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初めまして、多摩古泉です
以前、多摩湖線を使って通勤していましたが、現在は有楽町線で市ヶ谷に通勤する会社員です。
千歳、札幌、旭川、伊丹で合計8年ほど勤務した他は東京で勤務しています。



ところが、あろうことか体育の時間に足の小指を骨折してしまいました。しばらくは大人しくしています。(11.7.22)

こらからが青春だ!と、思ったら、高校でも宿題があるし、中高一貫の学校に高校から編入したものだから補修授業まであります。
僕の青春は一体どうなるのでしょう。?
お互い子供の意志と関係なく行動する親には困ったものです。それに、マンガもTVゲームも好きなことは事実ですが、(ファミコンと書かないところがミソ)あくまで常識の範囲で楽しんでいる、ごくごく普通の中学生です。(8.12.28)
三女を紹介します

山桜桃(ゆすら)11年の5月2日生まれの雌、純粋の雑種です。(11.7.22)
○山桜桃(ゆすら)の青春
少なくともそう育てた筈である。
しかし、身持ちの良い娘にも春は来る。
山桜桃と散歩に出かけると周りが一段と騒がしくなった。
元々公園やその周りには牡犬が圧倒的に多い。
統計はあるまいが飼い犬の大半は牡犬のようで、親元で最後まで縁組みの決まらなかった山桜桃も、今では器量良しの人気者である。
その山桜桃が一段ともて始めた。
山桜桃の気を引こうと牡犬たちは必死である。
山桜桃の純潔を守らなくてはという使命感と、間違いなく可愛いであろうと思われる山桜桃の子供を見てみたいという願望との相克の日々が続いた。
それに何匹生まれるか分からない子供達の行く末も心配であった。
何しろ知り合いの獣医が悩んだ末カルテの犬種欄に「日本犬」としか書けなかった純粋の雑種の身である。
子供達の養子縁組みもスムーズにゆくとは思えず、生後七ヶ月で青春を迎えた山桜桃の成長速度から見ても、このまま放置すれば数年後に悲惨な状態になることは目に見えている。
やはり避妊手術は止むなしとの結論になる。
そこで獣医に手術の予約を入れた。
息子の中学校同級生の父親であり、家内の友人の夫である件の獣医は、「難しい手術ではありませんから、ご近所の獣医さんでもいいですよ」と言った。
金の絡む話でもあり遠慮でそう言うのだろうと思い、こちらは「いえいえ、是非先生にお願いします」と言う返事になる。
緻密な縫合をする技術を持つその獣医は、過去に手術をした犬から嫌われたショックで、今ではすっかり手術嫌いになっており、それに避妊手術そのものはあまり経験がなく、どうやら本当に手術をしたくなかったようであった。
しかし手術を頼まれた医者としては沽券に懸けても断るわけにはゆかず、当方としても事情が分かっても今更断ることもできず、双方何となく気が進まないまま手術を迎えることとなった。
蕾のまま過ごす娘の生涯が不憫で、座敷犬でもないのに前の晩から家に入れ、排泄に大騒ぎしながらも、「いいよ、いいよ」と最後の夜を家族とともに静かに過ごした。
手術当日の土曜日の朝となった。
他の子供達は心を残しつつ学校と勤めに行き、親二人が山桜桃のシャンプーをし、念入りにブラッシングして身嗜みを整えさせた。
「娘を人身御供に出す親はこんな心境だろうか」と、妻と話した。
さあ出かけようかと山桜桃を見て息を飲んだ。
絶食させている山桜桃が何か黒い物を食べている。
慌てて取り上げて見てみると、それは何と冷蔵庫の下に置いてあったゴキブリ取りではないか。
周りに殺虫剤らしき物が散らばっており、中身が無くなっている。
どの程度食べたかは分からないが、何しろゴキブリを退治する薬だから強力な薬であることは間違いない。
