笑う不登校 『笑う不登校』編集委員会編 教育史料出版会
不登校の子供を持つ親の手記を集めた本。不登校や学校自体に対する見方が変わる。そもそも『不登校』は「解決すべき問題」なのか?『学校に行かない事』イコール「勉強が遅れる」「社会性がなくなる」なのか?今いちばんの教育テーマである「生きる力」にも通じるものがあるのでは、と思う。 ・・・・・オススメ度★★★★ |
赤ずきんの手には拳銃 Simon Brett他著 原書房
「本当は怖いグリム童話」が話題になったが、これはその現代版のようなもの。グリム童話をベースにアレンジされた、ちょっと背筋のぞくっとするような短編集。元の話を知らないと、いまいち理解できない部分も。気楽に読める一冊。 ・・・・・オススメ度★★ |
シーラという子 トリイ・ヘイデン 早川書房
友達が好きで、ちょっと読んでみようかなくらいのつもりで借りた本。作者のトリイは情緒障害児などの教育にたずさわる教育者だけれど、「教育とは・・」と言うのではなくて、トリイの弱さやズルさを感じる事ができて、それだからこそ共感できる。 この本はシリーズ第1作で、シーラという情緒障害を持った女の子とトリイとの心が通じ合うまでを描いている。 ・・・・・オススメ度★★★★★ |
よその子 トリイ・ヘイデン 早川書房
4人の子供達とトリイとの交流を描いている。それぞれに障害を持っている子供達が支えあって、ひとつのグル−プを形成して行く。無垢で穢れのない子供達のキラメキが感じられる。「どうして"よその子"のことをそんなに気にかけるの?」という一人の少女の問いにガツンとやられる。 ・・・・・オススメ度★★★★ |
愛されない子 トリイ・ヘイデン 早川書房
生徒の母親で、自身も情緒面に障害を持つ女性との交流を交えた話。トリイの恋人との複雑な心境や恐怖・弱音や愚痴が素直に表現されていて、彼女がすごく身近に感じられる。 ・・・・・オススメ度★★★★ |
幽霊のような子 トリイ・ヘイデン 早川書房
選択的無言症だった少女の心を開いて行くうちに、その後ろに隠された恐ろしい事実に気づき始めて、苦悩するトリイ。それでも少女を救いたいという一心で奔走する。クロークルームでの二人きりの時間など、心を打たれる。 ・・・・・オススメ度★★★ |
檻の中の子 トリイ・ヘイデン 早川書房
トリイが扱う子供としてはかなり年齢が上の選択的無言症の15歳の少年との話。自分の「檻」から出てきた少年の気持ちを理解していくトリイに、精神的にも肉体的にもつらいできごとが続く。少年の気持ちだけでなくトリイの心の葛藤が心にしみる。 ・・・・・オススメ度★★★★ |
タイガーと呼ばれた子 トリイ・ヘイデン 早川書房
トリイによって心を開いたシーラのその後。「昔の事なんて覚えていない」「わたしを治したと思ったら大間違い」と言ってのけるシーラ。再びトリイと出会い、衝突を繰り返しながら、シーラが自分の問題に本当に向かい合えるようになっていく。 ・・・・・オススメ度★★★★ |
ジャカランダの木の下で 松有峰生子 双葉社
ちらっと見てオーストラリアに関係する話だというだけで読み始めた、戦中の従軍慰安婦を扱った話。といっても、ミステリー的な内容で気になってどんどん読み進んでいった。知られざる歴史の悲しい背景が少しは分かる気がする一冊。 ・・・・・オススメ度★★★ |
24人のビリー・ミリガン ダニエル・キイス 早川書房
24人の人格を持ったビリーの記録。幼児期の虐待によって人格が分裂してしまい、自分に身に覚えのないことで罰せられてばかりのビリー。「僕にはチャンスがないんだ」という彼の言葉が心に残る。淡々とした文章で、まさに「記録」という感じ、でも引き込まれる。 ・・・・・オススメ度★★★ |
ビリーミリガンと23の棺 ダニエル・キイス 早川書房
「24人のビリーミリガン」の続編にあたる。多重人格を認めない施設に入れられてしまったビリーが自分を守るために本当の自分を閉じ込めて攻撃的になったり、他の人格が持つ特技を生かしたりしながら人格の統合ができるようになるまでを描いている。餓死しようと食を断つことでしか本当の自分を認めてもらえないビリーの葛藤が心に刺さる。 ・・・・・オススメ度★★★ |
機械じかけのネコ トリイ・ヘイデン 早川書房
トリイの小説。でもノンフィクションと言われてもわからないほど。心を閉ざし「わけのわからないことを言う」と扱われてしまう少年が、精神科医ジェームスとのセラピーで心を開いていくようになる。またその母親の不思議な空想の話や生い立ちにも興味を持つジェームス。そしてその3つが意外なつながりを持っていることが明らかになっていく・・・ ・・・・・オススメ度★★★★ |
5人目のサリー ダニエル・キイス 早川書房
自分以外に4人の人格をもつために家庭生活も仕事も上手くいかないサリーが、人格を統合させるまでの話。医者がそれぞれの人格を呼び出し、説得すると言う形で統合が行われていく。他のダニエル・キイスの本と比べると、あまりにあっけなく統合されてしまうので、拍子抜けしてしまうところも。 ・・・・・オススメ度★★★ |
アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 早川書房
手術によって天才的な頭脳を持つことになった青年の話。報告書風に書かれてるけれど、進んでいくにつれて悲しく切なくなってくる。アルジャーノンは実験に使われたネズミ。ダニエル・キイスの代表作で、ユースケ・サンタマリアの主演で今度テレビドラマ化される。 ・・・・・オススメ度★★★★★ |
テスタメント ジョン・グリシャム 新潮社
映画「評決の時」「ペリカン白書」「ザ・ファーム」「依頼人」「レインメーカー」などの原作を書いている作者。テスタメントは「遺言書」という意味で、遺書を残して自殺した大金持ちの遺産を巡る小説。途中はおもしろくて、先を期待しながら読んでたけど、結末が平凡でちょっとガッカリ。でも他の映画の原作も読んでみたい。 ・・・・・オススメ度★★★ |
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