Backgammonトホホ修行記
番外編その2(北欧編)
 
 
 
 
 
 
番外編その2(北欧編)

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英語

 

 北欧では、英語が良く通じた。街のコンビニなどでも、英語が通じる。
 道で行き先をたずねたら、キレイな英語がかえってきた・・

 突然行け・・などといわれても、なんとか生活はしていけそうだという印象をもった。むかし南欧のある国に行ったら、なかなか通じなくて苦労したが、そういうところとは、違う。
 

 ・・・しかし、こんなことを偉そうに言えるほど、実は、自分は英語は達者ではない。高校時代から英語はニガテだった・・

 今回の出張も、英語がとても達者な人がいっしょだったので、相手方とは円滑なコミュニケーションをとることができた。もしその人がいなかったら、結構苦労したであろうことは、想像に難くない。

 相手が何か話したときに、それに応えるべき言葉が、すぐに見つからないことが多いし・・そういう場面になると、その英語の上手な同行者が、さっと言葉をつないでくれる。
 相手の言っている事がよく聞き取れなかったときには・・「なんていってます?」なんて聞く事もできた。

 ・・そういえば、昔は、よく聞き返したり、「つまりこういうことか・・」と確認を求めた事が多かったなぁ・・
 

 あ〜あ・・・また本気で勉強しなければいけないか・・・・英会話教材は、8年ほど前に買ったものが、山のように残っている・・そういうのでもう一度勉強し直すか。

 やはり日本の事が喋れないといけないのだ・・JapanTimesでも、購読しようかなぁ・・・
 
 
 
 

NK

 「NK」で、「エヌコー」と、読むらしい。日本で買ったガイドブックには、そのように表記されていた。
 街で一番の、高級品を取り扱っている百貨店だという。日本で言えば、三越・・のようなものか・・

 確かに入ってみると三越と似たところがあった。真中の部分が吹き抜けになっていたが、その構造は、三越の・・・日本橋の本店だっけな^^・・・に、そっくりだった。
 

 この百貨店にはいって、まず地階にいった。クリスタルグラス製品を購入するためである。

 「コスタ・ボーダ」社製のクリスタルグラスが、お目当ての品であった。
 しかし、同行者は「以前この国に来たときに、コスタボーダよりもオレフォスの方が、各が高い・・」などと、言ってくれる。
 確かに、クリスタルグラスのコーナーでは、その両方が「対等に」並べられていた。
 まぁ、どっちでもいいや、とにかく気に入った物を買おう・・・そう考えた。

 まずは、ちょっと強めのアルコールを飲むための、小さなぐい飲みのようなものを探した。

 「コスタボーダ」に、候補となる品が3点ほどみつかった。
 いずれも、地元では大変有名な女性のデザイナーによるデザインであった。3つのうち2つは、装飾は、手描きである。
 その手描きのものは、1つが、濃い青を基調にして、いろとりどりの模様が星の様にちりばめられているものであった。またもう1つは、チューリップが描かれているものであった。

 ちょっと迷ってしまった。が、一番「ぐい呑み」に形が近い、青を基調とした手描きのものものを購入することにした。

 他には、ワイングラスと、snapという大変強い酒を飲むのに適したグラスを、2組づつ買った。
 ワイングラスは、赤ワインを飲むためのものである。大きくてまるいやつだ。シンプルな形のものを買った。
 snap用のは、足が長く、酒を注ぐ部分は、円錐形になっていて、表示されているところによれば4ccはいるものとの事だった。

 いずれも、これはオレフォスだった。

 あと、コスタボーダの、なんといえばよいのだろうか、「ろうそくいれ」を買った。クリスタルグラスのウエイトのようなものに、円柱形の穴があいていて、そこに、ろうを満たし、芯をつけたようなものであった。
 そのようなもの、何に使うかって?・・・ウエイトとして職場で使う予定です(笑)。

 持って帰るのは大変なので、東京まで送ってもらうことにした。海外送付の場合には、送料と保険料が必要だが、付加価値税は購入の団塊で控除される。空港で面倒な手続きをしなくても良い。
 3週間で届くとの事であった。
 
 

