アメショ『ミグ』の自己紹介

         『ミグ』の好き嫌いショ『ミグ』の自己紹介

         『ミグ』の悲劇

         『ミグ』の家

         ジャジャ猫娘『ミグ』

         『ミグ』の戸惑い


         『ミグ』の困惑

        ボケた(?)『ミグ』

         『ミグ』の旅立ち


天敵『ミグ』

アメショ『ミグ』の自己紹介

私は猫であります。
名前はまだありません。小さい時に母と別れたので名前をつけてもらえませんでした。
でも人間達は私を見て『ミグ』と呼んでます。これが愛称なのでしょう。

産まれた所はかすかに覚えてます。
暖かい部屋で母親にペロペロなめられながらニャーニャー鳴いてました。
医者という人間界では少しハイクラスの家庭で飼われていたアメリカンショートの母猫から十数年前に6匹兄弟で産まれました。
ここで初めて人間の顔を見ました。

程なく、ヨシという人の家に貰われてまいりました。
何故私が選ばれたかといえば、一番可愛いかったからだそうです。
若い頃は神戸小町と近所で評判の美猫でありました。
今もその面影が残ってますでしょう。

このコーナーはそんな私の猫生を綴るものであります。

『ミグ』の好き嫌い
 
   好きな食べ物   キャットフード
   嫌いな食べ物   ドックフード

   好きな人間    我が家のユウ
                メスの私を恋人と勘違いしてるのか
                すぐにチューしてくる。
                私も感じてしまうんだニャー。
   嫌いな人間    我が家のヨシ
                犬と間違えてるのかすぐにお座りや
                お手をさせたがる
                うっとうしいったらありゃしない。
                お腹が減った時しかそばに行って
                あげない。

   好きな音楽    黒猫のタンゴ
   嫌いな音楽    ワンワンワルツ

   好きな場所    テレビの上(暖かい、皆が見てくれる)
              ユウの布団(優しく抱いてチューされる)
   嫌いな場所    ヨシの部屋(悪寒を感じ虫唾が走る)

   好きな時間    ヨシが出かける時
               (無視します)
              ユウが帰ってくる時
               (玄関までお迎えに行きます)
              テレビの上でまどろむ時
   嫌いな時間    夜中にヨシが帰ってくる時
               (物陰に隠れます)

『ミグ』の悲劇 

ミグの悲劇はヨシの家にやって来た時に始まりました。

我が家のヨシはそれまでに犬しか飼った事がありませんでした。
ヨシは動物と生き物は飼い主に馴染み、飼い主の思うがままになると思い込んでる人間です。

私を見るや否や、引き寄せて、お手・お座りと分けの分からない事を言いながら
私の手をとったり、お尻を押さえ込んだりしました。
赤ちゃん猫であった私はわけも分からずただただ驚くばかりでした。

そんな私にしつこく繰り返すので恐怖すら覚えました。
「ニャーンするんだ」と抵抗しましたが猫語の分からないヨシはいつまでも続けるので
フンをいっぱい出してやるとヨシは驚いて手を離しました。

フンだらけのヨシの周りを見て、彼は怒り出し私を捕まえお尻ペンペンをしました。
自分の思うようにならないと気に入らない我侭な人間です。
それ以来ミグはヨシを大嫌いになりました。

この出来事以来、ミグとヨシの戦いが今だに続いています。


『ミグ』の家出
ミグがまだ若かった頃、可愛い可愛いと言われて過ごす毎日に飽きがきました。

時々見かける外のノラ君がとても野性的で逞しく、額の戦いの痕の引っかき傷、少しブチが入ったその姿。ニャーンと素敵な方と憧れの眼差しで見ていました。

そう人間の年で言えば15〜6歳の頃、ミグは思い切って家を飛び出しました。
私はもう子供じゃない、何でも自分で出来る。
自由を求めての旅立ちです。

外の世界は何と広いのでしょう、何と自由なのでしょう!
壁を伝い、道路を横切り、思いっきり走り廻りました。
誰の束縛もない世界って何と素敵!

好きな所に行き、好きな所で寝て、見る世界がすべて新鮮でした。

動き廻って遊び廻って一段落すると、お腹がへってきました。
でもどこを探しても大好物のキャットフードはありません。
憧れのノラ君が美味しそうに食事をしていたので、分けてもらおうと近づくと、「フーッ」っと言って追い払われました。

雨が降ってきて、軒の下で過ごしても雫でびしょびしょに濡れます。
誰も拭いてはくれません。お腹が減ったニャー、家に帰りたいニャー。
でも遠くに来過ぎて、いま何処に居るのか判りません。

あちこちさ迷う事、約1ケ月。懐かしい臭いと懐かしい声。
そう、ヨシの家です!
思わず窓をひっかきながら「帰ったニャー。入れてミュー。」

ドロドロに汚れやせ細った私を、皆できれいに洗い、大好物のキャトフードをたらふく与えてくれました。
この時だけはヨシさえ仏に思えました。

以来、私は二度と外に出る気が致しません。
餌に不自由がなく、暖かいこの家が私の天国です。
残り少ない猫生を大好きなユウの布団に潜り込む幸せに浸ってます。
じゃじゃ猫娘『ミグ』
ミグは狭い空間に住んでます。
人間の住家はとても不自由です。
ドアや障子やふすま等の障害物が沢山あり、若くて元気があった頃は走り廻ってはぶつかり、あちこちに穴を開けまわりました。