咄嗟に獣医に電話を入れた。
報告を聞いた獣医はホッとした様子で即断した。
「手術中止!」
その上、元気な様子であれば来院には及ばないが塩水を飲ませよとの指示を出した。
その気のない犬に塩水を飲ませるのは大変な作業であった。
びしょ濡れになりがらどうにか塩水の飲ませた後は、ただ虚脱感であった。
獣医の妻は自分の関係で夫に気の乗らない手術を強いる結果となり気が重かった。
夫が腕の立つ獣医であることは承知していたが、何があるか分からないのが手術であり、もしトラブルと仲に入って嫌な思いをするのではないかと心配していた。
当日の昼頃、手術の手伝いのため時間を見計らって病院に行ったところ到着早々手術中止を告げられずっこけた。
要するに雌犬の避妊手術が延びただけの話ですが、山桜桃の何かを訴えるような憂いを含んだ瞳を見たとき、私には彼女が自らの知恵と努力で、未だ見ぬ夫と子供達の為に辛うじて子宮を守りきった必死さが感じられるような気がするのですが、単なる親馬鹿でしょうか。
なお、獣医と彼の奥さんの名誉のため、当該部分はフィクションである旨申し添えます。(11.12.27)
○山桜桃の青春U
ピンと立った両の耳と大きく巻上がった尾はまるで男の子のように凛々しく、引き締まった体躯と敏捷な身のこなしからは野生の凄みすら感じさせる。
朝晩の散歩で、辺りを警戒しながら主人の先に立ち、軽やかな足取りで歩く様は、威風堂々としており、近所の野良猫などは遠くから姿を見ただけで逃げてしまう。
なかに無謀な身の程を弁えぬ猫が、毛を逆立て、背骨を曲げ、尾を立てて威嚇しようと試みるが、数歩近づき一声吠えれば忽ち逃げ去ってしまう。
山桜桃は何事も無かったかの如く頭を上げて散歩を続ける。
ところが、ところがである。
或る朝、いつもの散歩コースに見知らぬ野良猫が居た。
どうせ後数歩近づけば逃げ去るに決まっているので山桜桃は歯牙にも掛けず歩き続ける。
ところが、ところがである。
どんな家庭で育ったのか不躾な態度でこちらを見るだけで逃げない、強い者に対する敬意の払方も教わってないのを苦々しく思い、多少プライドが傷つくのを抑え、姿勢を低くし唸ってみせる。
ところが、ところがである。
あろう事か、野良猫の方も思い切り身体を大きくして唸り声まであげ始めたではないか。
大人げないとは思ったが、無礼者は懲らしめなくてはならないので油断無く姿勢を下げたままじりじりと近寄っていく。
勿論、相手が逃げやすいように唸り声もちゃんと出しながらである。
ところが、ところがである。
相手は逃げない。とうとう一っ飛びで相手の喉笛を噛み裂ける間合いに入ってしまった。
のっぴきならぬ間合いになって、やっと山桜桃は気が付いた。
此処までは何度も経験したが、この間合いは初めてだ。
猫とこんなに近づいたのは初めてだ、どうしよう。
逃げるわけには行かない、かと言って跳びかかるのは危険である。
第一、山桜桃は平和主義者である。
そこで止むを得ず側を駆け抜けてみる、二度、三度と引き紐が届く範囲を猛烈なスピードで右に左にと駆け抜けて見せた。
どうだ、このスピードと迫力には参ったか、逃げるのなら見逃しても良いぞと。
ところが、ところがである。
奴は顔をこちらの動きに合わせるだけで、相変わらず臨戦態勢を保ったまま動こうとしない。
困った、他に手がない。どうすれば良いか判らない。
途方に暮れていたとき、閃いた。
そうだ、見なかったことにしよう。
私は主人と散歩中だし、前を向いて歩いているのだから道路の反対側の猫など気が付く筈もない。
山桜桃は何事も無かったかの如く頭を上げて歩き始めた。
状況を理解しない主人が、未練気に紐を引いたがそれは無視した。(12.9.7)