*      *      *      *      *      *









 おもちゃ売り場にもいってみた。
 店頭にゲームボーイ、プレイステーションの本体とそのソフトが置かれているのを、見た。ドリームキャストも、置かれていたなぁ・・・

 ボードゲームのところには、オセロなどと並んで、バックギャモンのボードが売られていた。

 そこにあったのは、商業ベースで大量に生産されたもの・・というイメージからはかけ離れたものであった。

 北欧の伝統か、白木でできたボードであった。真中のバーがなかった^^;;何の飾りも表示もない、ただのダンボールに入っていた。
 シンプルでいいなぁとおもった。値段は、正価が269kr、セールになっていたので実際は199krであった。

 と、別のコーナーにも、ギャモンボードは置いてあった。
 1つは、手作り工芸品風のものだった。白木ではない木でできていて、チェッカーまでそれと同様の材料でできていた。
 値段は329krだった。

 そしてそのすぐ横に、ジェラルミン製のアタッシュケースを小さくしたようなものが置かれてあるのを、発見した。
 もしや・・・・と思い、開けてみると、やはり、ギャモンボードであった。

 白黒を基調としていて、あがったときにチェッカーを置くところや、バーは透明になっていた。ガラスかな・・と思ったら、プラスティックでしたが・・^^
 チェッカーは、透かしが入っている石のようなデザインだった・・これもプラスティック製のようだった。
 材質はプラスティックではあったが、デザイン・・・というか、色彩はとても斬新であった。
 値段は699krだった。

 しかし、ギャモンのボードがこれだけ置いてあるのには、驚いた。

 日本のデパートのおもちゃ売り場ではどうだろうか・・と思った。
 デパートではないが、新宿高島屋に併設されている東急ハンズには、普通のボードが2種類と、あとは、飾って眺めて楽しめるような小さなガラス製のボード(と呼ぶようなものかどうか・・・)も置いてあったっけな・・
 しかし、一般的にはデパートには、そんなに何種類ものボードは置いていないだろう。そもそもまったく置いていないところも多いのではないか・・・

 この国は、ギャモンが日本よりも盛んなんだなぁ・・・という印象を強く持った次第でした・・・・・
 
 
 
 
 

北欧の料理

 昼食を地元の人と食べた。典型的な地元の料理だという。

 最初に前菜として出てきたのは、なんとトナカイの肉を使った料理だった。
 春巻きを斜めに切ってそれが立った形で、皿に盛り付けられていた。春巻きの中に、ひき肉状にしたトナカイの生っぽい肉と、チーズ・・・ブルーチーズのような香りがした・・・・、更に若干の野菜が入っていた。
 

 味は、それほど変わったものではなかったと思う。珍しいものを食べることができて、それが自分としては嬉しかった。

 次に出てきたのは、魚の切り身を焼いた料理だった。魚は、日本語ではなんといったか・・・とにかく、おおきな平べったい魚だそうだ。
 切り身といっても、その一切れがとても大きかった。これだけでもう、おなか一杯になる分量だった(写真なし^^)。

 さらに、ポテトがでてきた。短く細く切り刻んで、たまねぎのような野菜などが加えられて、焼かれて、固められたものであった。
 もうおなか一杯だったが、残すと悪いと思って、一生懸命に全部を食べた・・・(写真なし^^)。
 

 別の日、別の国での伝統的な昼食をとる機会があった。

 サンドウィッチが典型的な料理だという。
 いろんなバリエーションがあった。
 eel が、お勧めだというので、それを注文した。
 
 でてきたサンドウィッチは、パンと中に挟んで食べるものとが、分かれて出てきた。
 eel おいしかった。
 食べ終わった後、もう1つ注文すべきだといわれた。
 そうなら・・ということで、また地元の人のお勧めのポークをとった。

 へりがカリカリっとした感じに、調理されていた。
 味はちょっとしょっぱく、酒のつまみに好適と思われた。おいしかった。

 で、そのときの飲み物としては、snap という強い酒が、伝統的なものだそうな・・
 そういうわけで、それを注文した。

 その酒用のグラスは、ワイングラスを小さくしたようなものだった。飲み物を注ぐ部分も、とても小さかった。
 snap は、ちいさな瓶ビールの瓶のようなものにはいって出されてきた。
 言われたとおり、強い酒だった。無色透明・・・独特のいい香りがした。

 なお、この国で「乾杯」は「スコーレ」というのだそうだ。東京でも、このsnap を出す店があって、その店の名前はまさにこの「スコーレ」だと、地元の人が教えてくれた。
 

 いずれにしても、地元の人が、これが地元の料理だといって出す料理を食べることができて、大変幸運だった。

 
 
