幽霊船を目指して

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エロ女帝の参戦は、少なからずM子と私に衝撃を与えた。

彼女が加わった今、このままではF川の野望を阻止するどころか、単なる18禁チャットに成り下がるのは目に見えていたからである。何とかしてこの変態色を薄めなくては!私は焦っていた。それには、残り二人が常識を弁えた人でありさえすれば良かった。

M子が生真面目なH嬢と姉御肌のS子を連れてきた。良い人選だ。ようやくまともなメンバーがやってきてくれた。兎にも角にも、7人のメンバーが揃った訳である。すぐさまN氏に報告する。

「えっ、メンバーが揃ったの?そうか、本当にやるんだフフフ」

N氏は御馴染みの半笑いを浮かべて言った。まさか実際にやるとは思っていなかったらしい。平和な人だ。

E-Shipは最後に必ず沈んでしまう船の中、共に助かりたい異性を最後に選び、両思いであればお互いのメールアドレスを交換するというシステムである。ここで我々の間にささやかな問題が生じた。N氏はアドレスを6つ持っているらしく、そのうちの1つを教えてもらったとしても価値が薄いというのだ。

「じゃあ、もし私と結ばれたらURL教えて下さいよ」

……と誰かが言い出した。いや、というか私が言った。軽いジョークのつもりで。
しかしN氏はニコニコして承諾し、

「じゃあ皆もメールアドレスじゃなくてURL教えるんだよね」




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