必要? いらない?            子どもの食環境を考える会

    中学校給食   武蔵野市議会議員 全員アンケート

 


『子どもの食環境を考える会』では、中学校給食の実施を求めて、昨年市議会へ陳情し、署名15,159筆を提出しました。この間、3回の文教委員会で「継続審議」となっています。長年、多くの市民要望があるにもかかわらず、なぜ中学校給食を実施しようとしないのでしょうか? そこで、武蔵野市議会議員の方々の意思をお伺いするために、アンケートをとらせていただきました。その回答をご報告します。なお、個々に回答をお願いしましたが、会派として回答いただいた議員の方々は、欄をまとめさせていただきました。
ご協力ありがとうございました。
●大野 まさき《市民の党》
Q1=必要

Q2=少子高齢化が進む本市の子育て支援策として、中学校給食の実施が多くの方々から強く望まれていると、日々感じられるから。私も小2と保育園1才児クラスに通う子どもがいますが、様々な場面で要望されます。他市では行われていない事業だけを強調して「子育てするなら武蔵野市」などと市側はPRしていますが、他市にある中学校給食が検討すらされてこなかったことに大変不満を持っています。

Q3=この間、中学校給食実施について市側が検討してこなかった理由として、「次期の長期計画で検討する内容だ」としてきたのに、次期長期計画の討議要綱において何の言及もなかったことに強い疑問を感じています。共稼ぎで小さな子どもがいる世帯に私自身がいるということからも、問題に直面する当事者として本市の中学校給食実施を強く望んでいます。


●小野 正二《市議会公明党》 
Q1=必要

Q2=公明党の推進により「健康増進法」が制定され、本市でもその取組みが進められている。「食育」「食環境の改善」に対する世論の意識も大きく変化している。今後、子ども達の食環境を見直し、学校教育における食育を明確に位置付け、各家庭にも食環境の改善・食文化向上の正しい情報発信ができる先駆的な選択方式による給食の実施が望まれるため。


●梶 雅子《日本共産党武蔵野市議団》  
Q1=必要

Q2=子どもの食の状況は、飽食の一方で、孤食や個食など食のゆがみと子どもの体はおかしくなっているといわれている。中学生の時期は、心身ともに発育・発達が著しいことから、自己の健康を管理し改善していく資質や能力を育成することが大切。中学校給食はみんなで楽しく食事をすることで、望ましい食習慣の形成や、心身の健全な発達にどうしても必要である。


●川名 ゆうじ★《民主・市民ネット》
Q1=必要

Q2=義務教育であり公教育の場ですから、学校給食法が求めているように実施するのが当然と考えます。食環境が乱れている昨今の状況を考えれば、栄養バランスや安全性に優れた給食を子どもに食べさせてあげたいとも思いますし食教育や社交性を高めるのに重要だと思います。また、昨今の家庭状況を考えれば、時間的な制約がかなりありますので、市民サービスとしても実施すべきです。

Q3=武蔵野市で実施していない理由として、「親子の絆を深めるため」と市長は説明していますが、あくまでも個人的な思いであり、公の長として市民へ押しつけるべきではないはずです。中学校で完全給食を実施していない自治体の理由として、財政的に難しいことにありますが、武蔵野市には当てはまらず、すぐにでも実施できる財政状況にあります。親子の絆についてもなんら統計的なデータがありませんし、調布市の調査では、弁当によって親子の絆が深まったと感じている家庭は約10%しかなく、実施しない理由にはなりません。また、小学校で完全給食を実施していることを考えれば、政策的に整合性が取れておらず、たんなる意固地で実施していなとしか思えません。よって、普通に考えれば、実施するのが当たり前です。


●小林 清章《市議会公明党》  
Q1=必要(選択制による)

Q2=我が党の推進により、健康増進法が制定され、本市でもその取り組みが進められており、厚生省は「食を通じた子どもの健全育成のあり方に関する検討会」を立ち上げ、検討が進められている。今後は、子どもの食環境を見直し、学校教育の中に食の教育を明確に位置付け、家庭にもモデル発信できる、先駆的な選択方式による給食の実施が望まれる。(欠食対策の拡充を含む)


●桜井 和実《一人会派(社民党系)》  
Q1=必要

Q2=中学校時代は、子供から大人へと身体的にも変わる時期であり、栄養バランスのとれた食事が大事だと思います。私の子供が中学生時代に、1週間クラスのお弁当を調べてみましたが、冷凍食品がおかずの大半をしめていて家庭の食が乱れている様子がわかりました。子供達に旬を感じとらせたりとか、安全な食品を食べさせることが大人の責任と思います。

