幽霊船を目指して

幽霊船を読むには基礎知識が必要です。E-Shipについてはコチラ



E-Shipは(一応)豪華客船だ。

当然、定員が4名のはずがない。7名までの乗船が可能である。私はそれを忘れていた。F川とN氏、2人のランデブーを邪魔できるのは、何もM子と私だけに限らない。更に強力なメンバーを揃えて変態F川に対抗することすら可能なのだ。

M子と話合いを行った結果、更なるメンバーには同じブサイク村の住民、Gがふさわしかろうということになった。Gは口こそ悪いが我々の仲間であり、何を隠そう『F川に奪って欲しい側の人間』である。N氏の貞操をF川が奪うことは何としても阻止したいに違いなかった。私は早速Gを引き入れようと、とっておきのインチキボイスを出した。

「Gク〜ン、あのさ〜、」
「E-Shipはやらんぞ」

何も言わぬ間にキッパリ断られ、ムッとしている時、彼女はやって来た。

東のエロ皇帝、F川。
彼に対抗して、西のエロ女帝と呼ばれる人がいる。名をT美。

むっつりからは3万光年かけ離れた彼女の言動は、まさしくエロ女帝に相応しいと言われている。 女帝の変態エピソードは枚挙に暇がないが、例えば、彼女と食事を共にした時の話をしよう。何故そんな話題になったのかはわからないが、エロゲーの声優をやりたいとT美さんが言い出した。

「今、どこにいるの……え、風呂場?……イ、イヤッ、恥ずかしい!……ほうら、シャワーをあてて、音を聞かせてごらん……」

野太い声と可憐な少女の声を使い分ける、熟練の技。
もっと違う場所でやって見せてくれたなら、私も感心したことだろう。真昼間、会社の休憩室でさえなければ。
そんな彼女が満面の笑みを浮かべて近寄ってきた時、悪い予感の意味がようやくわかった。

「E-shipやるんでしょ?私もやりたい」




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