入国審査

入国審査


 アメリカに90日間以上滞在する場合、ビザ(査証)をアメリカ大使館で取得する必要があります。滞在理由によってさまざまなビザがあります。私の場合、商用/観光ビザ(Bビザ)でした。それには期限が5年とか許可されることがあります。しかし、Bビザの一度の滞在期間は最大で6ヶ月です。その後、一度だけ6ヶ月の延長が可能です。そして、通常、1年間滞在した後は、6ヶ月くらい米国に入国しないようにしないと、再入国のときに疑われます(こいつは、本当はアメリカに永住したいんじゃないか、と)。ビザに記入されている期間は単にこのビザの有効期間です。

 この「6ヶ月」という期間を、私も含めて周りの人が誰もしらなかったがために、以下のような今になってみれば、恥ずかしい体験をしてしまいました。

アメリカは入国に関して非常に厳しいです。本当です。私は一度、書類不備で強制送還?されてしまったのです。
 入国審査で、パスポート、ビザ、I-94、Invitation Letterを見せて、審査官が「どのくらい滞在するのか?」と聞いてきたから「2年間だ」と言ったら、別室へ行くように指示されてしまいました。話には聞いていたけどまさか自分が別室に行くはめになるとは思いもよらなかったので、かなりびびりました。
 わけがわからず別室へ。他にも外国人が数名いました。一人ずつ呼ばれて審査官と問答をしている様子を観察していましたが、みんな何かしら問題がある人ばかりのようです。かなりしつこく頼み込んでいた人も結局だめだったみたで、かなり落ち込んでいました。
 とうとう私の番です。何を言われるのかと思ったら、なんとBビザは滞在期間が最大で6ヶ月というじゃありませんか。何?聞いてないよ〜!!
 さらに、Invitation Letterにしっかり2年間と記述されてしまっているものだから、さらに疑いをかけられてしまったのです。正しいInvitation Letterを作成するか、別のビザで再入国しろ、と。片言の英語で何を言ってもだめです。2週間の滞在許可をやるから一度帰れ、と。これから2年間のエキサイティングなアメリカ暮らしがいきなり最初からつまずいてしまい、正直言って、かなり参りました。
 で、滞在期限のスタンプを押す「ガチャン、ガチャン」という音がまた大きくて、もうどんな言い訳もきかないぞ、と言われているようで、心にグサッときました。
 だけどいつまでもそこで落ち込んでいるわけにもいかず、とりあえずは乗り継ぎの飛行機の乗り場へと向かったのです。

 結局は、出向先のESRIの担当者がきちんとビザについて確認しなかったことが、事の始まりであり、彼はかなり私に対して謝っていました。それでまあ、一度出国して新しいInvitation Letterを作成してもらって約1ヶ月後に再入国したわけです。

 再入国の時、何かまた言われるかもしれないと、結構不安だったのですが、何の質問もされず拍子抜けしてしまいました。それだけInvitation LetterといのがBビザの場合重要ということでしょう。

延長申請ができると書きましたが、滞在目的が商用か観光かで必要な書類が変わってくるようです。商用であれば、日本の会社から、なぜ延長する必要があるのかを明記したLetterを添付します。観光の場合には、日本にある自分の銀行口座の証明書(英語)を添付するといいようです。つまり、生計は日本にあり、アメリカでずっと暮らすのではないという証明を見せるということみたいです。
申請書類を郵送するときは一緒にI-94も送らなければなりません。これがちょっと不安でした。移民局から新たな滞在期限が書かれたスタンプを押してこのI-94が戻されるはずなのですが、何と、移民局からきた受領書にはこの手の処理には約200日くらいかかる、という文。それじゃあ結局、あと6ヶ月の間にもしかしてI-94は戻されないということか????
なんか不思議なシステムであり、不安いっぱいです。処理中、アメリカに滞在することは違法にはならないそうですが。

この延長申請ですが、一度メキシコへ出国して入りなおせばよい、という話も聞くのですが、これは必ずしも成功するわけではないみたいです。この辺があいまいというか、全てはそのときの入国審査官の判断に委ねられるということのようです。

さて、延長申請をして6ヵ月後、帰国時に案の定、トラブルです。この時点でI-94はまだ戻ってきていません。空港で手続き中にその旨を説明したら、I-94がないと出国させることができない、なんてことまで言われて、さらに担当者によって、なくても大丈夫という人もいるし、新しいI-94をその場で書いて、番号だけ以前のものにして提出する必要がある、という人もいるのです。結局は後者の方法で無事出国したのですが、これで本当に無事出国手続きはされるのだろうか、実はアメリカにまだ滞在中になってしまわないか、再入国の時、何かまたトラブルが発生するのでは?、と非常に不安になりました。

実は、上記では6ヶ月の滞在延長とだけ書きましたが、実は、さらに1ヶ月の延長申請をしています。ですから合計で13ヶ月滞在しました。この最後の1ヶ月の滞在延長が、後々まで悪影響を及ぼしてしまいました。

最初は一時帰国して3ヶ月後くらいから新しいビザの申請をしようとしていました。今度は1年以上の滞在が可能なJ1ビザです。このビザを取得するにはアメリカ側でスポンサーになってもらえる企業、団体が必要です。詳しくは書きませんが私はAIPTというNPOにスポンサーになってもらう方法をとりました。

しかし、米国から帰国して3ヶ月くらいでは申請を開始できないらしく、6ヶ月待ってからということになってしまいました。なんか中途半端な立場であと3ヶ月もいるなんて、正直言って、それならいっそ米国行きはあきらめようか、なんてことも考えてしまったこともありました。でも車や荷物もアメリカに置きっぱなしだし、このまま終わるのもしゃくだったことは確かなので、3ヶ月後を待ちました。

さて、3ヶ月後(日本に戻って6ヵ月後)、申請を再開しました。例の貿易センタービルの事件があったためか、必要な書類が増えてしまいましたが、手続きは順調に進みました。しかし、また最後の段階になって、前回の最後の1ヶ月延長滞在が違法の恐れがあるとの判断から、スポンサーから拒否されてしまったのです。あぁ、いったいこれからどうなるんだろう。。。。

結局、前回と同じBビザで渡米しようということになりました。テロの影響で、Bビザによる滞在期間が短くなるかもしれないと聞かされていたため、場合によっては1ヶ月しか滞在できない恐れもあり、さらに、前回の滞在が違法だとしたら、強制退去させられる恐れさえありました。

ロス行きの飛行機の中では、入国審査でどんなことを質問されるだろうか、ちゃんと6ヶ月の滞在許可を得られるだろうか、と考えてしまうこともありましたが、なるようにしかならないさ、笑顔で審査官と話せば大丈夫、と気を取り直しました。

さあ、入国審査です。おっと、いきなり、飛行機が早く着きすぎて(9:45分)入国審査が開始していないだって?10時まで飛行機で待てだって?なんか出鼻をくじかれました。10時になり入国審査開始。そんなに混雑していない。ユナイテッドは専用の建物があるので早いのだ。自分の番になり、必要書類を見せる。「あっちの部屋へ行け」って言われるかと思ったら、ごく普通の質問だった。何ヶ月滞在するの?米国に前回きたのはいつ?という感じ。それだけであっさりOK。Invitation Letterとさらに推薦状を見せていたので、それが利いたようだ。やった!!!思わず、小さくガッツポーズ。

それにしても、もう二度とこんな経験はしたくないね。



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