 

ギャモンショップ

 滞在先ホテルからネット接続ができて、うれしい・・と思い、あちこちのサイトを訪問していた。

 市川さんのBBSを覗かせていたら、ボード購入のことが話題になっていた。
 と、その中に、通信販売しているサイトを紹介している書き込みがあった(yoryさんによる書き込みでした。)

 それを見てびっくり、自分が今来て滞在している国のショップがあるではないか・・
 書かれてある所在地は、滞在している都市とは違っていたが、電話をすると、その都市からタクシーを拾ってそんなに時間がかからないとのことだった。

 翌日、ホテルの受付の人に、そのショップの所在地を示して、「行くのにどのくらいの時間がかかるか」と訊いてみた・・・・

 「片道30分はかかる・・・」・・・という・・・
 行けるかどうか、ぎりぎりの線だった。仕事が長引くと行くことはできない・・・

 ・・・・・・・・
 

 しかし、何はともあれ、行くことができました。結局そのショップは、市内からはタクシーで15分から20分くらいしかかからないところでした・・
 

 滞在先の都市の郊外の鉄道の駅のそばに、そのショップはあった。

 あたりは、煉瓦づくりの住居が建ちならんでいた。郊外の住宅地だった。

                

 そのショップは、大きな通りに面していたが、なんだか、普通の民家のような建物だった・・・

 「ここか・・」・・・ちょっと不安がよぎる・・・

 なにか別の関係の事務所の看板がかかっていた・・しかし、よくみると「backgammon shop」とかかれた別の看板もあった。
 たてもの左手の入り口の扉には、いろいろなクレジットカードの表示も見えた・・・

 「間違いない」・・・確信して中に入った。

 と、そこは、ただのオフィスのようだった。
 部屋にはドーナツ形のテーブルがあって、そこに5,6人の若い人がパソコンに向かって何かいろいろやっている・・・
 おまけに僕が入っても、誰一人として相手をしようとはしない・・・

 「入り口を間違えたかな・・・」

 そう思って、いったん外に出て、右手の奥のほうに回ってみた・・しかし、そこにある入り口は締め切られている・・・

 やはり最初のところしかないんだ・・ううむ。。と思いながら、再度最初の入り口から、建物の中にはいっていった・・

 ・・と、今度は奥のほうから人が出てきた。よかった・・・・。東洋系の若い女性だった・・

 「ここはギャモンボードをを売っているのですか」
そうたずねると、その人はにこやかに、

 「はい・・・どうぞ下の階へ・・」
そういって、僕を下の階に案内した。

 階段の下のすぐ右手がギャモングッズが置いてある部屋だった。
 

    
 

 大きなボードが、棚の上にたくさん積まれていた・・

 また、棚の上にはいろとりどりの透明なダイスやダブリングキューブが置かれてあった。

 その部屋には客が来ていて、店の人と話をしていた。
 ちょうど客が買うものを決めたところのようだった・・店の人は僕に、「ちょっと上の階に行っているが、すぐにもどるから・・」といって、客とともに行ってしまった・・
 

 部屋には僕一人が、残されてしまった・・・

 ・・・・部屋をぐるっと見渡すと、所狭しといろいろなものが置かれていた。

 スコアーシートのようなものもあったが、なんと言っても実戦経験が3回しかない(それも代官山2回、月島1回、例会大会参加経験なし^^;)私には、どのように使うのか、まったく見当がつかなかった・・・

 あぁ、このようなところに未熟者が一人で来るなんて大それた事を・・・そんな不安にかられた・・
 間違えて大切なものを買いそびれたり、あるいは余計なものを買ってしまうことになったら恥ずかしいなぁ・・などとも思えてきた・・
 

 それにしても、いろいろなものがあった。
 ダイスをいれる袋もあった。チェッカーも、ダイスを振る筒(なんというんでしたっけ・・笑)も単品販売しているようだった・・

 また、壁のラックには、古いギャモン関係の本が置かれていた。

 マグリエルの「バックギャモン」のハードカバーのものがあった・・値段を見ると1,000dkkだ・・日本円に換算するには約15倍するといいという。。。なんであんなに高いのだろう・・初版本かな、それともサイン入りなのだろうか・・・確かめずに帰ってしまったのが、なんとも惜しい・・・

