英語の勉強    back to index

  1. 基本理念 

    英語に限らず、勉強の目的は@新しい知識を吸収すること、A分からなかったことが分かるようになること、Bできなかったことができるようになること、の3点だと思います。この3点を念頭に置いて勉強すれば、どんな教材を使っていてもどんな方法で勉強していても効果が出ると思います。

英語の勉強に関するホームページや本を見るといろいろな教材や方法が紹介されています。私自身さまざまさ方法を試しては挫折の繰り返しでした。さらにオーストラリアに来てからは、日本にいるときのように日本人向けの教材がすぐ手に入るわけではなく、日本人以外の人はすぐに英語ができるようになるのを目の当たりにすると自分が苦労してやってきた方法が間違っているのではないか、と疑心暗鬼にかかっていた時期もありました。しかし何もしなかったら進歩はないし、今まで勉強してきて少なからず進歩はあったということを思い出し「自分が信じた方法を続けていくしかない」と決心しました。その経験から言える事は、結局教材や勉強方法は自分のレベル、性格、環境に合わせて自分で決めるしかないいうことです。確かに必要な情報がよくまとまっている教材や比較的知識を吸収しやすい勉強方法はあると思います。しかしそれらはあくまでも「比較的」すぐれているだけで、それ以外の教材や勉強法でもそれが自分にあっていて勉強を続けられるのであればOKだと思うのです。もし特定の教材や勉強法でないと英語ができないのであれば、英語が使われている環境で育った子供がみんな英語を話せるようになることの説明がつかないと思います。それぞれの子供ごとに環境も勉強に使った教材も違うはずですから。

下記に私がお勧めする勉強法と教材を紹介しますが、この基本理念を踏まえるようにして下さい(紹介するのは私と同じような人がいたら私の提供する情報が役に立つかもしれないと思うからです)。あくまでも目安ですが勉強法と教材にはそれぞれ対象レベルをつけています(初級者がいきなり上級者向けの勉強法や教材をやると挫折しやすいため)。TOEICでいうと、初級:500点以下、中級:500点超750点以下、上級:750点超くらいを想定しています(TOEICを基準にするのはTOEICがメジャーで、テストの形式が僕の理想に近いからです)。

2.勉強法

スーパーソニック(改) 対象レベル:初級以上

英単語とその意味をテープに吹き込んで、それを何回も聞いて覚えるという方法。英単語だけでなく熟語とか覚えておきたい言い回しを覚えるのにもこの方法が使えます。もとのスーパーソニックは英単語とその意味のあいだに間を置かないようにして吹き込みますが、僕のアタマはただ聞いていれば覚えるほど優れていないことが分かったので英単語とその意味のあいだに1拍間を置いて吹き込んで、再生するときに英単語のあとの1拍のうちに自分でその英単語の意味を言う方法に改良しました。

NEO音読 対象レベル:初級以上

ネイティブによって読まれている英語の媒体(ビデオ,オーディオテープ,MD,CDなど)とそれのスクリプト(台本)を用意し、英語の媒体を再生しながらそれにあわせて自分でスクリプトを朗読する方法。すこしくらい口が回らなくても気にする必要はありません。同じ教材を何回もNEO音読しているとそのうちシャドーイングできるようになります。この方法はNHKラジオ「英会話」を勉強しているときに編み出したオリジナル(だと思います)。

直読直解 対象レベル:初級以上

英語の仕組みを理解して、それを基に英文をさかのぼらずに書いてあるままの順に理解する方法。英語の仕組みを理解するための本として「ビジュアル英文解釈」(伊藤和夫 著、駿台文庫)がよく薦められています。この本を読まなくても英語の5文型とネクサス(主語と述語の関係)を気にしながら、例えば英文を読んでいて「I need」ときたら「何が必要なのか?」と考えてから続きを読むようにすることを意識して英文を読んでいるとだんだんと直読直解ができるようになると思います。