Q3=給食については完全給食は否定します。お弁当を作る。給食を希望するなど選択のはばを広げるほうがベターと思います。
・ 応益応能負担の原則を取り入れ、給食希望者は相応の負担をするべきと考えます。
・ メニュー食材の管理は市で行い、調理運搬などは民間活力を使う方式が良いと思います。


●《市議会市民クラブ》
山下 倫一(代表) 桑津 昇太郎★ 土屋 美恵子 寺山 光一郎 与座 武
Q1=(記載なし)

Q2=中学校給食問題は、永年市議会市民クラブとしましても重要な問題として議論を重ねてまいりました。貴会のアンケートにつきましては、会派意見として回答させていただきます。中学校給食については、食の責任はだれが持つのか、仮に実施するとしましても市財政上の観点等、現在置かれた諸事情を考慮しまして、私どもは実施については大変難しいと受け止めております。ただ現実的には、なにかしらの事情で昼食を持参できない生徒の存在も確かであります。私どもは、その生徒に対する対応をしなくてはならないと考え、会派においても議論を進めております。具体的には、先に文教委員会にて視察をいたしました八王子市や西東京市における弁当斡旋方式や、一部の中学校で実施されている調理パン斡旋も選択の一つと考えております。 今後この問題については、長期計画策定の中で、食のあり方の議論はもとより、市の長期財政等を考慮しながら結論を出したいと考えております。従いまして、今回ご質問を頂いたような"必要である""必要ではない"というアンケートにはお答えいたしかねます。 貴会におきましても、今後とも"食の問題"に取り組んでいただきまして、大いに議論を深めていただければと存じます。


●《自由民主クラブ》
井口 良美(代表) 石井 一徳 金子 武 きくち 太郎 近藤 和義 島崎 義司★ 鈴木 有臣 田中 節男 やすえ 清治★
Q1=(記載なし)

Q2=中学校給食への会派の見解。中学校については現在の家庭からの愛情弁当を基本としていることを私達は支持しています。ただし、現状として弁当をもってこられない子ども達がいることは以前から重く受け止めており、その対策については調理パンや業者による弁当の斡旋をシステム的に行なうよう議会で教育委員会等に求め、一部の学校では学校の協力で実現しています。未実施校については実施を目指して引続き学校の協力を得るよう教育委員会等に要求して参ります。


●砂川 なおみ《民主・市民ネット》
Q1=必要

Q2=今、中学生の食環境には多くの不安があります。学習指導要綱により食育の冊子が配布されており、給食をモデルとする説明も中学校版にあります。「食の理想モデル」を日々体験しつつ「健全な食を選ぶ能力を身につける成人病など様々な病気に対処する基本が食事だと自覚する」ことが大切です。このためにも、武蔵野市の小学校給食のような配慮された食事を食べさせてあげたい。中学校給食が成長過程の中学生の生活の基盤になると確信します。

Q3=食の安全の子ども基準や遺伝子組み換え食品に対する明確な禁止なども食材に求めてほしい。
・弁当愛情論が展開されるのが常だが、つくる役目が母親のみに押しつけられてしまう現状に偏りがある。
・仕出し弁当ではなく、小学校に準じた栄養バランスや食育が中学生だからこそ大切。
 (生活者ネットワークの何人かの意見)

●田辺 あき子★《市議会公明党》
Q1=必要

Q2=毎朝3人の弁当を作っている中学生を持つ現役の母親として考えます。
 1.子供達の健康を重視! 最も成長著しい中学生の体が求める充分な栄養を満たすバランス食の必要性。
 2.子供達の食環境は危機状態! 大人社会が築いた今日の食文化は、早い、安いを主流に安全性や乱れた食文化により危機的状況にある。家庭は社会の縮図であり、社会のしわ寄せを子供達が背負っている。
 3.女性の人権尊重と子育て支援!  心のゆとりこそ子育ての原点、働く場の環境整備が必要。

Q3=お弁当の大切さも痛感していますが、働きながらの毎日の弁当づくりはかなりの負担です。心のゆとりなくして健全な子育ては困難です。弁当・給食の選択制を推進します


●露木 正司《民主・市民ネット》
Q1=必要

Q2=端的に次の3つの理由からです。1.1万5千余名の署名が示すように市民の要望が強いこと。2.小学校給食が子供たちにとって欠かせない生活のリズムになっている。中学校では小学校6年間のリズムを大切にし、中学生に合った給食が求められている。3.弁当は家庭で作るのが当たり前という考え方も一理あるが、一定の納税者である共稼ぎ家庭が多くなった昨今、事情があってどうしても弁当作りが困難な場合もある。