 それ以外にも様々な「ビンテージもの」の書籍が置いてあった。

 そして、部屋のそのちょうど反対側には、新しい書物があった。僕も持っているハードカバーではないマグリエルのやつも数冊棚に積まれていたし、ロバーティの2分冊の「アドバンスト バックギャモン」も何冊かずつ置かれていた。

 あと、何冊か、別の本もあった。中身を見ると、いろいろなプロブレムがあって、結構詳しい解説もある。
 一瞬買おうかともおもったが、きっと読めないな・・と思って、やめた。
 ・・・なにしろ、昨年秋にまとめて買った4冊の本、どの本についても、情けないことだが、つまみ食い読みかけ状態なのだ・・

 さて、肝心のボードであるが、棚に無造作に平積みされているものを、次々に開けて中を見てみた。

 みんなきれいだった・・チェッカーもすかしが入っている半透明のようなものもあるし、とにかく大きくて立派なものだった。

 なお、色については、気に入るのとそうでないのとがあった・・茶系統のもので自分に気に入ったものが1つあった。

 しかし果たして、値段はいくらなんだろうか・・ちょっとそれが気になった。
 積み重ねられているボードの一番下2つには、5,000という値札がついていた・・さて、15倍すると・・・ううむ・・高い・・
 そばにあった別のボードは、ちょっきり10,000の札がついている・・・日本ではいったいいくらで売られているのだろうか・・

 自分が気に入った物には値段はついていないのだ・・5,000の札のついているものほど高級感はなかったので(苦笑)、それは下回るとは想像したが・・いったいいくらなんだろうか・・・
 

 そうこうしているうちに、店の人は戻ってきた・・・

 そうそう、そのひとは英語がとても上手だ。店に僕が電話をしたときにその電話に出ていた人と同じ人であった。

 その人は「何が欲しいのか」と訊くので、「ボードだ」と応えると、「あけてみてくれ」。。という。

 いわれるままに、その人の前で、また一つ一つ開け始めた・・
 僕が気に入ったボードは、その店員さんも、この色は自分の好きなものだ・・などと、言った。
 おぉ、判断が一致した・・・などと感激してしまって(笑)、結局これを買うことにした・・

 「買う」と言う前に、値段を聞きました。2,200dkkだった・・

 う・・と思ったが、思い切って買った。

 もちろん、ダイスやダブリングキューブもついている。
 しかし、あの大きなダブリングキューブが欲しかったので、ボードの色とあうものを1つ買った。
 また、透明なダイスも、2組買った・・・
 

 支払いはカードでできた。その手続きをするために、店の人とともに、オフィスに入った。

 カールスバーグカップ・・という大会のチラシや封筒が、たくさん山積みにされているのが、目に入った。
 ロッカーの上にはいくつもボードが置かれていた。

 この人はきっとギャモン、強いんだろうなぁ・・・部屋の中の様子を見ながら、そう、感じた。
 

 で、ふと、「この国ではギャモンは盛んなんですか・・」などと、とぼけた質問をしてしまった。
 「周りの国に比べると盛んだと思う」との返事が、返ってきた。

 今度は「日本から来たのか・・・」と聞かれたので「はい・・」と返事すると、

 「Kenjiを知っているか?」ときいてきた。
 「名前はよく知っている・・。」・・・そう応えた。

 彼は、あるトーナメントでshimoheiさんに会ったとの事だった・・・・

 ・・・・・

           
 

 とにかく、ボードが手に入って、とてもうれしい気持ちになった。
 ホテルの部屋で箱から取り出して、ころころとダイスを振ってみた。また、ダブリングキューブを、えいっと盤の上に置いたりしてみた・・

 なんだかとても幸せな気分になった。

 ・・・とすぐに思い直した・・
 ・・・・一人でやるものではないですね・・・・

 有効に使わないと、ボードに申し訳が立たない・・・・・Snowie以上に、まじで「猫に小判状態」となってしまう。

 ボードをにらみながら、実戦の機会を積極的に作るしかないな・・と思った。
 
 
 
 

人魚姫

 

        
 
 

 「三大がっかり」だそうだ、この人魚姫の像は・・・「世界三大がっかり」だか「ヨーロッパ・・」だかは忘れてしまったが・・・
 見てみたら・・と出発前に上司にいわれたので、見に行くことにした。

