでふたりを見送って、そこでふたりにお礼とお詫びの言葉を言ったけれど、お母さんはやっぱり何も言葉を発したりしなかった。そしてあたしが待合室へと再び戻ってくるとーーICUへはまだ入れないということだったのでーー丸いサングラスをかけた胡散臭そうな男がまだ斜め向かいの椅子に座っていた。その人はあたしと母とが言い争っているところへきて、ふたつある長椅子の片方へ腰掛けたのだった。
 待合室のすぐ脇にある自動販売機で缶コーヒーを買い、長い足をまるで見せびらかしでもするかのように組んでいる。
 彼は待合室のテレビにリモコンでスイッチを入れると、ニュースを見ていた。
『昨日の早朝に、崖から転落したと見られる作家の佐京宗一郎さんは……』
 テレビの画面には、凪いでいる海と、何十羽もの海鳥たちが巣を作っている崖の側面とが映しだされている。あたしは反射的に男からリモコンを奪いとると、スイッチを切って画面を消してしまった。
「彼もなかなかいい小説を書く奴だったのに、こうなっちゃお終いだよなあ。それとも再起したあとに、今回のことをネタにして新しい小説を書いて大儲けするとか、計画的に策を練ってるのかもしれないけどな」
 あたしは顔から血の気が引くのを感じた。この男は先程の両親とあたしの会話をほとんど聞いていたし、何かの深い意味を込めての発言としか思えなかった。
「……もしかして、雑誌の編集記者の方か何かですか?」
 だとしたら、さっきの会話を聞かれたのは非常に都合の悪いことのような気がした。 「編集ねえ?まあそういうことにしておいてもいいけど、俺は宗一郎の昔からの知りあいだよ。それであんたは一体宗一郎のなんなわけ?さっきの話だと恋人みたいな口振りだったけど、本当はあんたが宗一郎を殺したんじゃないのか?あいつには昔から自殺願望のようなものがあったから、死んでくれって頼まれると断れないようなところがあってね。何しろ自殺でも保険金の下りるらしい保険に何年も前から積立金を支払ってるような奴だから、一度でも寝たことのある女に泣いて頼まれでもすれば、否とは言えないさ。馬鹿みたいに貞操観念と倫理観の強い奴だってことはあんただって知ってんだろ?そこにつけこんでどうやってたぶらかしたのか、早く聞かせてもらいたいね」
 それからその男はおもむろにあたしの髪の毛を引っ張ると、白状するよう促したのだった。 「ほら、早く言えよ」
 そいつの物言いは暴力的な雰囲気を含んでいて、有無を言わせないくらい絶対的だった。それでもあたしはかろうじて反抗的な目つきで睨み返すと、こう反論してやったーー怒りが強い動力源になっていた。
「あたしは宗一郎さんの保険金のことなんて何も知らないし、あなたが誰であろうと、あたしと宗一郎さんのことに口出しされたくないわ。あたしたちは本当にーー本当にとても愛しあっていて、短い間だったけど、とても幸福で……宗一郎さんがどうしてこんなことをしたのか、あたしのほうこそ聞かせてほしいくらいよ」
「あたしたち?愛しあって?やめろよ、気持ち悪い。宗一郎はあんたに騙されたんだ、そうに決まってる。前に結婚した時も俺になんの相談もなく勝手に決めて、それで失敗してるんだからな。俺は前の時には一目見て直感したね、この女と宗一郎は絶対うまくいきっこないって。あの女だって結局は多額の慰謝料欲しさに離婚してんだからな。あんただってそうなんだろ?宗一郎の目がこのまま覚めなかったとしたらーーあるいは意識が戻っても身体に障害が残ったりしたら、あっさり宗一郎を捨てて他の男に乗り換えるに決まってる。何しろ二股かけてんだもんな、あんたは。俺のかわりにあんたの母親が殴ってくれてすっとしたよ。じゃなかったらあんた、今ごろ俺に何されてたかわかんないぜ?」
 男は引っ張っていたあたしの髪の束を離すと、椅子に深く座り直して、また足を組んでいる。
「……なんにも知らないくせにーーあたしと宗一郎さんとのこと、なんにも知らないくせに……」
 不覚にも涙腺が緩んできてしまって、自分でもどうしたら良いのかわからなかった。悔しいって思った。こんなどっかの馬の骨みたいな初対面の男に泣かされるだなんて、我慢ならないことのように思えた。だけど男の態度があまりに威圧的で怖くて、もっと言い返してやりたいのに喉が震えて声にできなかったのだ。
「あんた、こんなことくらいで泣いたりなんかしてるけど、本当は相当な淫売なんだろ?宗一郎ともうひとりの男とを天秤にかけて、より条件のいいほうを選ぼうっていうんだからしっかりしてるよ。とにかく、宗一郎が目を覚ましてあんたの名前を曲かり間違って呼んだとしても会わせたりなんかしないからな。あいつは死んでも直らないようなお人好しだからあんたに泣き落とされて承知するかもしれないけど、結婚とかなんとかするって言いだしたら何があっても絶対に邪魔してやる。いいか、覚えとけよ」
