自動車免許

自動車免許


私は日本にいる間に国際免許を取得しておきました。国際免許は各県の免許センターで即日発行されます。
写真は持参する必要があったと思います。有効期限は1年間です。

しかし、カリフォルニア州の法律によると、カリフォルニア州に居住し、車を運転する場合には10日以内に州の免許を取得しなければならない、となっています。まあ10日というのは実際には無理としても、アメリカ在住の外国人にとって、パスポートにかわるIDカードとして免許証は有効ですし、何かとIDを見せる機会がアメリカは多いので、なるべく早く取得しておいた方がいいでしょう。

なお、アメリカでは州によって多少、交通法規が違います。ここで述べるのはあくまでカリフォルニア州に限った話です。

外国人がはじめてカリフォルニア州の免許を取得するときは、筆記試験実技試験を受けなければなりません。
アメリカでは免許証の取得・更新及び車の登録に関する手続きは全てDMV (Department of Motor Vehicles) で行います。DMVは各市にひとつはあるみたいですが、どこで手続きをしても構いません。
都市部はかなり混雑するので、それを避けるために周辺部のDMVへ行くという手が使えます。

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日本で十分に運転経験を積んでいる場合は、今更教習所に通う必要はないでしょう。まずは、DMVに行って、Driver Handbook(無料)を入手しましょう。カリフォルニア州の場合には、複数の言語のHandbookが用意されており、日本語もあります。でも日本語版は1995年版しかありませんでした。多少法規が変わっていますし、たまに翻訳がおかしい部分(いわゆる英語の直訳)もあるので、英語版(最新版)も必ず入手しましょう。

実は、カリフォルニア州では日本語で筆記試験が受けられます。しかし、変な日本語だったり、実際には英語で覚えておかなければならない単語もあるので、迷うところです。結局私は、1日でも早く免許が必要だったので、勉強時間が少なくてすむ日本語にしました。

勉強方法は以下のような感じです。

ここで、実際の試験問題(日本語版)を見てみましょう。

(1) あなたが交通信号灯も標識もない交差点で、あなたの道を横切る他の車と同時に着いた時、次の人に先行権を譲らなければならない:

(2) 次の場合、運転してはいけません:

(3) 18才またはそれより年上の人の法的な血液中のアルコール含有量の最高数値は:

日本の試験問題よりは素直だとは思いますが、やはりある程度勉強して試験に臨まないと一発では合格できないでしょう。合格ラインは、法規と安全運転に関する筆記試験36問中、6問以下の間違いまで、標識の問題10問中2問以下?の間違いまで、となっています(初めての申請者)。日本は確かもっと厳しかっと思うが。。。

試験は土日、祝日を除いて毎日受けられるようです。時間も朝から夕方まで何時に行ってもいいようです。というのも、日本のように試験を一斉に行うことはしていないからです。
まずは申請書を書きます(これは英語)、基本的な事項ばかりなので迷うところはないと思います。ただ、免許証の種類はいわゆる普通免許であればCクラスになります。
そういえば身長と体重を記入するところもありました。アメリカではfeetとlbを使うのが一般的ですが、私はこの時まだ単位換算ができなかったのでcm、kg単位で記入しましたが、特に何も言われませんでした。

最初の申請書を出す窓口は平日にもかかわらず結構混んでいました。最初に登録料を12$支払います。そして視力検査。器械は何も使わず、遠くに吊り下げられているボードの1行目のアルファベットを片目ずつ読むだけというおおざっぱさ。どのくらいの視力が必要かはよくわかりません。また、日本では片目だけ視力が悪い人は、視野検査というのを行い、それで、良い方の目で視野が十分に確保できていれば大丈夫なのですが、こっちにはそんな制度はないようです。実は私は左眼だけ悪いためコンタクトレンズが必要になり、免許証にもその旨が記載されてしまいました。
次に指紋を採られ(この辺がアメリカならでは)、サインをします。サインは、液晶のボード上に専用のペンで書くと自動的に記録されそのまま免許証に掲載されます。
そして写真撮影。この写真が免許証に載ります。私はこの事実を知りませんでした。実は、この日はちょうど顔の日焼けのあとがひどく、適当な格好でDMVへ来てしまっていたので、後日免許証を見て、かなり後悔をしました。

別の窓口にまた並んで筆記試験の問題をもらいます。もらうまでにも結構時間がかかりました。 別室へ行き、試験を開始します。特に監督者がいるわけでもありません。友達と一緒に受けに来ていたら相談できちゃうんじゃないかとさえ思われます。制限時間は特にありませんので、自分でもういいと思ったらまた窓口に並びます。これがまた自分の番が回ってくるまでが長い。。。前に並んでいるお兄ちゃんたちは試験問題を見せ合って、その場で解答を直しているし。

自分の番になり、採点。日本語で受ける人はめったにいないらしく、解答書がなかなか見つからない。結局3問間違えただけで無事合格しました。この時点で仮免許のようなものが貰え、実技試験を受けられるようになります。もし不合格だった場合は翌日以降再試験を受けます。再試験をするには電話でアポイントメントを入れなければなりません。再試験を受けられる回数は確か決まっていたはずです。周囲を見ると、結構再試験の人が多かったのには驚きました。