●深沢 達也《民主・市民ネット》
Q1=必要

Q2=親が子に弁当をつくることの意義はあると思う。一方、欠食対策もあり、現実的には「給食も選択できる方式」にすることが望ましいと判断するからです。


●本間 まさよ《日本共産党武蔵野市議団》
Q1=必要

Q2=議会で中学校給食を実施すべきであるとした議会決議を提案した一人です。この間議会で何度も実施を求める質問をしてまいりました。安全で寒いときにも暖かい食事はお弁当ではできません。給食の役割は重要です。給食の実施は食の安全や地場産業(農業)の教育にもかかせません。選択もできる給食の実施を何としても武蔵野市でみなさんと力を合わせて実現したいと思います。


●松本 清治《民主・市民ネット》
Q1=必要

Q2=1.望ましい食習慣の育成、食環境の構策。2.食事を通して好ましい人間関係や明るい社交性の育成。3.親子の絆と給食が決定的な反作用を起こすわけではない。4.ひとり親、共働き世帯など弁当を作る時間を持ちにくい家庭の増。5.選択制が望ましい。アレルギーなど食事制限が必要な家庭もあれば、愛情弁当による家庭教育を頑張っている世帯もあるでしょう。6.ただし、子どもの主体的な意志を最優先に政策決定するべきです。

Q3=学校での昼食の話題が、夕食の話題になり、おいしかった給食レシピを家に帰って自身で実施したり、私はそういう思い出があります。 また弁当を持っていった時は日の丸弁当をこっそり開けて食べていた思い出もあります。
あとできるだけ昼食時間は心をそろえて皆で「いただきます」と言えるものになったらいいなと思います。この「いただきます」の意味を理解できなくなりつつある環境悪化はさらに重大な問題であると思います。


●水野  学《民主・市民ネット》
Q1=必要

Q2=この半年に渉る文教委員会での審議のやり取りや、都下の各市における中学校給食の実施状況、武蔵野市周辺各市・区での中学校給食の実態視察等を踏まえて考えると、現時点では市として中学校給食の導入に踏み切る時期にきていると考えます。ただし導入に際しては、自校方式、センター方式、親子方式、民間委託方式等いずれのやり方が良いのか、またコスト面での吟味された検討など、中学校給食を取り巻く諸課題をクリアにするため、真の意味での市民参加による検討委員会(導入を前提として)の設置が必要、不可欠だと思います。


●三宅 英子★《一人会派》
Q1=必要

Q2=約17年前の自分の経験でも、働きながら毎日お弁当を作るのはとても大変でした。その時よりも女性の社会進出はもっと進んでいる今、「中学校給食」を行政側がサポートすることは必要だと思います。

Q=小中学校の給食事業を役所だけでなく、
 1.@保護者や地域の方々が意見を言ったり、参加したりできるような仕組み
 2.NPOなどの団体が協力できるようなオープンな取り組み
などのような形で進めていくと、保護者だけでなくコミュニティとして食への関心が深まるきっかけになると思います。
 
 例えば、「中学校給食」を検討する場合も、現状の給食についてあまり知らない年輩の方々や若い人たちにも参加してもらえば(こういった地域に暮らす方々も一緒に)、意外な発想や新たな道を探る可能性が出てくると思います。さらに、地域の中で皆で子ども達の食について考えることができコミュニケーションもはかれます。こういったつながりから、武蔵野版「スローフード」が実践できたらとても素敵なことだと思います。
 食べることは誰でもやること、誰もが関心が持てるテーマです。楽しい雰囲気で堅苦しくなく、皆で「食」環境を考えたり、一緒に作ったりできたら良いですね。子ども達にも「食べる側」だけではなく「作る楽しさ」も体験したもらいたいといつも思っています。


●向谷 千鳥《日本共産党武蔵野市議団》
Q1=必要

Q2=学校給食は心身の発達が著しい中学生の時期に食を通じて自己の健康管理や望ましい食習慣について学ぶ、生きた教材としてこれほどふさわしいものはありません。また、共働き世帯が増える中、中学校給食の実現は父母の切実な願いとなっています。献立から食材調達、衛生管理などにおいて「学校給食法」に基づく実施が求められています。