 男がまた身を乗りだしてきたので、あたしは反射的に体を横にずらしていた。
「あなたなんかに一体何がわかるっていうのよ。それにどうして宗一郎さんと結婚するのにあなたから許可をもらわなくちゃいけないの?宗一郎さんはおとついの夜、初めてのあとでちゃんとプロポーズしてくれたわ。『結婚しよう』ってそう言ってくれて、すごく優しかったのに……婚姻届けまで前もって用意してくれてて、書斎の机の上にそれを見つけた時のあたしの気持ちなんて、あなたになんかわかるわけないんだから。あたし、あなたがどんなに邪魔をしても明日にでもその書類をだしてくるわよ。第一あなたには邪魔する権利なんてないし、邪魔される覚えもこっちにはないんだから」
 あたしが無理矢理泣きやむようにしながら、とっかえつっかえ聞きとりにくい言葉で言い終えると、その男は半ば呆れたように眉をひそめて溜息を着いている。
「お嬢さん、簡単に結婚だなんて言ってくれるけど、正気なのか?宗一郎はあんたと寝ようと寝まいとその前から死ぬことに決めてたに違いないんだよ。結婚しようだなんて口先でなら誰にでもなんとだって言えるに決まってんだから……それとももしかしたらそいつが嫌で死にたくなったのかもな。あんたがあんまり淫乱で手に負えない女だっていうことに絶望して……」
 あたしは奴が手にしていた缶コーヒーを横から奪うと、それをそいつの頭の上から盛大にぶっかけてやった。そして最後にびしゃりと顔面にも黒い液体を浴びせてやるのを忘れなかった。
 カン!とわざと高い音をさせながらテーブルの上に缶を置くと、男はサングラスを外していた。何も言わずに黙って濡れた顔や頭をティッシュで拭っている。
 似ている、ってそうすぐに思った。
 どこがどうとはうまく説明できないけれど、それでもやっぱり目元や顔の輪郭なんかが宗一郎さんにそっくりだって思った。
「悪いな、大友。待たせちゃっ……て……」
 その時、宗一郎さんの手術をした執刀医が待合室にやってきて、床の上やビニールの椅子の上にコーヒーが飛び散っているのを見るなりぎょっとした顔をした。
「どうしたんだ?奥さん、もしかしてこいつが何か無礼なことを言ったっていうんで、頭にきたとかそういうことなら、僕のほうからよく言って聞かせときますけど……」
 小柄で年若な医師は、苦笑いしている口許を手のひらで覆い隠すようにしながら、彼のことをそう弁護した。
「なんでもないよ、筒井。それにこの女は兄貴の女房でもワイフでもなんでもなくて、婚約の約束をしたって勝手にひとりで言い張ってるだけなんだから。そのうち保険金や医療費のことなんかで診断書を書いてくれるよう要請しにくるだろうけど、騙されないように気をつけてくれ」
「あなたこそさっきから変な言いがかりばかりつけてこないでよ!そんなにお金のことに拘るんだったら、あなたが何もかも全部調べて宗一郎さんの財産管理でもなんでもすればいいじゃないっ!あたしは宗一郎さんが無事に戻ってくれさえしたら、ただそれだけで……」  宗一郎さんの弟らしい大友とかいう野郎はサングラスをジャケットの胸ポケットにしまうと、あたしの科白なんかまるきり無視してナースステーションのほうへと歩いていく。筒井先生は何も悪くないのに気遣わしげに会釈してから、半分あいつに引っ張られるみたいにして医務室へと消えていった。
 こんなにひどい侮辱を受けたのは生まれて初めてだってそう思った。あいつが言った科白の全部が次々に反芻されてきて、そのひとつひとつの言葉も気に入らなければ、言い方にも態度にも腹が立ってくる。
 そしてあたしは、自分には誰ひとりとして頼れる者も味方もいないことに、今頃になって初めて気づいたのだった。
 もしーーもしもこのまま宗一郎さんの意識が戻らなかったとしたら、あたしはどうなってしまうんだろう……。
 突然、悪寒にでも襲われたかのように体が震えて、身が竦んだ。
 絶対にあの人があたしを置いてなんていくはずがない、その確信が初めて揺らいでしまった。
 自信が音を立てずに静かに崩壊していき、一度そうなるともう、止めようがなかった。
 真っ暗な、深淵の底のもっとも闇の濃いところまで、一度落ちたら二度とは戻ってこられないだろう深みの入口へと吸いこまれるように落ちていくーー物質的な闇ではなく、精神的な、底辺なんてどこにもない本当の真の闇……途中に手がかりなんていうものも何もなく、一度落ち始めたらきりのない、深く濃い闇の中、それまで信じていた確かなものをあたしは手放そうとしていた。

 ベッドの上で目を覚ました時、前後の記憶の縫い目があまりにもちくはぐで、あたしは自分の家のベッドにいるものとばかり、信じこんでいた。