結局、受付から仮免許証をもらうまで全部で約3時間くらいかかったと思います。

実技試験も電話でアポイントメントを入れなければならないしくみになっています。実技試験は結構混んでいるので1週間くらい待たなければいけないと聞いていたのですが、その日のうちに電話したら翌日可能と言われ、非常にあせりました。結局1週間待ってくれとうまく英語で言えず、そのまま翌日の予約を入れてしまいました。

さて、免許証を取得するためには基本的にソーシャルセキュリティナンバー(社会保障番号)が必要です。しかし、私のようにビジネスビザで入国している外国人にはこの番号は発行されないので(これは米国に対して年金等を支払っていないから)、ソーシャルセキュリティオフィスに行き、その旨のレターを貰う必要があります。このレターは、仮免許証、パスポート、ビザを見せると、その場で発行されると思います。

実技試験対策など何もしませんでした。ただ、国際免許を持っていたので、その日は日本での教習所に通っていた頃を思い出しながら適当に街中を運転しました。
なお、アメリカにももちろん自動車教習所は存在しますが、「公認」教習所というものはないので、必ず実技試験はDMVで受けなければなりません。

実技試験で使用する車は自分で調達しなければなりません。私は国際免許があったし、先に車を購入していたのでそのまま自分で運転してDMVまで行きました。通常(初めて免許を取得するアメリカ人など)は誰か(大抵は家族)の車を使うことになります。それに仮免許だけでは単独で運転できないので、DMVまでは免許保持者が同伴しなければなりません。もちろん、国際免許がある人はレンタカーか知り合いの車を借りて、一人で運転して試験に臨むことができます。実技試験で使用する車で注意しなければならないのは、保険にちゃんと加入していて、整備不良になっていない車であることです。

試験当日は予約時間より少し早めにDMVへ行って、書類を受付に渡しました。この時、自動車登録証と保険証書も見せます。順番が近づくと、車を所定の位置へ移動するように言われます。

RedlandsのDMVには、試験官は3名程度しかいません。どうも試験官にもあたりはずれがあるようです。前評判では、RedlandsのDMVのひげのおやじは、はずれらしい。少なくとも私の知っている人はこのおやじに対してかなりやな思いをしたようです。普通は試験官は道順や次に何をするかを言うだけなのに、このおやじは不愉快になるようなことを言うとか。こんな話を前もって聞いてしまっていた私は当日、どの試験官にあたるかかなり不安でしたが、幸い、普通の女性だったのでほっとしました。あと、こっちの人はサングラスを昼間かけるのは当たり前で、試験官も同様です。これがまた相手の表情がわからないのでやりにくです。

実技試験は最初にまず、各種装置がどこにあるかを示し、場合によっては実際に動作をさせてみることから始まります。例えばDefrosterはどこにあるか、とかです。私がこの時一つ勉強し忘れてあせったのが、Emergency Brakeという単語です。日本だと確かサイドブレーキとか言いますね。

次がarm signal(手旗信号)です。日本だとまず必要なさそうですが、アメリカではウィンカーが壊れても平気で運転している人もいて、そんな場合、arm signalを使っていたりします。また、Driver Handbookにも日差しがきつくウィンカーが見にくい時は使うように記載されています。

これでやっと公道へ出発です。フリーウェーが発達しているアメリカですからそっちにも行くかと思ったのですが、街中(下道)だけでした。試験官が一番見たがっているのは交差点で、しっかり左右を確認しているか、のようです。交通量がそれなりにあるのに信号のない交差点が結構多いので、左右確認は重要です。また全方向にSTOPサインがある場合の優先権 (Right-of-way rules) をきちんと理解しているかも重要です。時間はせいぜい15分くらいでしょうか。日本みたいに縦列駐車、車庫入れ、S字カーブ、クランク、坂道発進といった初心者泣かせのものはまったくありません。せいぜい、まっすぐに後退できるか、縁石に寄せて駐車できるか、程度です。私は、確認のために試験官が指図したことを自分でも言うようにしました。

試験が終了すると、試験官はコメントを記入してScore Sheetをくれます。減点方式で、-15点以内ならば合格です。わたしは-7点で無事一発合格しました。自分でも気が付かないところで、左右確認を怠っていたみたいです。決してなめてかかれません。でも合格と言われたときは本当にほっとしたし、すごくうれしかったです。その日にTemporaryの免許証(ただの紙切れ)を貰えます。なお、これは正規のIDカードとしては有効ではありません。

本物の免許証が届くまで、平均でどれくらいかかるかわかりませんが、半年経っても届かなかったこともあるそうですが、私は1ヶ月以内に郵送されてきました。免許証には不慣れで頼りない自分のサインがしかりと記載されていました。これだったら素直に日本語にしとけばよかったかなあと、ちょっと後悔しています。なお、日本の免許証との記載内容の違いとしては、髪の毛と目の色、そして身長と体重が記載されていることがあります。



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