歯の構造

エナメル質、象牙質、セメント質という歯の三硬組織と呼ばれている代表的な

もののほかにも歯髄、歯槽骨等、いろいろあります。

◆エナメル質とは・・・

エナメル質は、私たちの体の中でもっとも硬い組織で水晶に近い硬さをしています。

何百万本という半透明のガラス繊維のような小柱から出来ています。エナメル質は、

あごの骨の中で完成されてからは、まったく歯のほかの部分との栄養の交流をする

こともなく化石のような存在です。

◆象牙質とは・・・

象牙質は、骨と同じくらいの硬さをした、丈夫で緻密さを持った組織です。顕微鏡で

みるとレンコンの穴のような管が無数に走っています。これは、歯髄と象牙質の境に

配列された突起で、エナメル質の境まで届いています。歯を削ったりむし歯ができて

痛むのは、この生きた細胞の突起から刺激が伝わるためです。

◆セメント質とは・・・

セメント質は、骨とよく似た組織で、基質とセメント細胞からできています。セメン

ト質には、歯根膜の繊維が小さな束となって入り込んでできているのと同時に、歯槽

骨の中にもしっかりと入り込んでいて、歯をあごの骨にハンモックのようにつるして

います。

◆歯髄とは・・・

歯髄は、血管や神経がたくさん通っているやわらかい組織で、歯の心臓部ともいえると

ころです。よく歯医者さんで“神経を取る”というのは、この歯髄を取ってしまうこと

です。歯髄を取った歯は、痛みを感じることがないかわりに、例えば象牙質の中を通っ

ている液体も流れなくなり、象牙質をもろくしてしまいます。

◆歯肉とは・・・

歯肉は、歯根を取り囲んでいます。歯肉はとてもやわらかい組織で、ちょっとした刺激

で傷ついて出血したりします。

◆歯槽骨とは・・・

歯肉に包まれて歯を支えているのが歯槽骨です。つまり上下のあごの骨で、歯槽骨と

いわれるたくさんの細い繊維の束で結ばれています。このように歯は歯槽骨のくぼみ

にしっかりと根を下ろして、物を噛むときなどに加わる強い力に耐えているのです。

歯の主成分の90%以上は、リン酸カルシウムからできていて、酸に出合うとすぐに

溶けてしまいます。