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大魔王の弟子、最強戦士ルークとの壮絶なバトルの末、勇者和也
は、見事ルークを倒したのであった。だがしかし、最大の敵大魔
王ダークとのバトルが待っている。四人はジオン城に向かった。
「ああー、またこの道を通っていくのかよー。気が遠くなるよ。」
「ごちゃごちゃ言うなよゼックス。お前子供みたいだな。」
「ほんと、ほんと子供みたい。」
「なんだとーてめえ、女だからっていい気になるなよ。」
「なんですって、ゼックス。う…」
強い口調でゼックスに言ったかと思うと、突然リリーナが倒れ込んだ。すかさず和也が近寄り
「リリーナ大丈夫か。わあ、すごい熱だ。早く城に戻らないと。」
「リリーナしっかりしろ。」
カイも心配した。
「俺がリリーナを連れて先に城へ帰ります。急を要するので瞬間移動で帰ります。」
「和也、お前そんなこともできるのか。」
リリーナを抱き抱えると、一瞬にして和也は消えた。
「なにか和也は復活してから、見違えるようになったなあ」
「あいつは合体してジオン王の血をひいている。ジオン王の若い頃の能力があの子に引き継がれている。あいつならダークを倒せる。」
和也とリリーナは城に着いた。
「お帰りなさい。和也様」
兵士が出迎えた。
「それよりリリーナが熱をだしている。すぐに寝かさないといけない。ベッドを準備してくれ。それに何か冷たい物も持ってきてくれ。」
「はい」
「リリーナ、しっかりしろ。」
すると、リリーナが急に笑いだした。
「うふふ、和也ひっかかったわね。」
「リリーナおまえ」
「魔法の力で、自分の体温を上げていたのよ。ごめんね、だましたりして。」
「お前…俺はほんとに心配したんだからな。リリーナ」
「ごめんなさい、でもちゃんとした理由があるの…あなたに大事な話しがあったの。」
リリーナは、顔を赤くしながら和也の方を見ていた。
「リリーナ何だよ理由って。」
兵士が冷たい水を持ってきた。リリーナはおいしそうにそれを飲
んだ。元気そうなリリーナを見て、兵士は首をかしげた。
「もう大丈夫のようだ。ありがとう。」
兵士が去っていくと、和也はリリーナに聞いた。
「リリーナ話しってなんだ。」
いざとなると、リリーナはもぞもぞとして答えない。
「何だよ、照れた顔して。」
和也が聞き返した。
「実は、私の気持ちをあなたに伝えようと思って…」
いつになく、消え入りそうなリリーナの声である。
「最後の闘いだし、私の気持ちをあなたに伝えようと思って。」「私の気持ちって、ま、まさか」
和也は息をのんだ。リリーナは一気にしゃべりだした。
「私、和也を和也を、いえあなたが好きでした。ずっと、ずっと、最初あなたと出会ったとき、子供だと思っていたけど、だん
だん強くなっていくあなたを、好きになっていたの。なぜか、私
だけの王子様のようで、あなたが病気にかかっていたとき、私は
悲しかった。愛する人を失いたくないという気持ちだったわ。時
には、妖精と人間が恋愛なんてできるかって、不安になった事も
ある。でもあなたは、王の血をひいている。妖精の血をひきつぐ
ようになった。私はとても嬉しかったわ。私はあなたを危険な闘
いに行かせたくない。でもあなたは立派な勇者、この国を救う使
命があるわ。だから、私もあなたと一緒に闘うって決めたの。」 「リリーナ…俺の事をこんなに思っていたなんて。ありがとう、
俺始めてなんだ人から好きっていわれるなんて。お前の事、最初
はうるさい姉ができたと思っていたけど、俺が病気にかかったと
き、なぜか、お前の声が聞こえたような気がしたんだ。和也負け
ないで、負けないでという声が、その声にどれだけ励まされた事
か。だから、この闘いが終われば、リリーナ君を幸せにするよ。そのためにも、俺は死ぬ訳にはいかないんだ。」
「和也、ありがとう。」
二人はひしっと抱き合った。 |