速い!
速い安全運転とは?
はじめに
このコラムは、クルマの安全運転とは、どのように達成されるのかを、免許を取って(わずか)10年、無事故の私が、いつも考えていることを、ここに書くものであります。非常に抽象的な安全という言葉ですが、安全運転と、交通法規を守ることは、必ずしもイコールではないことを、知ってほしいとおもいます。
1.スピードを出すこと、スピードを出さないこと
スピードを出すことは、早く目的地に着くために必要なことであり、自動車の歴史を見ても、速いクルマを作りたい、速いクルマに乗りたいという気持ちは、誰にでもあるといって良いとおもいます。クルマに乗る以上、自転車や歩きより早く走り、速く目的地に着きたいわけですから、速く走りたいのは当然の欲求です。ただし、事故を起さなければ、という条件付きで。
スピードを出さないこと、スピードを出さずに運転することは、クルマ好きの人なら経験が必ずあるでしょう。流す、というか、なにも考えず深夜、一人でカーオーディオを聞きながら走る、そんな時には、ハンドルをぎっちり握って走ることはしないでしょう。
2.運転がうまいこと、運転がへたなこと
運転がうまいことは、優しい運転ということです。クルマに優しい、タイヤにやさしい、歩行者に優しい、同乗者に優しい、そしてドライバー自身に優しい運転ということになります。無理がなく、スムーズで、安心でき、早く目的地に到着することが出来ます。ここでは、自動車自体のスピードは、大きな要素ではないことが重要です。
運転が下手なことは、不快ということです。クルマに負担をかけ、タイヤを必要以上に磨り減らせ、歩行者が腰を抜かすような危ない運転で、同乗者はクルマ酔いもし、ドライバー自身の手も汗びっしょりです。落ち着きがなく、不安で、目的地に到着する頃にはドライバーも同乗者もヘトヘトです。それなのに、必ずしも速度が速いとは限りません。
3.安全なこと、危険なこと
安全なことというのは、クルマの性能を理解し、道路の状況を理解し、天候の状況などを理解し、適切な速度と道を選ぶことです。そして、起りうる問題を的確に予測し、対応できる準備を常に整えていることです。
危険なことというのは、クルマの性能を過信、もしくは理解できず、道路の状況も十分に把握せずに、自動車を運転することです。このような状態では、現在起きている状況を理解するどころか、起りうる危険についての予測も出来ません。
4.速い安全運転とは
安全に、速く目的地に着きたいとおもうのは、誰でもそうだと思いますが、安全にというのが条件だと、遅く走らなくてはいけないのでは、とおもう人が多いかもしれません。
しかし、速く走ることとが危険であり、遅く走ることが安全であるというのは、間違いです。
なぜか。
遅く走っていても、(仮に法定速度ないであっても)事故が起りそうな状況が予測でき、その対応が出来ないようであれば、それは危険な運転の状態といわざるを得ないからです。
3.で述べたように、安全なこととは、起りうることを予測する能力があるかどうか、ということです。
かりに、安全であると判断できれば、誤解を恐れずに言えば、法定速度などは、無視しても構わないわけです。ただ、純粋にスピードオーバーで捕まることを事故として考えるのであれば、法定速度を守ることが、安全運転ということになります。
現実問題として、
法定速度を守って走っている車は、日本の道路上には走っていないと考えて良いでしょう。すると、嫌でもスピードを出さざるを得ません。また、もっとスピードを出したい時も、現実にはあるかもしれません。
そのような時に、事故を起さずに走るには、その状況に合わせた走りをするしかないのです。
そのためには、現在の状況を把握し、次に起りそうなことを予測し、的確に反応しなくてはいけないのです。
これができれば、スピードと安全に、相関のないことが理解できるでしょう。
1.状況を十分把握する
2.何が起こりそうか、予測する
3.どれくらいの安全対策が必要か、考える
4.危険な状況が起こった場合には、なるべく早い対応をする
5.アクセルよりブレーキが難しいことを知る
(続く)