●山本 ひとみ★《市民の党》
Q1=必要

Q2=子育て支援の充実のため、中学二年の子供をもつ親として子供たちの成長と健康のため、お弁当も選べる形での温く栄養バランスのとれた中学校給食実施は必要と考えています。食の安全をめぐる様々な問題、共稼ぎ家庭・一人親世帯の増加等社会環境も変化しつつあり、重要性は高まっています。また、市内小中学校の児童生徒数も減少しており、給食調理場の供給余力もあることを考慮し方法等を工夫すれば経費削減も可能です。

Q3=武蔵野市の小学校給食は、子どもの話を聞いていること。試食会に参加してみると、栄養バランスもよくメニューにも季節感があって工夫されており、とてもおいしく「食育」にとってもすばらしいものだと評価しています。ところが、中学生には牛乳だけの提供というのは納得しかねます。理由を知りたいという保護者も少なくありません。
市長は、これまでの議会で中学校給食を実施しない理由として主に次の三点をあげられたと思っています。

1.政策の優先順位が高くないこと。
2.直営自校方式で実施すれば約3億円かかること。
3.「家庭でできることは家庭で」「個でできることは個で」「若い世代は行政によりかかってはいけない」という考え方。

この点について私の考えを以下に述べたいと思います。
1.少子化のすすむ本市で、将来をになう中学生が健康に成長することは 重要だと思います。子育て世帯への支援策として、重点項目とすべきと考えます。市民の関心も高く、このことは2月の文教委員会までに、選択制中学校給食実施を求める陳情・請願への署名が合わせて26159名も集まったことを裏付けられています。
2.一般会計予算が600億円近くある本市で、行政は大型道路や大型ハコモノ建設等不要不急の事業を中止し、入札制度・補助金制度を改革してムダや不適切な支出を削減することによって中学校給食実施の経費を計上できるよう努力すべきであると思います。また、食の安全性・栄養管理に万全を期すことを基本として、実施方法を市民参加で工夫・検討することも可能です。2月の文教委員会では、市内の2カ所の小学生向け給食調理場の供給余力は2200食分あり、中学校生徒数2045名を上回っていることも明らかになりました。練馬区で実施している近隣した小学校の給食を同じ調理場で提供する親子方式は市の施設の有効活用・経費削減にもつながり検討に値すると思います。
3.現実に合致していない面が多々あります。多くの保護者は子供の成長のために努力されていますが、食の専門家ではなく作って5時間以上たっても安全でおいしく、栄養バランスのとれたお弁当を作り続けるのは困難な場合も少なくありません。また老親の介護で家をあけたり、不規則勤務を強いられる親もいます。こうした、社会的経済的な変化が保護者に及んでいることを、行政は深く考慮すべきです。そしてアレルギーをもつお子さんも増えていること等も考慮し、お弁当も選べる形が実施方法としてはのぞましいと思います。調布市では、保護者や小中学生に中学生の昼食についてのアンケートを実施し、その結果をふまえ、中学校給食の実施を決定しました。私も議員として、陳情・請願の採択に努力するとともに、中学校給食早期実施にむけ保護者・栄養士・教師等により構成される中学校給食検討委員会を設置し、当事者へのアンケートや各種方法の比較検討等を市民参加で実施するよう求めていきたいと思います。お仕事・子育てのかたわら、子どもたちのための活動に尽力されていることに、心から敬意を表し、今後とも手をとりあってゆきたいと願っています。





  ※全市議会議員30名。今回のアンケートで、16名が必要と返答しました。
   必要なしは、0名(記載なしを含める)。

   これで、議会の賛否はどうなるのか?

 次の審議は、2004年5月17日(月) 午前10時〜 
 市役所7階 第一委員会室の文教委員会です!
  傍聴できます。直接話を聞きに行きましょう!




   《ひとくちメモ》

○欠食対策

生徒が家庭の事情等でお弁当を持って来られない場合(昼ける)に、パン販売や業者の弁当を斡旋すること。現在、五中ではパン販売、一中では業者弁当(おにぎりとから揚げ/サンドイッチの2種類)を導入しています。四中でも試行。これは、中学校長の判断で、実施することができます。

○長期計画

現在、第四期基本構想・長期計画(平成17年度〜10年間の市政計画)が策定委員会のメンバーによって検討されています。ちなみに、本年4月に出された「討議要綱」には、中学校給食については一言も触れられておりません。よって、考える会では、選択制の中学校給食を実現するよう意見書を提出しています。詳しくはホームページをご覧ください。



                                                          
[質問項目]
市議会議員名
所属》(敬称略50音順)
Q1 中学校給食は必要だと思いますか? 必要・必要ではない
Q2 Q1の回答に対する理由をお聞かせください。
200字以内)

Q3 その他(何かあれば自由記載)