血液一般検査

 血液一般検査とは、血液の固形成分である血球(白血球・赤血球・血小板)の数や機能を調べる検査です。血液が固まらないように抗凝固剤入りの採血管を用います。
 「基準値」は、各医療機関により若干の違いがあります。ここでは、参考の値として表示しています。        
    *「基準値」:一般的に健康と判断された個体の95%を含む中央部分を基準範囲とします。

 疾患名についても記していますが、これも参考程度になさって下さい。一つの項目が、「基準値」から外れたからといって疾患とは限りません。最終的には、ドクターが色々な情報を総合的にとらえて診断されます。     

 血液一般検査  WBC(白血球)・ RBC(赤血球)・Hb(ヘモグロビン・血色素)・Ht(ヘマトクリット)・血小板・赤沈(赤血球沈降速度)
 赤血球恒数  MCV(平均赤血球容積)・MCH(平均赤血球血色素量)・MCHC(平均赤血球血色素濃度)

血液一般検査

 WBC
(白血球)
 WBCは、体を防御(細菌やウイルスから)する細胞です。そのため血液中に増えると何らかの感染症にかかっていることが疑われます。 参考:白血球像
 基準値:3300〜9100/mm³
 RBC
(赤血球)
 RBCは、肺で取り込まれた酸素を全身の組織に運んでいます。RBC数が減少すると組織への酸素の供給が減り、動悸・息切れ・頭痛・めまい等がおこります。
 基準値:M418〜555万/mm³ F379〜488万/mm³ 
 Hb
(ヘモグロビン・
血色素)
 Hbは、赤血球の成分のひとつでHbの鉄分が酸素とむすびついて酸素を全身に運んでいます。
 基準値:M13.7〜17.6g/dl F10.7〜15.2g/dl 
 Ht
(ヘマトクリット)
 血液に占める赤血球の容積の割合を%で示した値です。
 基準値:M40.4〜51.1% F34.3〜45.2%
 血小板  血小板は、血液を凝固させて出血を止める働きをする血球成分です。従って、数が減少すると出血しやすくなったり、出血が止まりにくくなったりします。
 基準値:14万〜34万/mm³
 赤沈
(赤血球沈降速度)
 抗凝固剤を混ぜた血液で赤血球の沈む速度を測定します。炎症性疾患で亢進しますが、貧血の影響を受けやすい検査です。
 基準値:(一時間値)1〜10mm

赤血球恒数

 MCV
(平均赤血球容積)
 HtをRBC数で割った値でRBC1個の大きさを示します。
 MCV(fl)=Ht(%)/RBC(10/μl)×10 (fl=10−15l)
 基準値:M86.3〜101.6fl F82.0〜102.1fl
 MCH
(平均赤血球血色素量)
 Hbを赤血球数で割った値でRBC1個あたりのヘモグロビンの量を示します。
 MCH(pg)=Hb(g/dl)/RBC(10/μl) (pg=10−12g)
 基準値:M28.4〜33.7pg F26.8〜33.8pg
 MCHC
(平均赤血球血色素濃度)
 HbをHtで割った値で1個の赤血球中に含まれるHbの濃度を示します。
 MCHC(%)=Hb(g/dl)/Ht(%)
 基準値:M31.5〜36.0% F31.0〜36.0%

 貧血の分類

上記の赤血球恒数により貧血の分類がされます。貧血の分類には他に貧血の成因によるものもあります。
小球性低色素性貧血  ヘモグロビンを構成するヘム、あるいはグロビンの合成の異常によって起こる貧血症。(MCV80以下、MCHC30以下)
 鉄欠乏性貧血・鉄芽球性貧血・先天性トランスフェリン欠乏症・二次性貧血(感染、炎症、腫瘍による貧血)・サラセミア
正球性正色素性貧血  色々な機序によって起こる貧血症。(MCV=81〜100、MCHC=31〜35)
 急性出血・溶血性貧血・再生不良性貧血・腎疾患や内分泌疾患に伴う二次性貧血・骨髄異形性症候群
大球性正色素性貧血  赤芽球のDNA合成に異常がある場合などに起こる貧血症。(MCV101以上、MCHC=31〜35)
 悪性貧血・その他の巨赤芽球性貧血

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