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ジョイマウスのあらまし

マウスの重要性
パソコンを操作するためいまやマウスはなくてはならないものです.多くのOSやソフトはマウスの使用を前提に作られています.重度の上肢障害を持った方は従来市販のマウスを苦労して使っておられたか,口にくわえたマウス・スティックで大型のトラックボール(たとえばKensington社)をチョコチョコと送り込んでカーソルの移動を行い,付属している左・右ボタンを押してクリックに変えていました.

 

 

 

従来の代替マウス
こうした煩わしさを解決するための代替マウスとして Head Mounting Pointer と呼ばれる頭の動きでカーソルをコントロールする装置が既にいくつか市販されています.代表的なのは米国Prentke Romich社の Head Master です.日本でもアクセスインターナショナル社が取り扱っていますが,175,000円と高いのが難点です.最近,米国の Sensory Software International社が赤外線LEDと反射マーカを利用した Track IR (現在は SmartNav と名称が変わっている)を開発し,安価な割に高性能であることで注目を集めています.日本でも五大エンボディ社が販売しています(49,000円).この装置は3つの欠点をもっています.第1は赤外線を使っているので直射日光が入る部屋や白熱球の近くでは誤動作が起きること.第2は反射マーカの近くに金縁のめがねのフレームなど反射性の高いものがあると動作が不安定になること.第3は,この装置では基本的にカーソルの動きをコントロールするだけで,クリック動作に相当するスイッチをサポートしていないこと.代わりにソフト的にクリックを実現していますが操作性はあまりよくありません.

 

 

 

ジョイマウスの特徴
ジョイマウスは上の2つの写真のように口に細いパイプをくわえそれによって右の写真にある小型の2次元アナログジョイスティックを操作し,USBポートを介してマウスのカーソルをコントロールするものです.このパイプにはゴムチューブが繋がっていて,パイプに息を軽く吹き込んだり吸い込んだりすることでマウスのクリックに対応する信号を取り出しています.
こうしたジョイスティックを使った代替マウスとしては既に米国のGenesisone Technologies 社から Electricjoy という製品が発売されています(299ドル).日本には代理店がありません.ジョイスティックの動きをそのままカーソルの動きに対応させているため,画面の端の小さな領域にカーソルを止めておくなどといった操作には相当な精神集中を要しますし,正確なポインティングができないこともあります.
ジョイマウスでは動作原理で詳しく説明するようにジョイスティックの動きをカーソルの
動きの速さに対応させているため,微細なカーソルのコントロールも速いカーソル移動も両方実現できます.ただし,こうしたちょっと変わったコントロール方法を使っているため,操作に慣れるまでには多少の時間(数日)が要ります.慣れてしまえば,自転車の運転と同じでそれがごく自然な動作として体に染み付きます.なお,ジョイマウスには自動音声認識ソフトで使うためのマイクロホンもパイプの横についています.


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