成長期の猫はすぐ爪が伸びてしまいます。廊下や柱を引っ掻いて爪をとぎ短くしなければなりません。

ドタドタ、バリッ! 障子とふすまが破れた。
ガリガリ、廊下と柱が傷だらけ。
よしの家は人間界で言うあばら屋と化してしまいました。

でも、こんな狭い空間に閉じ込めるヨシが悪いんだワ。
ガチャッ、食器が割れた、バタバタ、置物がひっくり返った。
快感〜〜〜。

こんな出来事があり、益々仲が悪くなるミグとヨシであります。
『ミグ』の戸惑い
ある日、ミグの大好きな人間ユウと、大嫌いな人間ヨシとが親しげに、なにやら黄色い液体を飲んでいました。

それは泡だって苦味のあるミグの大嫌いな臭いのする液体でした。
いつかヨシがろれつの廻らない口調で私に「お手、お座り!」と叫んでいた時のあの嫌な臭いの飲み物でした。

しかも二人は仲良さそうに大きな笑い声を出しながら・・・。
ユウ「おーおー、ミグ。そうかお前も仲間に入りたいのか。」
ミグ「ニャ〜ウ〜ン」
ヨシ「おうおう、ミグ。一杯やっか。」
ミグ「フーッツ!」

二人が一緒に居るとややこしい。
猫なで声を出したり、唸(うな)ったり。
ユウのそばに行きたいが、ヨシから離れたい。
右目を細めて、左目でにらむ。
「フー、ニャー。フー、ニャー。フニャー。」何だか唸りに迫力が出ない。

ビールとか言う飲み物とヨシはどうも調子を狂わされる。
早く、ユウから離れろ。
「フ〜ニャ〜〜ア〜ン」
酔っ払いがうつりそう、放っといて寝よう。
「ファ〜〜ニャ〜〜〜ンスミ」


『ミグ』の困惑
ある日、我が家の大好きな人間達が出て行ってしまい、私と大嫌いなヨシの二人・いや一匹と一人っきりになってしまいました。

しかたがない、遠く離れて隅っこで寝ておこう。近づいたらロクな事ない。
何をやらされるやら・・・。

夕方になっても誰も帰ってこない。
困ったニャー、お腹が減ってきたわ。ヨシに頼む訳にもいかないし。
でも我慢できなくなってきた。

ニャーウ、(お腹が減ったよ)
「おっ、珍しいな。ミグが近づいて来た。」
ミャミャー(キャットフード〜〜!)
「そうか、そうか仲直りしたいのか。」ナゼナゼ
ミャーーン(気色悪い、でもここは我慢)
「あっ、お腹がへったのか、よしよし。」
ミーー(鈍いやつだな、早く気がつけ)
ようやく食事にありつく。

ガツガツ(この際人間の好き嫌いなんていってられないワ)
「おうおうそんなに旨いか?エッツもういいの?」

フニャー!(触るな!)
「痛〜〜〜! 引っ掻かれた、この馬鹿ネコ!」
フーーー!(触らせるのは、お腹が減った時の特別サービスよ、気安く触らないで。)

相も変わらず仲の悪い一匹と一人であります。
ボケた(?)『ミグ』
今日は誰も居ないニャー。 
退屈、フニャ〜〜ア!
寝るのも飽きたし、家の中を散歩しよう。

トコトコ・・・、台所にキャッツフードと水があった。
ポリポリ、ピチャピチャ。
フーッ、ウミャーーー。至福の時だワ。

満腹になるともよおして来るニャー。
トイレトイレ・・、フニャー幸せ。
シャカシャカ、きれいに砂をかけて、と

ガチャッ、あっ、ドアが開いた、誰か帰って来た。
お帰り〜〜〜、寂しかったヨ〜〜〜
ゴロゴロ、スリスリ

あっそこそこ、喉の下。 ゴロゴロ
ウーン感じる、背中。 フニャー
とても気持ち良い〜、幸せニャ〜ン。

ヨシ「何だこのネコ、寄って来るなんて・・・。
   何時も唸るくせして。  
   ボケが始まったのかな?」

十数歳のネコのある日の出来事でした。
『ミグ』の旅立ち
我が家のミグももう16歳半、人間で言えば80を過ぎた老婆です
足腰も衰え歩くのもヨタヨタ
視力も衰え大嫌いなヨシの見分けもつきません
アルコール臭さでかろうじて判別できます
大好きな家族は優しく撫でてくれるので分かります
       

ある日曜日の夜、グッタリとなって動かなくなりました
翌朝すぐに病院に運ばれ処置をされましたが医者も原因が分からず
その日のうちに天国への旅立ちとなりました
平成19年1月22日月曜日・・・
       

長年可愛がってくれて有り難う
皆さんとの一生は楽しかったよ
ヨシさん、本当は仲良くしたかったんだよ
とでも言うが如くの安らかな寝顔でありました

翌23日、家族の見守る中お坊さんの読経
その後 火葬されました
        

遺骨となって我が家に戻ってきました
49日まで祭壇で餌と水とお花が飾られます
飾られた写真も喜んでます
        

長年、我が家に潤いを与えてくれて有り難う
安らかに眠ってね