フランス製パーツを多用した(フレームはノーブランド日本製)自転車

この自転車は”ニューサイクリング”誌などに出てくる、いわゆる”魔物”とは違いますが、フランス製パーツの美しさにとらわれた学生時代、行きつけの自転車屋のおじさんと相談しながら作った自転車です。

当時、憧れていた”アレックス サンジェ”をイメージして、作ったんですが・・・(笑)

まず、フレームは、国産のミキストフレームにダイナモ台座や、センタプル台座、皮製チェーンステイ(ソローニュ)にあわせた台座や、シートステイのポンブペグなどを直付してもらい、さらにオールメッキ(トゥークロメはフランス語ですね)を施したものです。

フロント。ハブは100oのエクセルトのLFQRです。ツーリング車といえば、ラージフランジ。これは僕の頑固なこだわりです。ツーリング車にスモールフランジなんて・・・!これは28Hかな。

リムはスーチャン(スーパーチャンピオン)。そしてタイヤは650Aのユッチンソンです・・・!

フロントブレーキはマファックのレーサー。センタプルです。本所の亀甲ガードをセットしています。フロントキャリヤも雰囲気があります。クラウンの形など、フレームは流石に本場物にはかないません・・・。

ハンドルバーは確かフィリップです。オポジットブレーキレバーは適当なものが手にはいらず、ダイアコンペを使用しています。皮テープは穴を空けて、ネジを止めています。

フロントバッグはソローニュ。こんなちいさなフロントバッグで20000円くらいしたんじゃなかったかなあ・・。とても濡らすわけには行きません。千鳥も古風な感じです。

フロント周りの処理はこのような感じです。ガードは輪行用をチョイスしています。もともと大学サイクリング部出身ですから、ガードは輪行用しか買いません。タイヤとのクリアランスも絶妙です。シフトレバーはカンパタイプでザックスを使用しています。

レトロな感じのボトルです。今、こんなの売ってないでしょ。もちろん未使用。

チェンリングはTAダブルです。シンプルで美しすぎます。もう高級すぎて流石に使う気にはなれません。歯は何種類か持ってますが、スギノのPXもあります。ソローニュ製のチェンステイが少し見えます。

FDはカンパ。RDと揃えられるといいのですが、今のところ探し中です。

ペダルはリオター。定番です。

下ブリッジ周り。このあたりの処理、絶妙です。説明も要らないでしょう。

リヤブレーキ。フロントと同じマファック・レーサー、センタプルです。シューはTA製などを持っていますが、今ついているのは日本製のものです。亀甲ガードとのクリアランスは良い感じです。

エンド周り。この自転車の中で一番好きなパーツ、RDのHuret(ユーレー)ジュビリーツーリングです。この製品の美しさ。造形の巧みさ。これ以上美しいRDを見たことがありません。実はこのRD、スペアにもう一つ、持っています。この場合、フリーは黒に限ります。(どこのブランドだったか、ど忘れしました)エンド幅は126o。チェーンは確かセディスです。

こんな感じです。美しすぎてため息出てしまいます。丁寧に付き合わないと壊れてしまいそうな、華奢で足の長い、スレンダーな女性を連想させます。

リヤビュー。テールはソービッツ、カタルクス。フラップはソローニュの皮です。

フロント。ランプはもちろんソービッツ。バルブももちろん、イエローのフランス製。

左リヤ。シートステーにポンプをつけています。

サドルがフジタサドルなんです。これだけはレディースのイデアルかブルックスを着けたかったのですが、いまだ手に入れていません。これだけは残念です。まあ、専門店に行けば手に入るとは思うのですが・・・

この自転車、実は1994年に製作したもので、作ってから一度も乗っていません。これらのパーツの価格を合計すると、いくらぐらいするかは、フランスパーツのわかる方なら、大体わかるでしょう。値段の事もありますが、手に入れにくいということもあります。

デザイン的には非常に美しいのですが、トランスミッションやブレーキなど、現代のパーツにはやはり機能的に劣る面が多々あります。ですから、いま、使っている自転車(”今の自転車”参照)には、フランスパーツなどありませんし、デザイン的にはそれほど美しいものではありません。

ソロツーリングなど、特に林道などを走る場合には、パーツの一つ一つに絶対的な信用が求められます。壊れることは許されません。(まあ、壊れても直せる自信があるから、一人で林道に入って行けるのですが・・・)ですので、フランスパーツを使ったツーリング車を作るつもりは全くありませんが、ランドナー・スポルティーフの格好良いのは、やはりフランス・イタリアの部品ですね・・。