![]() ツナガリタガリ わたしも、 ツナガリタガリです。 DEARにて初発表。 ![]() |
手が冷たくて、指先が真っ赤になる前にぎゅっとにぎってあたためてくれた。どこかが触れあって、体温が繋がる状態が心地よくて眠くなるくらい安心する。肌の感覚だけじゃなくて、その触れていると言う感じが大好きだった。いつでも、誰かのどこかに触れてたいと思っていた。 「ねえ、どうしてそんなに手があったかいの?」 2人で街に出かけたけれど、すごく寒いからと言って途中でやめにして、大好きなヒトの家に連れて来て貰った。シンプルな部屋は、やはり今日もシンプルで、だけどコタツが出てたりして冬のカラーになっていた。寒がりのわたしは、いそいそとコタツに入ったぬくぬくとくつろいだ。 「いきなり、どうしてそんなこと聞くんだ?」 「もっとね、冷たい手をしてると思っていたの」 冷えた身体が、熱を取り戻していく。じわじわと。わたしは、ゴロリと寝っ転がって肩まで入った。 「俺、そんな風に見えるのかな」 「ううん。ごめんなさい。ただ、あまり手をつながないし、貴方の熱がどれくらいかとか、わからなかったの」 「おまえは寒がりだから、ずっとコートの中で手をあたためてたんだよ。それであたたかくなったら、この手でおまえの手をあたためてやろうと思ったんだ」 しんしんと降り始めた雪。初雪だ。やはりすぐとける。なんだかその言葉がわたしの肌から、しみこんでくる気がして嬉しかった。このひとの日焼けした大きな手に、もう1度触れたい。 コタツの上のミカンをとろうとしたら、その愛しいひとの手がそこにあったので触れてみた。これからは、もっともっと触れたくて。その手はとても冷たかった。やっぱりこのひとも寒がりなんだ。わたしがコタツの中であたためた手をくっつけたら、にっこりと笑った。コタツの中で、足をくっつけたりこすったりして遊んだ。触れている感覚が気持ち良くて、その相手がこのひとだと言う事が嬉しくて、わたしは眠くなった。 今年の冬はきっと、このひとが居ても寒いけど、あたためてくれる。心の中から。それを楽しみに思って、わたしは立ち上がってトイレに行った。 index |