「ーー宗一郎さん?」
 すぐそばに彼の気配を感じたような気がして、あたしは彼の名を呼びかけていた。そしてその姿をはっきりと視覚に捉えたくて上体を起こそうとした時、今自分がどこにいるのかをはっきりと知覚したーーベッドの脇のパイプ椅子に座っているのが宗一郎さんではないということも。
「あんた、床の上にぶっ倒れてたんだぜ?掃除のおばさんが見つけて知らせてくれたとはいえ、それまで誰も気づかないんだもんな。朝の一番くそ忙しい時間帯とはいえ、ナースステーションからあんなに近くて誰も気づかないだなんてどうかしてる話だよ。まあそれだけ手が回んないっていうことなのかもしれないけどな」
 あたしは彼が何を言いたいのかよくわからなかったので、ぼんやりとしたまま黙りこんでいた。
「鈍い女だな、あんたも。待合室のとこで堂々と這いつくばって倒れてんのに、寝てるもんだと思われてあんたは無視されてたんだよ。誰かひとりくらい声をかける人間がいてもよさそうなもんなのに、職員の質が垣間見えるようだよな。兄貴の容体がもう少し落ち着いたらうちの病院に移すつもりでいるけど、俺はあんたと宗一郎をもう二度と会わせるつもりはないから、あんたは両親のとこにでも雄二とかいう奴のところにでもさっさと荷物をまとめて帰るんだね。手切れ金ならいくらでも支払ってやるから」
 なんだかもう彼の憎まれ口とまともにやりあう気さえしなくなっていた。
 医者にしては破綻的な発言の目立つ、人格的に疑問を持たざるを得ない、甚だ憎たらしい奴ではあるけれど、本当に宗一郎さんの弟だというのなら、彼の病院に転院したほうが今いる病院にいるよりもより手厚い看護を受けることができるのだろう。それに面会謝絶だとかなんとか言われたとしても、毎日病院に通い詰めていれば、やがて向こうが根負けしてあたしに悪意や悪い魂胆の何もないことをわかってもらえるだろうし、反対するつもりも手切れ金をもらうつもりもなかった。
「おい、あんた大丈夫か?自分の名前と生年月日とここがどこかきちんと言えるか?」
 あたしがあんまり朦朧とした様子で俯いていたせいか、彼はあたしの前に何度か手を振り翳しながらそう聞いた。
「あたしにはあんたなんていう代名詞じゃなくて美好真理子っていう立派な固有名詞があるし、婚姻届けを市役所にだしてきたら佐京真理子に名字が変わるの。それからあたしの誕生日はバレンタインデーでここは英語でいうとホスピタルとかいう場所よ」
 自分でも不思議と自分の言葉に余裕があるのを感じた。もしかしたら相手のペースに無理についていかずに自分の言葉で話しさえすれば、気持ちをより確かな形で伝えられるかもしれない。
「生憎だけど、あんたは一生ミヨシとかいう名字のまんまだぜ。宗一郎が初めての相手で何を舞い上がってるのかは知らないけど、兄貴は結婚なんていう制度に向いてそうでまるきり不向きな人間なんだからな。そうまでして宗一郎を苦しめたいっていうんなら話はまた別だけど……って何笑ってんだよ」
 あたしは何故か笑わずにはいられなかった。最初はなんて尊大で嫌味な奴なんだろうって思ったけど、基本的な意味では彼とあたしの意見は一致しているのだ。
「お兄さんのこと、法顕くんは大好きなのよね。あたしと一緒だわ」
「ノリアキくん?やめろよ、気持ち悪い。幼稚園児じゃあるまいし……まさかあんた、保母とかっていうんじゃないだろうな。知ってるか?宗一郎の前の女房が保母やってたっていうの。世間じゃ保母なんていうと気立てが優しくて子供好きな女ってイメージが定着してるみたいだけど、そうと限ったもんでもないよな。看護婦と同じで結構性格のきついのだっているし、ただ園児やその親の前では見せないっていう場合だってあるんだからな」
 それからあたしは保育士の資格は持っているけど、保育士として正式に就職したことはないこと、銀行が破綻して失業中だったところを宗一郎さんに誘拐されたことなどを包み隠さずに全部話して聞かせた。刑事には真実に嘘を織り混ぜて事情を説明したことも。彼にはなるべく嘘をつかずにありのままの事実を述べたほうが賢明のような気がしたからだった。
 あたしがベッドの上で話をしている間、彼は意地の悪い意見を差し控えて黙ったまま耳を傾けてくれていた。作り話にしてはあまりにも細部まで出来上がりすぎているので、疑いの余地はおそらくあるまいと流石の彼も判断を下したのかもしれない。
 そしてあたしと宗一郎さんの弟君との間にある誤解やわだかまりといったものは少しずつ氷解していったのだった。

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