シャドーイング 対象レベル:中級以上

ネイティブによって読まれている英語をききながら、その少しあと(2〜3語あと)に自分で英文を言う方法。このときスクリプトは見ないようにします。対象レベルは中級以上にしていますが中級の人でもいきなりシャドーイングできる人はあまりいないと思います。まずNEO音読をしてからシャドーイングに移行するのがいいと思います。

ディクテーション 対象レベル:上級

ネイティブによって読まれている英語をきいて、それをスクリプトを見ないで書き出す方法。この方法はものすごく時間がかかるので、1回のディクテーションは2〜3の英文だけに絞ったほうがよいと思います。書き出したらそれが文法的に正しいか、冠詞や三単元のSや複数のSが聞き取れているかどうかをチェックするのを忘れてはいけません。この方法はプロの通訳を目指す人がよくやる方法で中級以下のレベルの人がやると挫折しやすいと思います。やるにしてもシャドーイングができる英文をディクテーションするのがよいでしょう。

3.教材

英字新聞 対象レベル:初級以上

初級レベルの人が英字新聞を読むのは難しいのではないか?と思う方もいるかもしれませんが、英字新聞は購読者にできるだけ早く正確に情報を伝えるように書かれているので直読直解がしやすいと思います。特に大学受験のときに英語が得意だった人は他の英文よりも比較的簡単に読めると思います。インターネット上で多くの英字新聞が記事を提供しています(それもタダで)ので、インターネットが使える環境にある人は(このホームページを読んでいる方はみなさんそうだと思いますが…)これを利用しない手はありません。私はインターネット上の記事を読むとき、知らない単語は翻訳ソフトを使って(私は「ロボワード」というソフトを使っています。これは単語を読み上げる機能が付いていて便利です。前はBABILONというフリーウェアを使っていました)意味を調べて、重要そうな単語をピックアップして(余談ですが「選び出す」という意味なのになんでピックアウトと言わないないんでしょう…)それをスーパーソニック(改)で覚えています。あと、TOEICでは「広告」が出題されますので英字新聞を読むときは広告も注目するとよいと思います。

DUO(鈴木陽一 著、IPC) 対象レベル:中級以上

有名な単語集です。英単語を英文を読みながら覚えるというコンセプトで作られた単語集で別売のCDもあります。僕がこの単語集のよさを分かったのは中級になってからです。盲点になりがちな意味と英単語がうまく取り上げられていると思いますが、初級レベルの人には少し使いづらいかもしれません。私が使っていたDUO2では「swear」の意味が「汚い言葉を吐く」となっている英文が載っていましたが(豪州にいるのでDUO3がどうなっているのかチェックできないんです)、初めて「swear」を覚える人にとっては「(神に)誓う」という意味を押さえて、その上で「Jesas」とあわせて「神の名を冒涜(ぼうとく)する」という意味で使われることがあると覚えた方がいいと思うのです。

英文法講義の実況中継(山口俊治 著、語学春秋社) 対象レベル:初級以上

大学受験用の本ですが、勘違いしやすいところがうまく取り上げられていて英語を勉強する人全般にとってよくできている本だと思います。ただ、中学レベルの英文法もマスターできてない人にとってはすこしやりずらいと思います。ひととおり英文法をやった人向けの説明だなって思わせるところがいくつもあります。

シドニーシェルダンの小説 対象レベル:中級以上

私はNOTHING LASTS FOREVER、THE SKY IS FALLING、MASTER OF THE GAMEの順に読んだのですが、NOTHING LASTS FOREVERを初めて読んだときは初級レベルだったのでほとんど意味が分かりませんでした。中級レベルになってからは辞書なしで読んでも面白いなあと思えるようになりました。どれも400〜500ページあるので中級レベルの人だと読み切るのに時間がかかりますが、長距離走のようにコツコツ読み進めていくとだんだん面白くなってくると思います。

