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この愛しきもの達 「ナノハナとレンゲ草」
ー その3 ー
明くる日のことです。 汗が出るほど暑かったこの日もナノハナは、
何処に種を飛ばそうかと一生懸命背伸びをしていました。それで、とても疲れてしまいました。
風が吹く度に体は斜めに倒れかかり・・・・伸びる度に小さくなったナノハナは、
どこまでも頑張って背伸びをして・・・・とうとう我慢できずに下を向いたその時です。
アーッ!
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足元を見ると、レンゲは沢山の緑の中にいました。
「綺麗だー!」
「 ・・・なんて綺麗なんでしょう!」
「なんて事だー!緑の葉っぱだ」
三人は思わず叫びました。 |
「レンゲさんはそのままでも一人一人・・・・・ なんて可愛いんでしょう・・・」
「本当に・・・ なんて可愛いいんだろう・・・・・」
「なんだか私・・・・ 恥ずかしいわ!」
「いやいや・・・・ 全く・・・・ 」
三人は顔を見合わせて言いました。
それからと言うもの 三人はゆらゆらと 細く伸びた体を風にまかせ
何とも幸せそうに 春のかぜに 揺れていました。
おしまい |
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