ここでは毎回テーマをきめて私が今までに読んだ本を紹介していきます
今回紹介する本(事典)は私が見る夢に
多大な影響を与えたであろう物です。《
O嬢の物語》 《悪徳の栄え》 《日本伝奇伝説大事典》
O嬢の物語......河出書房新社…著者・ポーリーヌ・レアージュ…訳・渋澤龍彦
主人公のO嬢が恋人に連れられて行った家に軟禁されて複数の男たちから陵辱をうけていく様を描いた作品。
まるで○○○クイーン小説のようだが、文学的な作品である。
「男は女を虐げる権利がある」といわんばかりの攻めに対してO嬢は喜びを見出してしまう所や、
恋人より他の男に惹かれていく様はこの本が出版された頃(1954年)の男尊女卑思想が強く影響しているのだろう。
私はこの作品を読みながら内容を想像するとどうしても妄想になってしまう。(^^;
だが、この作品は官能小説ではなく、エロスを題材としたものであるというのは十分に伝わってくる逸品である。
悪徳の栄え(上・下)......河出書房新社…著者・マルキ・ド・サド…訳・渋澤龍彦
主人公ジュリエットが修道院に入ったことがきっかけとなり、悪事を行っていく物語。
修道院の中での饗宴、そしてその後窃盗、殺人などを犯していくことにジュリエットは快感を覚えてしまう。
キリスト教における美徳には一切興味を持たず、ただ悪徳を追求するというこの作品は18世紀に書かれたものである。
ジュリエットに近づく人間はどうしてこう悪党ばかりなのかと思わずにいられない。
ジュリエットはそれに感化されてまた一段と悪事を覚え、それを楽しんでいく様が描かれている。
「これぞまさしく人間の本性だな」と納得できる読み応えのある物語である。
雑学……著者であるマルキ・ド・サドは遊興と筆禍のため生涯の大半を獄中ですごした人物。サディズムは彼の名前が由来である。
日本伝奇伝説大事典......角川書店…編者・乾克己ほか
私がこの事典に出会ったのは、中学時代に酒呑童子(大江山の鬼)討伐で有名な源頼光と頼光四天王を調べていた時である。
この事典は町立の図書館にあり、私が知りたかったことが多くかかれていた。私は日本史や化け物に興味があったので、
鬼蜘蛛や八百比丘尼(やおびくに)、鵺(ぬえ)などの化け物や藤原道実や木曽(源)義仲などの
人物までが網羅されているこの事典はとても読み応えのある参考書だった。
でも、こういうものを読んでいたら夢にまで化け物が良く出てくるようになってしまって……。
「こういうものも善し悪しだなあ」と考えたものである。
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