AD 2002
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幻想











この青い空の向こうに何がアルのかな。
そう思いながら、
頭痛をこらえて、タバコを咥える。
ただ広いこの草原で、不自然なまでな、
タバコの煙は、僕の存在そのもののようだ。

頭痛で目がかすみ、足もおぼつかない
「大丈夫ですか?」
誰かに優しく声をかけられ、僕は混乱した。
誰も、いないと思ったのに・・・
「ここで会うのは、初めてですね」
そう言って、優しく微笑んでくれた。
僕は、口が開いたまま何も答えられなかった。

名前を聞こうと、声をかけようとした時に、
僕のカラダは、コントロールを失い
まるで、生気を何かに奪われるように
その場に、倒れ込んだ。

気付くと、僕は
人が行き交う、駅前のハチ公前で
しゃがみ込んでいた。
周りは、血の海だ・・・僕の血
誰かが助けようとしている。

それを、無視するようにタバコに火を点け、
「貴方は、悪魔ですか?」
そう言って、笑みを見せながら
煙を吹き付け意識を失った。

病院で、目を覚ました時、最初に口走った言葉は、
小さく・・・「彼女に会いたい」