信州の山の中で昭和12年(1937)に生まれ育ち、何事に付けても功者な父親の姿を見て、見様見真似で道具や刃物を使う事を覚えた。中学では彫刻刀で版画やレリーフを彫り、高校時代は家に有った仏像を見て刻んでいた。大学時代は全く刃物には触らず、就職してから一時期木で帯留め ペンダントブローチ等小物作りを試みていた。
昭和49(1974)年長野県上田市市立博物館に立ち寄った折に、浜村コレクション「能面 狂言面展」を見て感銘を受けた。以後其の時入手したパンフレットを参考に、又能面の写真や書籍を購入したり、飾り面を購入して我流で何作か作って見たものの能面とは程遠い物が出来た。
以後仕事優先で一時中断していたが、平成八年(1996)横浜そごうの9階のよみうり文化センターで兼ねてより探していた「能面打ち入門」講座があることを知り本格的に能面を打つ事と成った.平成12年(2000)、師である田中秀朋氏主宰の面寿会に所属し現在に至っている。
元々刃物や道具を使い物を作る事が好きなだけに終日没頭する事が出来、完成した時の喜びは格別で、退職後の余暇活用に最適でも有り、また生きた証として後世に残せるのが嬉しい。
尚、まだ本格的に取り組んでから日浅く、披露する程の出来栄えでは有りませんがご指導ご批判を賜ればと思い作品を掲載した次第です。又能面の分類や各々の面の説明については、面を打つ前に名称、由来、使用曲目等調べたものを記しました。浅学非才の為、誤りや説明不足が有るかと思いますがご容赦の程願います。
以上
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