 都市の中心部からタクシーを飛ばすこと10分ちょっとで、その場所に到着した。
 平日の午後ということもあり、それほど多くの観光客はいなかったが、やはり、像をバックに記念撮影をしている人の姿もちらほら見かけた。

 「がっかり・・」などときいていたが、それほど「がっかり」ではなかった。
 ・・・これはやはり「がっかり・・」と教えてくださったかたに感謝しなければいけないのかもしれない・・・

 よくいわれているように、小さな像だった。首のあたりにちょっと盛り上がったようなところが見えるのは、かつて切られて繋ぎ合わせた痕なんだろうか・・などと想像してしまう・・

 西洋の女性の彫刻といったらミロのビーナスのように豊満な体躯の美しさをまず想像してしまうが、この像の女性(?)は、細く華奢な感じだった。肩のあたりが細いし、正面のほうに回ってみると、胸のあたりを見ても、細いなぁ・・という印象を持ってしまった。

 やはり、成熟した女性というよりも、どちらかというと少女のイメージなんだろうな・・・・
 

 脚のあたりは、「半魚人」のような生々しい尾びれはついていない・・下半身を薄い布切れが覆っているような感じだ・・
 よく見ると盛り上がっている部分、2本の足のようにもみえる・・
 製作されているときに、モデルさんが足をそういうようにしていたのかなぁ・・などとも、また、想像してしまう・・

 北欧の寒い海にたたずむ人魚姫・・・ディズニー社はアニメにするときにカリブ海なんかにしてしまって・・などと思いながら、しばらくそこで像やあたりの景色ををみていた・・

 あたりは、ちょっと先のほうに工場なども見えるが、情緒をそれほど大きく阻害するようなものではなかった・・と思う。
 

 しかし、ずっと気になっていたのは、その像のそばまで、テレビカメラとレポーターのような人が来ていて、なにか取材をしていることだった
 ・・・おそらく地元の言葉で何か話しているようだったが・・観察が鋭い同行者は、レポーターの手にのこぎりがあるのを発見した。

 「首を切る真似でもするんじゃないか・・」と、同行者はのたまう・・

 ほぉ・・どこの国でも、PTAから文句をつけられそうなテレビ番組はあるんだなぁ・・

 そんなことを思いながら、目をちょっと他のほうに向けていたらで、いきなり背後から話しかけられた。

 振り返ってみると、さっきのテレビのスタッフだった。

 「おねがいがあるのですが・・人魚姫に上って、こののこぎりで首を切るまねをして欲しいのですが・・」

 「えぇっ・・・・」

 すぐに断ろうと思ったが、どんな企画だかは興味があるので、それをたずねようと思った。
 すると、同行者が「だめだめ・・」とそばで言う(英語で・・だった)。

 ・・と、テレビのスタッフは、その同行者にも「どうだ?」と、訊いている。

 「私はそういうのは嫌いだ」といって、同行者は拒絶した。
 ううむ。。ああいう断り方もあるんだなぁ・・・などと感心してしまった・・

 と、スタッフは執拗に人を探している・・

 そしてすぐそばに、日本人の若い女性2人連れがいた・・彼女らに今度は訊いている・・

 たずねられた女性は、「そういうことは男性にお願いしたらいいと思う・・」・・こう断っていた。
 ううむ・・・この断り方も見事だ。。と思った・・

 われわれを案内してくれていた仕事のカウンターパートにもたずねていた。

 「私は××に勤めているので、できない・・・」
 ・・・その人の断り方は、このようだった・・・
 

 その後どれほどの人にそのスタッフは声をかけたのだろうか・・・

 その場を後にしたわれわれはしばらく近くを歩いていたが、ふと人魚姫のほうを見ると、若い東洋系の男が人魚姫の像によじ登り、のこぎりを首に当てているのがみえた・・

 あれ、きっと日本人だ・・・僕はそう思った。

 同行者も、「そうだろう」と言った・・その同行者は、その日本人がテレビスタッフに声をかけられるところを目撃したらしい・・・「声をかける」というと正確ではないな・・どうもその日本人は英語がうまくないのか、身振り手振りでコミュニケーションをしていたそうだ・・・

  あの場面・・・・しっかり撮影していたようだし、地元の番組で流れるんだろうな・・
 よじ登っているのは日本人・・などコメントされるのだろうか・・・
 
 どうかどうか・・日本とその国の間の問題になってくれませぬよう・・と祈らずにはいられなかった・・・
 



 
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