中学生向けの英和辞書 対象レベル:初級以上

これはオーストラリアに来る時に「辞書は重いから英和と和英が一緒になっているものを1冊だけを持っていこう」と思って、中学のときに使っていたジュニアコンサイス英和・和英(三省堂刊)を持って来ました。この辞書を読むと定冠詞と不定冠詞のポイントやGO・COMEの行く・来るとの違いが親切に説明されていてすごくタメになります。

UDA式30音でマスターする英会話(鵜田豊 著、SSコミュニケーションズ) 対象レベル:初級以上

僕はUDAさんのホームページから勉強しました(日本に帰ったら本とかを買うかも)。ある程度英語が聞き取れるようにならないと30音のすごさが分からないかもしれません。@英語には開く音と開かない音がある、A開く音は変化する、B子音は日本語の3倍のスピードで息を出す、というのがポイント。

NHKラジオ 対象レベル:初級以上

僕はNHKラジオ「英会話」をMDに録音してNEO音読していました。これをやってるときは「こんな表現、本当に使うのかな?」と半信半疑でしたが、オーストラリアに来たらこれで勉強した表現がよく使われていることに気づきました。さすが多くの人が薦めているだけあります。初級レベルの人は「基礎英会話」からはじめるのがいいと思います。

4.英語の勉強に関してよく言われることに対して

学校で習った英語は役に立たない

学校を卒業してからも英語を勉強し続けている人は「そんなことはない」ということが多い感じがします。僕も「そんなことはない」と思います。大学受験を通った人であれば少なくとも大学入試に出た問題はある程度できているということですから、学校で習っただけでもそれなりに英語はできるようになっていると思います。ただひとつ言いたいことは、文部科学省は教育課程を作るときにそのカリキュラムを修了するとどこまで英語が使えるようになるのか(逆にいうとそのレベルを達成していない人には単位を認めないというライン)を具体的に示すべきだと思います(学校を卒業してから英語を使う必要がない人も多いので学校で英語をどこまで教えるかは難しいところだと思いますが)。

英語の勉強とは辞書を引くことだ

僕は学生時代は英語が苦手でした。というよりも辞書を引くことがめんどくさくて英語の勉強が続きませんでした。最近はパソコンを買うと翻訳ソフトがプレインストールされていることが多いですし、便利なフリーウェアもありますし、電子辞書も高性能なものが安く手に入るようになって本当に便利な時代になったなあと思います。英語は意思を伝達する手段なのですから、話し手(書き手)の言っていることを聞き手(読み手)が受け取れればいいのであって、意思が伝わる経過はどんな方法でもいいと思うのです。英語を聞いていて(読んでいて)分からない単語があったらその都度辞書を引くというのはもう前時代的な感じがします。教材のところで中学生向けの英和辞書をあげているくらいですから辞書そのものの存在を否定するつもりはありません。今はコンピューターという便利な道具が簡単に手に入るので、単に意味を調べるだけであればコンピューターを活用して、その上でなんかしっくりこない単語があれば辞書をみてみるという方法がいいと思います。辞書は多義語について語源からどのように意味が派生していったとか日本語と英語の意味の違いとかを詳しく説明してあるものがよいと思います(日本に帰ったらそういう辞書を探してみようと思います)。

英語は正確な日本語に訳さないといけない

学校で習う英語で嫌だったことのなかに「英語を正確な日本語に訳す」ということがあります(あくまでいくつか嫌いな点があるというだけで学校で習った英語は役に立たないとは思っていません)。例えば「I can't 〜 until 〜」という構文は「〜して初めて〜した」と訳すように習って、テストではその通り訳さないと×ですが、「〜するまで〜できなかった」と訳しても別に問題はないと思うのです。TOEICのテスト形式であれば英語を正確な日本語に訳さないといけないわけではないので僕の理想に近いです。

 

激励、ご意見、ご感想のメールをいただけると嬉しいです